Kyoko Yoshida Life in Brazil BLOG 

2023年3月1日(水)

エドソンは食料品の買出しに行くと、必ず種なしぶどうを買ってきてくれる。それで私たちは毎日の昼食のデザートでそのぶどうを食べている。ぶどうはどこのものも同じ大きさのプラスチックの容器に入って販売されているのだけれど、生産者によって、そのプラスチックの容器に巻きつけられている紙の帯にいろいろ違いがある。次の写真のヴィットリアという生産者の紙の帯の裏側は子どもがぬり絵をして楽しめるようになっている。子どもにもぶどうをたくさん食べてほしいという生産者の努力が感じられ、なかなかいいじゃないと思った。帯の真ん中にVAMOS PINTARという字があるけれど、これは英語でLet’s paint.お絵描きしましょうという意味。

2023年3月2日(木)

去年の6月に、ご近所のファゼンダのマネージャーさんのところで3羽(オス1羽とメス2羽)のガーニゼ(チャボ)を調達して飼い始めたのだけれど、1~2ヶ月したらオスが突然死んでしまったため、メス2羽だけになってしまい、彼女たちはずっと心細そうにしていた。またオスを調達してこなければと言いつつ、長い間それを実行していなかった。すると先週の土曜日、エドソンが手伝いのパラナと一緒にご近所のファゼンダに行って、オス1羽とメス1羽を調達してきた。次の写真の右側の2羽は以前からいるガーニゼで、左端が新しく加わったオス。立派なトサカを持っていて、尻尾はこの写真では見えないけれど、きれいな緑色の羽が混じっている。そして、そのオスの右側にいるのが新しく加わったメス。これでうちのガーニゼは4羽になった。みなそれぞれ体の色合いが違うので、識別しやすい。それにしてもガーニゼって鶏よりも何だかカラフルだなと思った。

2023年3月3日(金)

次の写真は、エドソンがパラナに言って離れの前に作ってもらったランの花壇。これらのランもやはりパラナが森で見つけてきてくれた野性のラン。ここはセドリーニョの足元なので日陰の時間が長く、強い日差しをあまり好まないランにはいい環境だし、離れの前を通ったり出入りする際、花壇があると和むからということで作ってもらったらしい。

2023年3月4日(土)

今年は入り口ゲート近くに3本あるパイネイラの木の内の一番古い1本がたくさん花を咲かせているので、蝶々がたくさん花の回りを飛びかっているよと、エドソンが教えてくれた。それで、カメラを持って行き写真を撮ってみた。エドソンの言う通り木の上を見上げると、たくさん飛んでいるのだけれど、木が大きいのと、一瞬たりともじっとしていてはくれないため複数頭を一度に捉えることは難しく、何枚か撮ってみたのだけれど、結局、何とか蝶々が見えるように捉えることができたのは、次の写真一枚だけだった。画面の左端に一頭の蝶々が写っているのがわかるだろうか?黒っぽい蝶々で、茶色のような筋が羽にあるアゲハ蝶のように見える。以前、同じような黒い蝶々に青い筋が入っている写真をブログに掲載したら、友人が青筋アゲハだと教えてくれたけれど、これはさしずめ茶筋アゲハというところかな?このパイネイラや、以前写真を掲載したフランボヤンジーニョの花の回りを飛んでいる蝶々は黒いアゲハ蝶が多く、入っている筋の色が青だったり、茶色のようだったり、白だったりする。これってそれぞれ異なる種類なのだろうか?それとも同じ種類で筋の色が様々異なるだけなのだろうか?などと思いながらこれらの蝶々を眺めている。

2023年3月5日(日)

広島の友人が、先日縮景園にお散歩に行ったら、すっかり春の萌し(きざし)でしたと言って、ミモザ、紅梅、白梅の花の写真を送ってきてくれた。ああ、広島は春なんだ。花粉症の季節でもあるので、うれしくない人たちもいるかもしれないけれど、寒さは和らぎ、花が咲き出すので、私にとっては気分が明るくなる季節。一方、こちらは相変わらずの多雨で、冷夏から真っ直ぐ秋に向かうのではないかと思われる。

2023年3月6日(月)

家の西側の庭にぼんぼり提灯のような花が咲く小さな木があるのだけれど、だいたいいつも一度に花が咲くのは2つ3つだけ。それが先日ふと見ると何だかたくさん花が咲いていたので、外ベランダの上から写真に撮ってみた。写真で確認できる花の数を数えてみると9つある。この他にも葉に隠れて見えない花もあるのではないかと思う。こんなに一度にたくさん花を咲かせたのは初めてのことで、びっくり。年を重ねてだんだん元気になってきたのかな?

2023年3月7日(火)

この日曜日の夕飯は、手巻き寿司ならぬ、手巻きご飯にした。いつも見るYoutubeの番組で2~3歳の小さな子どもたちが家族と一緒におぼつかない様子で手巻き寿司のようなものを作って食べているのを見て、ああ、手巻き寿司が食べたいと思ったから。ただ、何度も書いているけれど、アメリカ時代にエドソンがお寿司にあたって以来、生魚と酢飯の匂いを受け付けなくなってしまったので、酢飯ではなく、ただ普通にいつも通りのお米にキヌアを混ぜて炊いただけのご飯を使ったので、手巻き寿司ではなく、手巻きご飯と言うわけ。そのご飯をのりの上に乗せて、その上に好きな具材を乗せて巻いて食べるのだけれど、のりの大きさを4等分にしたのは失敗だった。これは小さすぎで具材を乗せたらはみ出さないように巻くのに苦労した。今後は2等分にした大きいのりじゃないといけないなと思った。でも、初めての試みの手巻きご飯だったけれど、エドソンにも大好評だったので良かったなと思った。写真の具材を乗せたガラスのお皿は、アメリカ時代どこかに遊びに行って立ち寄ったアウトレットで何となく気に入って買ったのだけれど、なぜかこれまで一度も使ったことがなく、今回初めて使ってみた。中の具材は、上側左からきゅうり、数日前の夕飯で作ったオニオンチキンの残り、ガーニゼの卵2個で作った薄焼き卵、アボカド、そして、カニカマ。中央はツナにマヨネーズを混ぜた物。ご飯はいつも半分は残る1カップ炊いたものがほぼなくなり、具材もすべて食べ尽くす満足の夕飯になった。

2023年3月8日(水)

次の写真は、ベランダ前のハイビスカスの木を撮ったもの。ハイビスカスは花の多い少ないはあってもほぼ一年中花が咲いているけれど、今の時期、一番盛大に咲いていると思ったので写真を撮ってみた。ここには複数本のハイビスカスの木があるのだけれど、この木が一番元気がいい。

2023年3月9日(木)

次の写真は、ランドマークの木の後ろに生えている葉物植物を撮ったもの。もうだいぶ前に白い花がふたつ咲いているのに気づいていたのだけれど、写真を撮るのを忘れていた。それで先日思い出して撮ったのだけれど、真っ白だった花が古くなり、少し茶色に変色し始めている。これらの花は大きな葉に隠れていて、側に行かないと良く見えない。2枚目の写真は、少し離れた場所からこの植物全体を撮ったもの。

2023年3月10日(金)

去年のクリスマス用に買った赤いポインセチアがだいぶ古くなって、葉の裏に白い小さな虫がたくさんついて、それが食卓に落ちるようになったので、外に地植えすることにした。それで手伝いのパラナに頼んで離れから入り口ゲートに向かう小路沿いに植えてもらった。次の写真は、その植えてもらったポインセチア。ちょっと萎れてしまっているけれど、元気に息をふきかえてほしいと思っている。そして、向こうに見えるのは葉が黄色っぽい木で、ベランダ前の水場でまだ植えずに育っていたので、一緒に植えてもらった。2枚目の写真は、以前ここに植えてもらったサツキと白いポインセチアとスパティフィラムも一緒に写るように撮ったもの。この小路沿いがだんだん賑やかになってきている。

2023年3月11日(土)

家の玄関横のベランダで暮らすワンコのめいは、鎖につないでいるので動き回る自由があまりないのだけれど、ベランダ前の芝生の上やコンクリートの上でひっくり返って日向ぼっこをしたり、ベランダの椅子の下、椅子の上、椅子の横の犬小屋など、その時々の気分で居場所を移動している。英語のレッスンに来る女の子たちはめいを恐れることはないけれど、あえてめいと戯れることもない。でもマテウスは優しい子なので、レッスンに来ると必ずめいの頭を撫でたりして話しかけてくれる。だからめいもマテウスが来るととてもうれしそうに尻尾をふって戯れつく。いつだったかいつもはマテウスが来ると喜んで甘えるめいが椅子の後ろから出てこないとマテウスが心配するので、彼女はこれから雨が降り出すのがわかっているから椅子の後ろに避難しているんだよと説明してあげた。ただの雨だけでなく、雷雨が来るとわかっているらしい場合は犬小屋の中に避難することもある。彼女なりにいろいろ気象の変化などを察して居場所を決めているのだ。

2023年3月12日(日)

次の写真は、うちの入り口ゲート前の東側の柵沿いを撮ったもの。柵の内側にはコロア・デ・クリストが並んでいて、手前にあるブーゲンビリアの枝先にピンクの花が少し咲いている。そして、柵の外側には、だいぶ前にパラナが移植してくれたゴールデンマーガレットが枯れずに育っている。

次の写真は、入り口ゲートの内側からゲートの東側を撮ったもの。ほぼ中央の大きな木はパイネイラの木。去年は少し花を咲かせたけれど、今年は花を咲かせていない。以前、たくさん花を咲かせているパイネイラの木の写真を掲載したけれど、この木はそれとは異なる入り口ゲート東側の木で、入り口ゲート西側にもう1本あるパイネイラは3本の内一番小さく、こちらは一度も花を咲かせたことがない。パイネイラの左側の木は、桜。これらの木の後ろの緑は、元気に育っているマンジォカ芋。手前にポツポツと道沿いに植わっている小さな木はノイヴィーニャ。ここに植えてから一度、アリか野うさぎに葉を落とされ瀕死の状態になっていたけれど、何とか無事に根ついて育ってきている。2枚目の写真は、少し後ろに移動して同じアングルで撮ったもの。道沿いにずっとノイヴィーニャを植えている様子がよくわかる。画面の右奥は、マンジォカ芋ではなく、グアンドゥ豆の木。種を蒔いたものがここまで大きく育っている。奥のグアンドゥ豆の木と手前のノイヴィーニャの間にポツポツ見える小さな緑色は、種を蒔いたとうもろこしが芽を出し育っているところ。

2023年3月13日(月)

次の写真は、昨日掲載したノイヴィーニャの並木の写真を撮ったところからもう少し下がった辺りから、入り口ゲートとは反対を向いて離れまでのセドリーニョ並木沿いの小路を撮ったもの。左側の土の部分ではなく白っぽい部分が私たちが歩く小路。この小路沿いに移植した芝生が元気に育って広がってきているため、小路の半分は芝生で被われたようになっている。手前の右側の木はイペーの木。ここに3本植えた中で1本だけ枯れずに生き残っている木だけれど、まだ一度も花を咲かせたことがない。その左後ろの葉がたくさん見える木は、陽光桜。一昨年くらいから、9月から10月頃になると少しだけれど花を咲かせるようになってきている。うちの他の桜の花は8月で終わるのだけれど、陽光桜は、時期をずらして、それからしばらくして花を咲かせる。少しずつゆっくりだけれど、あちこちに植えた植物が育ってきている。

2023年3月14日(火)

次の写真は、昨日掲載した写真を撮った場所から少し離れに近づいて、離れの北側のエリアを撮ったもの。地面にポツポツと移植した芝生が少しずつ広がってきているのが確認できる。そして、中央右上辺りに見えるのは、ここに植えた桜の木。ここには何度も桜の苗木を植えては、枯れ、植えては、枯れを繰り返してきたのだけれど、何度目かの挑戦で、ようやく根ついて、育ってくれている。ここまで育てばもう大丈夫かなと思う。

2023年3月15日(水)

次の写真は、離れの南側のエリアを離れの方角、つまり北を向いて撮ったもの。ここの芝生は離れの北側エリアよりも前に移植したものなので、だいぶ広がっていい感じになってきている。そして、離れに行く道沿いに3本植えた黄色っぽい葉で、小さな青い花が咲く木も元気にしている。

2023年3月16日(木)

虫の幼虫が苦手な方は今日のブログ写真は見ないでください。家のベランダ前の水場で元気に育っていたアボカドの苗木の葉がなくなっていたので、あれっと思ってよく見てみると、その苗木の下の方でまだ残っている葉に5センチくらいのとても大きな虫の幼虫のようなものが2匹いたので、次の写真を撮ってみた。この2匹の虫の幼虫が葉を食べてしまったようだった。こんな大きな色鮮やかな何かの幼虫を見たのは初めてのこと。エドソンに写真を見せると「何?これ!」と、とてもびっくりして、こんなの見たことないとか言っていた。蝶々か何かの幼虫だろうか?やれ困った。アボカドの苗木が枯れないといいのだけれど。翌日、玄関でひろの足を洗うために置いてくる洗面器の水を入れ替えるために、外の水場に行った際、アボカドの苗木を見てみると、幼虫がいた2枚の葉もなくなって、葉を食べ尽くしてしまったからなのか、幼虫はどこかに行ってしまっていた。ひょっとしてダンゴーラに見つかって食べられてしまったのかも、とエドソンは言っていた。でも、葉もなくなっていたので、おそらくどこかに移動してしまったのだろうと思う。

2023年3月17日(金)

昨日掲載した虫の幼虫の写真を撮った2~3日後、下のワークショップの入り口の下の方に、今まで見たことのない蛾のような虫がいた。大きさが昨日の幼虫とほぼ同じくらいで同じような形なので、あの幼虫が成長するとこの虫になるのかな?と思った。幼虫はカラフルだったけれど、この虫は何だか暗い地味な色合いなので違うかもしれないけれど・・・。羽が蛾のように大きくないので蛾なのか何なのかよくわからないけれど、まあ何だか色んな虫がいるものだなあと、妙に感心してしまった。

2023年3月18日(土)

ワンコのひろは、先月8歳になった。はるが亡くなってからひとりぼっちになってしまい、以前のようにはると戯れあって家の中を走り回ることができなくなり、私たちが遊んであげないとひとりでおとなしくしていることが多い。彼は食堂のケージと、居間のベッドと、寝室のベッドを、その時々の気分や、私の動きに合わせて移動する。朝食後に私が台所でお皿洗いなどごそごそ家事をしている時は、食堂のケージにいて、それが一段落して寝室に行くと、一緒についてきて寝室のベッドに移動する。寝室でのベッドメーキングなどが終わって、居間のコンピュータのところに行くと、今度はひろも居間のベッドに移動する。洗濯を始めると、洗濯機は台所にあるので、ひろは食堂のケージに入る。何だかんだ私がいる場所から一番近いケージかベッドの中にいたいらしい。でも分離不安症というわけではなく、私たちがお買い物などで外出する際は、おとなしくシュハスコ小屋に行ってくれて、吠えたりせずに、静かに私たちが帰宅するのを待っていてくれる。はるはシュハスコ小屋のお留守番スペースでよく吠えていたけれど、ひろはめったに吠えない。むしろ家の中にいて、外で何か音がするとひろは敏感に反応してすぐ吠えるけれど、はるはめったに吠えなかった。午後は昼食後のお散歩が終わると、少し夕飯の下準備をしてから、私は居間のコンピュータの前、ひろは居間のベッドか食堂のケージの中で過ごすのが毎日の日課になっている。次の写真は、ある日の午後、居間のベッドの中でまったりしているひろをアップで撮ったもの。こんなに側に寄ってカメラを向けても、尻尾をパタパタ振るだけで、体は微動だにせず、私のことを見つめてくる。ちょっと大物感があるけれど、実際のところ、ひろは臆病で怖がりで内弁慶な僕ちん。

2023年3月19日(日)

広島の友人が自宅近くの川沿いで、スズメ、鳩、カラス、ムクドリの他に5~6種類の野鳥を見かけると言って、撮った写真を送ってきてくれた。誰かがあげたパンくずをみんなで仲良く食べているところだそう。実際にはこの写真の3倍くらいの数の鳥たちがいたのだけれど、彼女が近づくと散らばってしまい、画面に収まったのはこれだけだったようだ。ここもいろいろな野鳥がいて、ダンちゃんたちにとうもろこしと粉のエサを与えると、サラクーラやジュリチやチコチコなどがダンちゃんたちの食べ残しを食べにきたりするけれど、みんなで一緒に食べるという感じではないなあと思った。

2023年3月20日(月)

木曜日にエドソンがボトゥカトゥに行ったついでに、水曜日にパーディーニョのスーパーになかった里芋やほうれん草などをコンフィアンサに寄って買ってきてくれた。そこのベーカリーでパオンジーニョも買ってきてくれ、金曜日の朝食はエドソンお得意のパオンジーニョの目玉焼きサンドを作ってくれた。目玉焼きを作ってパンにはさむだけのシンプルな朝食だけれど、たまに食べるパオンジーニョの目玉焼きサンドは結構おいしい。以前パーディーニョで利用していた大きなスーパーのパーディネンセは、いい野菜の種類や鮮度が良くないことがよくあったので、コロナ禍になってからメルカド・ノヴォという小さいスーパーに行き始めた。ここは私の英語のプライベートの生徒さんのヴァレンチーナの祖父母がやっているスーパーだと今年になってから知った。店に出ていたおばあさんがエドソンに、うちの孫娘があなたの奥さんの英語の生徒だと話しかけてきて初めて知ることとなった。パーディーニョはとても小さな町なので、新しく知り合う人も、私たちが知っている誰かと縁続きということが頻繁にある。ここは小さなスーパーなので、ベーカリーはないし、時々欲しいものがないこともあるのだけれど、野菜が新鮮で、お店の人の対応が良いので、今ではいつもここで買い物をしている。

2023年3月21日(火)

夏からこっちほぼ毎日必ず一度は雨が降るという日々が続き、たまに1日とか2日雨がまったく降らない日があるという感じで推移してきたのだけれど、この木曜日から金、土、日、月と5日も続けて一滴も雨が降らなかったのは初めてのことだった。それでこの晴れ間を利用しなければと、衣類の洗濯だけでなく、ベッドシーツの洗濯、洗面所や台所の足拭きマットの洗濯、シャワールームの床と壁の掃除、そして、部屋の掃除と、洗濯と掃除に毎日勤しんだ。ちょっと疲れたけれど、足拭きマットなどはお天気の良い日でないとちゃんと乾かないので、このお天気を利用できてきれいになり、すっきりした。毎日雨が降ると、ひろのお散歩は雨の止み間に出たりするようにはしていても、足を泥だらけにして戻るので、ひろの足を洗うために玄関に置いた洗面器の水がすぐ泥だらけになり、タオルもすぐまっ茶色になる。でも、お天気が良いとあまり足が汚れないので、タオルを少し湿らせて拭くだけで済むのでとても助かる。晴天ばかりで雨がまったく降らないのも困るけれど、この夏はこれまでにないくらい多雨だった。それが秋の空気が漂う今頃になって、この晴天続きで、ちょっと暑い夏が戻ってきた感じがしている。

2023年3月22日(水)

手伝いのパラナは森やその周辺で野性のランなどを見つけると、庭に置いた枯木や、木を切った後の切り株などに移植してくれるので、庭の植物が少しずつ増えている。先日防風林の並木の一番下の桜の足元につる性植物があったので、あれっ?と思った。これもやはりパラナが置いてくれたもののようだった。枯木に寄生した葉物植物で、それを桜の木にただ立てかけただけなのだけれど、なかなかいい感じ。2枚目の写真は、写真を撮る場所を変えて、横から撮ったもの。枯木が立てかけてあるだけというのがわかるだろうか?

2023年3月23日(木)

スーパーでかぼちゃを買おうかどうしようかとよく迷うことがある。日本だと半分とか4分の1とかに切り分けられて売られていたりするけれど、ここではそんな風に切り分けられていることはめったになく、一度に使い切ることができないので、丸々ひとつ買うのはちょっと尻込みしてしまう。でも、先日エドソンと一緒に買い物に行った際、この写真のかぼちゃを見て、やはり久しぶりにかぼちゃが食べたいと思ったので、覚悟を決めてひとつ買った。薄切りにしてフライパンで焼いて、お肉の付け合わせにしたり、豚汁風の具沢山みそ汁に入れたり、鶏肉と一緒に煮て甘辛煮(2枚目写真)を作ったりとかしてせっせと食べているのだけれど、なかなか減らず、冷蔵庫の中で大きなかぼちゃが存在感を醸し出している。

2023年3月24日(金)

広島の友人が、春らしい写真を送ってきてくれた。1枚目は、毎朝ラジオ体操をする公園で拾った椿と鈴懸の実と朝友さんのひとりが朝ラジに来る途中の道端で摘んだつくしだそう。鈴懸という字は何と読むかわからなくて調べたら、「すずかけ」とあった。名前は聞いたことがあるような気がするけれど、この木はすずかけと思って見た憶えがないので、どんな木なのだかわからない。この茶色になった実は、うちの防風林の小路にあるカエデの実に少し似ているなと思った。「朝ラジ公園には桜の木が数本ありますが、朝日を正面に受ける木の蕾がゆるみかけていてピンクの花びらが少し見えています」とあり、さらに、21日はお彼岸で祝日だったので、お墓参りに行った帰りに“ちから”でおはぎを2つ買って、3時のおやつに桑の葉茶と共にいただいたと書いていた。”ちから”のおはぎか~?なつかしいなあ~。”ちから”と言っても広島以外の人たちにはわからないだろうけれど、広島で昔からあるうどん屋さんで、母もここのうどんといなりずしが好きだった。町の中心部に買い物に行った際など、時々母と行ったことを思い出す。食べるのは決まってきつねうどんといなりずし。おはぎは母がよく作っていたけれど、ちからでも買って食べたことがあるかもしれない。ああ~、母の手作りおはぎが食べたいなあ~。2枚目の写真は、友人の住むマンションの前で咲く八重の椿。そう言えば、ブラジルでは椿は見たことがない。

2023年3月25日(土)

最近、よく里芋を買ってきてもらう。里芋とベーコンを混ぜて作る洋風の炊き込みご飯が好きで気温が下がる秋、冬になると時々作る。今年は冷夏だったので、先月だったかもうすでに一度作って食べている。そして、このところ昼食に具沢山の豚汁風みそ汁を何度か作って食べている。エドソンは、みそ汁にいろいろ具が入っているものはあまり好きではないようだけれど、この里芋を入れた豚汁風みそ汁は好きと言ってくれる。写真の豚汁風みそ汁には、豚肉、里芋、かぼちゃ、にんじん、なす、ごぼうが入っている。なるべく野菜を食べるようにしたいので、その時冷蔵庫にある野菜を放り込む感じで作っている。

2023年3月26日(日)

防風林の並木のカエデの木は、木の下の方の枝を払って、私たちが歩きやすいようにしている。でも、木の幹から新しい芽が出てきたり、足元から小さな枝が出てきたりする。そのカエデの並木の一番上のモビとはるのお墓の側の木は、足元から出ている枝の一本が緑の葉ではなく赤っぽい色の葉を毎年つける。緑の葉が赤くなったというのではなく、最初から赤いのだ。7月、8月の紅葉の時期に木の上の方を見上げると、黄色に混じって葉が赤っぽくなっていることもあるけれど、まだ紅葉の時期ではない今の時期からこの枝だけは何故か赤い葉をつけているので不思議だなと思う。

2023年3月27日(月)

先週金曜日の昼食後のお散歩から戻ると、エドソンが「さっきからこの下にダンちゃんが1羽いて、じっとして動かない。何をしているんだろう?」と言うので、覗いてみると、食堂下の壁と外階段下の壁の角の辺りで、じっとしてほとんど動かないダンちゃんがいた。その後、玄関を出たり入ったりする度に覗いてみると、微妙に場所が変化しているけれど、基本この場所からどこかに移動することをなく止まっている。それで、カメラを持って出て次の写真を撮ってみた。カメラを向けると頭を少し動かして私を見たものの、やはり動かない。

午後2時前頃、ダンちゃんの声がしたので出てみると、この場所にいたダンちゃんはいなくなっており、家の南側をダンちゃんのカップルが一組歩いていた。そのすぐ後エドソンが確認してみると、玉子がいくつも生みつけられていたので、どうやらここで卵をかえす準備に入ったのだということがわかった。写真のダンちゃんに気づいた際、卵は草陰に隠れてよく見えなかったのだけれど、どうやらここでメスが卵を抱えていたので、オスが側で付き添っていたらしいということがわかった。ここは場所的に家の壁際だし、地面よりも高い場所にある箱庭なので、大トカゲのラガートやワシの一種のガビアオンなどは近づかないだろうから、いい場所を選んだなと思った。これよりも前、入り口ゲートに向かう道沿いのアメンドインの草むらに卵がたくさん生みつけられていて、エドソンが毎日チェックしていたのだけれど、毎日降っていた雨が止んで、晴天になった途端、お腹を空かせたラガートがすべての卵を食べてしまったようで、10個以上あった卵がすべて消えていたということが、つい10日ほど前にあったばかりなので、ここに生みつけられた卵が何とか無事にかえるといいなと思いながら見守っている。

次の写真は、土曜日のお昼前、卵の上に座っているダンちゃんを撮ったもの。ダンちゃんは四六時中卵を抱えるわけではなさそうで、夜は畑の上に通した竹竿の上に行って寝ているらしい。朝一番のひろとのお散歩に出た際はまだ戻ってきていなかった。どうやらここで卵を抱えるのは日中だけのようだということもわかってきた。そして、オスも四六時中側で付き添っているわけではなく、箱庭の中ではなく外ベランダのところいたり、側にはいないことも結構あるようだ。そして時々ふたりで一緒にお散歩にお出かけしたりもしているようで、ダンちゃんたちのこうした優しい関係性が何だかいいなと思ったりしている。日曜日の朝一番のひろとのお散歩の際は、もうすでにこのメスは卵を抱いていた。1日何時間くらい卵を抱くのかなあ~?

2023年3月28日(火)

土曜日の午後、手伝いのパラナたちが仕事を終えて帰宅したのと入れ替わりに、ジョゼ・ハファエウがやって来て、彼のお母さんが作ったコーヒーを持ってきてくれた。彼の自宅はここの何十倍か知らないけれど、とても広いので、いろいろな物を育てていて、コーヒーの木も育てているらしい。そのコーヒーの木から収穫したコーヒー豆で彼のお母さんが作ったコーヒーなのだそう。エドソンが飲んでみたいと言って、お願いして持ってきてもらったらしい。計ってみると900グラム近かった。ただでいただくわけには行かないので、25レアル支払った。持ってきてくれる直前にコーヒー豆を挽いたばかりのようで、コーヒーのいい香りが家の中に漂った。翌朝、早速これでコーヒーを入れて朝食に作ったパンケーキと一緒にいただいた。焙煎の度合いが濃いようで、少し苦味を感じたけれど、悪くないねとエドソンとふたりで話した。

2023年3月29日(水)

3月28日付けのブラジル日報に「《記者コラム》ボルソナロ帰国とルーラ訪中延期=モロ復讐と二つのPCCの狭間で」という記事があった。ブラジルの政治は基本混沌としているのだけれど、今年ルーラが大統領に返り咲いてから、前大統領のボウソナロがアメリカに逃げて、政府のお金を使ってフロリダの病院に入院したり、ルーラがアルゼンチンと共通通貨のようなものを作りたいと言ってみたり、ロシアのウクライナ進攻に対して明確な非難をせず、ロシア制裁に加わらなかったり、リオの港にイラン軍艦の入港を許したり、果ては、数日前に200人もの企業家を引き連れてルーラが大好きな中国を公式訪問する予定だったのが、肺炎で入院して延期になったり、連邦警察がルーラを監獄に送ったモロ前判事の暗殺計画をしたグループを逮捕してみると、どうもルーラとつながっているらしいことがわかったり、何だかもうひっちゃかめっちゃか。でも、これがブラジルの政治の現実。政治状況がこんなだから、せっかく潜在能力があってもブラジルは大きく飛躍することができないのだと思う。この記事はかなり長いのだけれど、ブラジルの現在の状況の一端が少し理解できると思ったのでリンクをはってみることにした。この記事のサイトは、こちらへ

2023年3月30日(木)

次の写真は、先日の夕飯で作って食べた鶏の唐揚げ。私の作る鶏の唐揚げは塩とコショウをふるだけで、特別な味付けはしないのだけれど、エドソンはこれがとても好きと言って、この唐揚げを作るとパクパク食べて、すぐになくなってしまう。一緒に作ったのはキャベツときゅうりのマヨサラダとほうれん草のお浸し。画面には器しか写っていないけれど、数日前に作ったラディッシュの酢の物と、前日作って少し残っていたマンジォカ芋のフライも食べた。何ということもない特別感などないいつもの我が家の食卓の風景。

2023年3月31日(金)

次の写真は、マラクジャ (パッションフルーツ)の花。畑の南側の庭でたくさん生えている竹にマラクジャのつるが伝ってつるを伸ばしているのだけれど、畑の中に垂れたつるに花が咲いていたので撮ったもの。下を向いて咲いているので、下から上を見上げるようにして撮ってみた。2枚目の写真は、花の少し上の方にマラクジャの実がなっていたので撮ったもの。どうやらこれまで気づかなかったのだけれど、花がぼちぼち咲いていたようで、これから大きくなりそうなできたての実も複数あった。このマラクジャは毎年少し実をつけるのだけれど、私たちが口にできる状態になる前に鳥などに先を越されて食べられてしまうので、食べれたためしがない。たまにエドソンがもういいかなと、試しに採ってきて切ってみるとまだ熟しきっていなかったりする。タイミングがなかなか難しい。



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