Kyoko Yoshida Life in Brazil BLOG 

2023年1月1日(日)

新年明けましておめでとうございます。

今年の十二支十干は、癸卯(みずのとう)。ネットで調べてみると、「癸」は雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水を表していて、十干の最後にあたる癸は、生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しているのだそう。一方、「卯」は穏やかなうさぎの様子から安全、温和の意味があり、うさぎのように跳ね上がるという意味もあり、卯年は何かを開始するのに縁起がよく、希望があふれ、景気回復、好転するよい年になると言われているのだそう。今年2023年は「癸」と「卯」の組み合わせから、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍するような年になると考えられるとあった。本当にそうあってほしい。そして、今年は3年に及ぶコロナ禍から脱して、ロシアによるウクライナ侵攻が失敗に終わり終戦し、中国による台湾侵攻が起こらず、できれば中国共産党が瓦解し、世界が穏やかで希望にあふれる良い年となることを心から願う。

2023年1月2日(月)

次の写真は、大晦日の夕飯にエドソンが調理してくれたクピン。クピンというのは頭の後ろにこぶのある牛のそのこぶの部分のお肉で、日本ではブラジル料理のシュハスコのお店に行けば食べることができるかもしれないけれど、普通のスーパーとか精肉店では販売されていないのではないかと思う。大晦日の前の日から解凍して、大晦日の朝、塩、コショウ、にんにくで味付けをして、夕方から圧力鍋で1時間半かけて調理したもの。お肉の中に人参とベーコンが埋め込まれていた。大晦日用に特別にお店が用意したもののようだった。スーパーの精肉売り場の顔馴染みのおじさんはよくエドソンに今日はこういういいお肉がありますよ。どうですか。という感じで勧めてくれたりするので、そう言われると断れないのが彼の性分。それでローストポークの予定がクピンに変更になったという訳。うちでもクピンなんてめったに食べない、と言うか今回が初めて?なので、大晦日の特別感を感じつつおいしくいただいた。メニューはクピン、ジャガイモとハムとルッコラのサラダ、茹でたベビーコーン、お惣菜のほうれん草のおひたしとご飯。デザートはフルーツサラダ。テーブルの仕様が相変わらずのクリスマスだけれど、これはクリスマスツリー同様お正月の三が日が終わるまでは続ける予定。

2023年1月3日(火)

次の写真は、花開いた庭のランを年末に撮ったもの。手伝いのパラナが桜の木の横に枯木を置いて、以前家の中にあって弱ってしまったため外に出していた鉢植えのランや敷地内にあった野性のランをこの枯木に植え付けてくれたのだけれど、みな枯れたりせず育っていて、時々こうして思い思いに花を咲かせるようになった。2枚目の写真は、そのランをたくさん植え付けた枯木の全体を撮ったもの。

次の写真は、メールで送られてきたサンパウロ州アチバイア在住の友人夫婦の近影。カンポス・ド・ジョルドンに旅行に行ったようで、偽の雪(人工雪?)を降らせていたと言っていた。カンポス・ド・ジョルドンはサンパウロ州の北東部にあって、ここよりも少し標高が高く、昔から避暑地として有名な観光地なのだけれど、クリスマスシーズンとはいえ、夏に人工雪を降らせるの?と思った。さすが多くの観光客が訪れる町だけあって、そういうことをするんだね。

2023年1月4日(水)

次の写真は、1枚目は、広島の友人がお年賀メールで送ってきてくれた広島の新年の初日の出。2枚目は、楽書倶楽部のお仲間でサンパウロ市在住の石田さんが送ってきてくれたサンパウロの新年の初日の出。広島で撮られた初日の出が、半日後にサンパウロで見られるというこの丸い地球の不思議。私たちは大晦日の午前0時にスパークリングワインをポンと開けて、どうやらパーディーニョで0時とともに打ち上げられているらしい花火の音を聞きながら乾杯し、すぐに寝たのだけれど、朝は7時過ぎまで寝ていたので初日の出など拝めるわけもなかった。でも、こうして送ってきてくれた写真で二種類のご来光を楽しむことができ、感謝。

2023年1月5日(木)

次の3枚の写真のうち最初の2枚は、外ベランダの横の花壇の朝顔を年末に撮ったもの。朝顔のつるがアーチのてっぺんを通過して下に向かって伸び始めているので撮ってみた。3枚目の写真は、年が明けて3日の朝撮ったもの。てっぺんの辺りにも花が咲いて、とてもいい感じ。ひょっとしてこのまま伸びつづけて、右側から少しずつ伸びているつると合流する日もそう遠くないかも。ここにエドソンがアーチを作った際、こんな風になったらいいなと夢想してはいたけれど、何だかそれが実現しそうでうれしいな。いつも同じ方向からの写真ではおもしろくないので、3枚目の写真は北側から撮ったのだけれど、ひろのベッドを干しているのを忘れていて、写り込んでしまった。アーチの向こうに見える四角いものがひろの寝室用のベッド。ひろは部屋でおもらしをすることなんてないのに、この朝、起きると床とベッドに被せたTシャツの袖が濡れていたので、おもらしをしたようだった。夜中におしっこに行きたい時は、小さな声でちゃんと私を起こすのに、ぐっすり眠っていて私気づかなかったのかな?それとも本格的に寝る前にオシッコに行ったけれど、その前に我慢できずにしちゃったのかな?申し訳ない。朝食後に、Tシャツは洗濯するために取り除き、ベッドは外に出して干しているところ。そして、この日は今年最初の洗濯日だったので、洗濯機を回しながら、寝室の床の雑巾がけをした。

2023年1月6日(金)

次の写真は、元日にやってきたジョゼ・ハファエウが持ってきてくれたたくさんのアセロラ。彼の家はパーディーニョの中心部に近いところにあるものの、うちよりもずっと広い敷地内でいろいろな物を栽培している。アセロラの木も何本かあるようで、季節になると持ってきてくれるので、これまでにも何度もいただいている。すぐにはジュースを作っている時間がなかったので、ひとまず洗って、2つの容器に分けて冷凍し、4日になってからようやく半分の量を使ってジュースを作った。大きなスーパーなどでは、たまに販売されていることもあるけれど、いつも流通しているようなものではないので、こんな風に季節のものを、そのまさに旬にいただけるというのは、とてもありがたい。感謝。

2023年1月7日(土)

次の写真は、兄が送ってきてくれた孫ふたりの写真。11月にあったピアノのコンクールで、お姉ちゃんは小学5・6年生部門で銀賞。お兄ちゃんは同じく小学3・4年生部門で金賞だったのだそう。一番下のチビちゃんも別のコンクールの幼児A部門で優秀賞だったとうれしそうに知らせてくれた。彼にはもうひとり中学生の孫がいるので、このお正月は合計4人のにぎやかな孫たちに囲まれて、「孫たちの元気で成長した姿を見ることができ、じいじ、ばあばは幸せいっぱいです」と書いていた。

2023年1月8日(日)

去年の暮れに、茂木誠先生がユダヤ人の名前について話している番組を見た。19世紀以降、ドイツからアメリカに渡ってきたユダヤ人に多い名前で、当時、ドイツ各地でユダヤ的な名前はやめろと、改名させられた結果、頭に植物とか鉱物の名前を使い、語尾に以下の言葉をつけたものが多いのだそう。例えば、最初のマンならゴールドとくっつけてゴールドマンという風になる。なるほどそう言われてみると聞いたことのある名前ばかりになるなと思った。
~マンman(人)
~バーグberg(山)
~タールtal(谷)
~フィールドfield(野)
~シュタインstein(石)

さらにこの番組のコメント欄に視聴者の人からのおもしろいコメントがあったので、ここにそれをコピーしてみる。「旧約聖書には日本人らしいユダヤの氏族名が沢山あります。 ミシェマ三島、シェブヤ渋谷、オノ小野、ハシェベ長谷部、アサフ麻生、アザブ麻布、ガド加藤、ハシェムト橋本、ホセ布施or星、アベル安倍or阿部、イブス指宿or蛭子or恵比寿、アテルイ照井、アイ会津、アヤ綾瀬、ジツボン日本、アズマベト東人、ツェル鶴or都留、メラリ米良or布良、イリモト西本」これらの名前、本当に日本の名前と似ている。日ユ同祖論は置いておくとしても、昔々、ユダヤ系の人たちが日本に移住してきて、様々な分野で影響していたことは事実なんだろうなと思う。日本は長い歴史の中でユダヤの人たちを迫害したことはないし、先の戦争においても、ユダヤ人を助けたのは杉原千畝さんだけでなく、名前は忘れたけれど、日本軍の軍人さんで多くのユダヤ人を助け、現在イスラエルのゴールデンブックに名前が記載されている人もいる。さらに、日本政府はドイツとの同盟関係を無視して、ユダヤ人を助けることを閣議決定すらしている。これらのことはもっと広く知られるべきなのではないかなと思う。

2023年1月9日(月)

ここではまず食材が手に入らないし、お料理が得意ではない私には手作りもままならないので、元日におもちの入らないお雑煮を食べるくらいで、お正月だからと言っておせち料理を作って食べることはない。でも、7日の七草粥は、ここでは七草は手に入らないけれど、その代わりにいつも大根鶏粥を作って食べている。エドソンが食べなければ無理には作らないけれど、幸い彼もこの大根鶏粥が好きで、作ると喜ぶので作ることができている。毎年この大根鶏粥の写真を掲載しているけれど、今年もその恒例の写真を撮ってみた。土鍋のふたを取って、できたての写真を撮ったので、湯気でボヤけてしまっている。失敗。失敗。これに鶏胸肉を茹でて小さく切ったものと、梅干し、味付けのりなどを添えていただくのだけれど、エドソンはそれにさらにオリーブ油をかけて食べる。彼独特の食べ方。でも、この大根鶏粥が好きと言ってくれるのだから、それでいいと思っている。

2023年1月10日(火)

一年前の年末年始は、家にいても別にやることなんてないからと言って、うちの手伝いに来てくれた手伝いのパラナだったけれど、この年末年始はお休みだった。彼は10月に足の手術をしてほぼ1ヶ月ドナ・ベティのファゼンダでのフルタイムの仕事もうちの土曜日のパートの仕事も休んで足の回復に専念していた。そして、11月に、元気に仕事に復帰したものの、やはり外での肉体労働は堪えるためか、12月上旬に足の状態が悪化したということで、それからずっと仕事を休んでいた。そして、年が明け7日に仕事に来てくれたので、足の状態が良くなったんだねと、安心した。次の写真は、7日の午後、家の前の芝生を電動芝刈り機で刈ってくれているパラナを居間の窓から撮ったもの。お正月の三が日は曇りがちでも時々日差しがあり、雨は降らなかったけれど、4日から毎日のように雨が降り、日差しがないので、土曜日は雨は降らなくても寒いと感じるお天気だった。だからパラナもいつもの半袖シャツではなく、長袖のトレーナーを着ている。

2023年1月11日(水)

私の兄は定年退職してから、父が昔やっていたように町内会のお世話をするようになった。具体的にどんなことをしているのかはよく知らないけれど、今回メールで、週一で「100歳体操」というのを開催したり、先日はご近所の公園でとんど焼きをしたと知らせてくれた。そのとんど焼きの際、「100歳体操」に91歳のお母さんに付き添っていつも参加している顔馴染みの女性から「(私の名前)さんをご存知ですか?」と聞かれてびっくりしたと書いてきた。広島で翻訳や通訳の仕事をしていた頃、市役所の国際交流課に時々行っていたけれど、そこでいつも対応してくれていた女性がその人だった。私のことを憶えていて、住んでいた町も憶えていて、兄を見て、何だか似ているような感じもしないでもないとずっと思っていて、尋ねてくれたらしい。その女性とは仕事上の付き合いだけだったので個人的なことは何も知らないのだけれど、彼女の記憶力の良さにびっくり。広島で仕事をしていた頃はとにかくいろいろな人たちと関わっていたけれど、自分の力不足に落ち込みながら、ただただ一所懸命に無我夢中で突っ走っていた。だから回りがあまり見えていなかったかもしれず、その頃の記憶はもうずいぶん怪しくなってしまっている。すべてが遠い遠い昔の出来事として、記憶の彼方に飛んで行ってしまっているという感じなのだ。でも、私があの頃、突っ走っていた姿を憶えてくれている人がいたなんてと、何だかちょっとうれしかった。そして、人ってどこでどんな風につながっているかわからないものだなとも思った。次の写真は、兄が送ってきてくれたとんど焼きの写真。

2023年1月12日(木)

ブラジルの庶民的な軽食にパステウ(Pastel)というものがある。小麦粉を練って作った餃子の皮のような薄い生地に、お肉とかチーズといった具を包んで揚げたり、茹でたりした料理のこと。最近は外出することがめったにないので、食べなくなったけれど、以前は朝からボトゥカトゥに出かけて行って、あちこちで用事を済ませ、さあお昼をどうしようという時間になると、よくランショネッチ(軽食屋さん)で軽くパステウを食べていた。12月にボトゥカトゥの大きなスーパーに行った際、エドソンが冷凍のパステウを2箱買ったので、家でそれを少し揚げて久しぶりに食べた。最初は油で揚げて食べたのだけれど、お昼に油を出して揚げたり、後の処理をするのはちょっと面倒だなと思い、二度目はエアーフライヤーを使って揚げてみたら、とてもいい感じにできた。それで、今度はコロッケを作る時もエアーフライヤーを使ってみようかなと思いつき、先日コロッケを作ってみた。うちのエアーフライヤーには一度に4つしか収まらないので、3回に分けて揚げたのだけれど、まずまずいい感じにできたので、最初にできた4つの写真を撮ってみた。1枚目の写真は、そのエアーフライヤーの中のコロッケを撮ったもの。2枚目の写真は、そのコロッケをお皿に出して撮ったもの。同じものだけれど、お皿に取り出した方が見やすいかなと思い撮ってみた。油で揚げたように全体がこんがりときつね色にはならないけれど、パリパリ、サクサクとした感じで、エドソンにも好評だった。油で揚げないので、体にもいいし、これからはコロッケはエアーフライヤーで揚げるに限るかなと思った。

2023年1月13日(金)

火曜日の午後、ひろをペットクリニックのヴィラシーコに連れて行って一年に一度の予防接種をしてもらった。前回は2021年の12月に予防接種をしたので、本当は先月行くべきところだったのだけれど、今月にずれ込んでしまった。お昼過ぎからかなり激しい雨が降り出したので、エドソンは延期しようかと言ったのだけれど、前の週に行く予約をしていたところ、エドソンに急なミーティングが入り一度延期しているのだし、この先もずっと毎日雨が降る予報なので、延期してもやはりまた雨降りに出かけることになるかもしれないからということで、予定通りヴィラシーコ行きを決行した。ヴィラシーコには去年の5月にはるの多臓器に腫瘍があることがわかった後、一度針治療などを受けて以来なので、約9ヶ月ぶりくらい。その治療を受けた1週間後に、ドトーラ・ジャナイーナが休暇から戻るので、はるのことを赤ちゃんの頃から診てくれていた彼女に診てもらう予定だったけれど、その受診予定日にはるは亡くなってしまったので、以来ずっと行っていなかった。それで、ドトーラ・ジャナイーナと少しはるの治療のこととかの話しをしてから、ひろの予防接種をしてもらった。次の写真は、2本の注射が終わり診察台の上でおとなしく伏せているひろと、ドトーラ・ジャナイーナとエドソン。ひろはここにはもう何度も来ているのだけれど、我が家以外はとにかく怖いという臆病な子なので、こんな風に固まってしまう。車から降りてクリニックの建物に入るのを嫌がって抵抗するようなことはないものの、とにかく怖くてしかたがないのだ。おとなしいので、ある意味、診療や治療がやり易い子ではあるのだけれど、何だか可哀想。この日はヴィラシーコに行って帰宅するまで雨足が激しくなったり弱まったりしながら、ずっと降っていたのだけれど、帰宅してしばらくすると雨が止み明るくなった。もっと早くに雨が止んでくれれば良かったのにと思ったけれど、ひとまずひろの予防接種を済ませることができたのだから、雨の中でも出かけて行って良かったと思った。

2023年1月14日(土)

世界的なニュースになっていて、日本でもYahooニュースで取り上げられていたから、知っている人が多いと思うけれど、先日、ブラジルの首都ブラジリアでボウソナロの支持者たちが連邦議事堂や最高裁、大統領府などを襲撃するという事件を起こした。もう新しい大統領のルーラは正式な就任式を終えて大統領になっているこの時期に何をやっているのだろうかと思う。国の施設や歴史的な美術品などを破壊したつけは一般の国民に跳ね返ってくるのにと呆れてしまう。今ボウソナロはアメリカに行っていて、病院に入院しているというニュースがあったけれど、政治家としての特権を失った今、いつ逮捕されるかわからないので、アメリカに逃げて、病気を装っているだけなのは見え見え。フロリダにいるらしく、トランプさんに支持表明でもしてもらいたかったのだろうけれど、トランプさんは完全無視で沈黙を保っている。それはとても正しい判断。日本のメディアのニュースで、1月6日のアメリカ国会議事堂襲撃事件を企てたトランプのやり方が伝播したなんてトンチンカンな記事があったけれど、メディアの人たちはあれが民主党とFBIが企んだものだったことがだんだん明らかになってきているという事実を把握していないのか、または無視しているのか、職務怠慢としか思えない。ボウソナロのことをブラジルのトランプとかレッテル貼りするメディアだけれど、ブラジルの国のことも国民のこともどうなってもお構いなしの私利私欲の塊でしかないボウソナロと、赤く染まったアメリカを立ち直らせたいと愛国心に燃えて頑張っていたトランプさんを一緒にするのは愚かとしか言えない。アメリカ国会議事堂襲撃事件を企てたのはトランプさんではないけれど、ブラジリアの政府施設への襲撃を企てたのはボウソナロとその取り巻きだというのは明らかなこと。ふたりを同等に扱うのはトランプさんに対する侮辱でしかない。

1月10日付けでブラジル日報に掲載された「ボルソナロ派数千人が3権中枢施設襲撃=議事堂や最高裁、大統領府=過去最悪の損壊に国際的非難」という記事のサイトは、こちらへ

先日、及川幸久さんが彼のYoutubeの番組で、「2023.1.11.南米最大の国で何が起きたか」という話をしていたので、リンクをはってみる。このサイトは、こちらへ。彼らが求めているのは投票機のデータだと言っているけれど、どうかなあ?それならもっと違うやり方があるでしょう。ボウソナロを庇っている感じがちょっと何だかなと思った。ルーラは大統領時代の不正で捕まり有罪になり投獄されていたのに、最高裁判事のひとりがその判決を無効にしてしまったので監獄から出て、大統領選に出ることができたのは事実だけれど、ボウソナロだって、まだ訴追も立件もされていないけれど、多くの不正を行ってきているのだから同じ穴のムジナだ。だからこそ軍を追い出されたので、ボウソナロは決して保守ではない。ルーラのように共産主義者ではないだけで、ルーラ同様ただのポピュリストなんだけどな。悲しいかなブラジルってそういう国で、ブラジル人ってそういう国民なんだよね。だからどちらが大統領になってもブラジルにとっては地獄でしかないと、大統領選の前のブログで書いたのだけれど・・・。

1月12日付けのブラジル日報の記事が、ブラジルでのこの事件の受けとめ方を物語っていると思ったのでリンクをはってみる。「《記者コラム》対話を無視した暴挙に思う=民主主義はより強まった」という記事のサイトは、こちらへ

2023年1月15日(日)

先月、広島の友人が、日本からブラジルへの国際郵便の航空便の受付が再開されたようなので、コロナ禍では送れなかったカレンダーを今年は送ってみると言ってくれていた。年末年始郵便局に行っていなかったので、水曜日にエドソンが食料品の買出しに行った際、久しぶりに郵便局に行ったら、郵便がたくさん届いていた。アメリカから3通。日本から2通。そして、「暮らしの手帖」社から7冊の雑誌がどんとまとめて届いていた。ブラジルの郵便事情はどんどん複雑化して、面倒くさいことになっていて、何とかお金を取りたい政府は、小包に関税をかけ、受取人が小包の追跡番号を使ってネット上の郵便局のサイトで関税を支払わなければ受け取れないような仕組みになってしまっている。それで、「暮らしの手帖」社が雑誌をまとめて送ると小包ということになって、受け取れないのではないかと心配していたのだけれど、印刷物はその範疇ではないらしく、ちゃんと届いていたのでちょっと安心した。

2023年1月16日(月)

次の写真は、玄関先の外ベランダ横の花壇の朝顔のアーチを撮ったもの。左右から伸びていたつるがとうとう合流したので写真を撮ってみた。左から元気に伸びているつるが重くなって、竹のアーチが前に傾くようになったので、真ん中に2本の竹を置いて支えないといけなくなった。竹のアーチの右側にある赤い花を咲かせるバラが、2つ花を咲かせているのも写っている。そして、画面左端にベランダで暮しているめいのお尻が写っている。2枚目の写真は、左右の朝顔のつるが合流した部分をアップで撮ったもの。

2023年1月17日(火)

家の西側の庭にあるマナカの木が、季節外れの花を咲かせているので、次の写真を撮ってみた。マナカは秋に咲く花で、この秋ちゃんとたくさんの花を咲かせてくれた。その花が終わり、だいぶ経って11月のいわゆる春の終わりというか初夏という時期に、またぽつぽつ花を咲かせていたので、不思議だなと思っていた。そうしたら、それで終わらず、どんどん花の数が増えて行き、今ではこんな感じになっている。肉眼で見ると白とピンクの花が、鮮やかでとてもきれいなんだけれど、写真に撮ると、光の感じなのか花の存在があまり目立たなくなるのでちょっと残念。そんなわけで今、朝顔の紫色と、季節外れのマナカの白とピンク色の花を楽しんでいる。

2023年1月18日(水)

次の写真は、エドソンが森の貯水タンクの水を丘の上の貯水タンクに汲み上げに行った際、採ってきてくれたカシ。貯水タンクの水を汲みあげるためのポンプのスイッチを入れて待つ間、彼は敷地内を歩いて運動をするのだけれど、その際、あちこち見て回って、うちで育っている植物の状態を見たりしているので、こういう風にカシがなっていたりすると採ってきてくれる。これは今年初めてのカシの収穫。これぐらいの小さめのサイズだと柔らかくて皮も全部食べることができるけれど、気づかず大きくなりすぎると、皮が固くなって、剥かないといけなくなる。早速、クリスマスの残りのチェスターをローストする際、一緒にローストしていただいた。我が家の恵みに感謝。

2023年1月19日(木)

次の写真は、先日撮った北西の空。この時、家の上は青空と白い雲が出ていたのだけれど、北西の空はこんな風に怪しい暗い雲に被われていた。この雲がやって来そうだなと思い、外に干していた洗濯物を屋根の下のベランダに移動させたのだけれど、幸いこの雲はパーディーニョの北の端をかすっただけで、我が家までやって来ることはなかった。この夏は本当に雨が多い。午前中からずっとしとしと降っているような時は、気温も上がらず、比較的穏やかなのだけれど、午前中晴れていて、お昼頃暑くなると、午後から、あるいは夜から雷を伴う激しい雨が降り出すことがよくある。これがここの夏によくあるパターンの雨で、雷が怖いケース。ここの雷は、ピカッと稲妻が光ると、10秒後ないしもう少し経過したくらいにゴロゴロと鳴り始めて、その間隔がだんだん短くなって、近づいてきたなと思っていると、ピカッ、ドカ~ンと近くで落ちて、静かになるというパターンが少なくない。最後のピカッ、ドカ~ンがうちの敷地内に落ちて、いろいろ壊されるという経験をこれまで何度もしてきている。それで、雷がうちに近づくことなく遠ざかることもあるけれど、雷が鳴り始めると、ここには落雷しないでと念じる癖がついてしまった。そして激しい暴風雨や雷雨の際は、停電することもよくあるので、これもここでは困った事態なのだけれど、どうすることもできない。

2023年1月20日(金)

次の写真は、先日の夕飯に作ったポテトサラダ。ポテトサラダと言うと、茹でたジャガイモをマッシュしたものときゅうりとハムとヨネーズを混ぜたものが日本では一般的だし、私もそういうポテトサラダを作って食べていた。アメリカで暮していた頃は、ジャガイモに混ぜるものが玉ねぎとセロリとゆで卵とマヨネーズというレシピがあったので、それを作るようになり、かなり気に入っていた。そして、エドソンが大学院を終了する頃だったか、ジャガイモをマッシュしないで、拍子切りにしてハムとかいわれ大根をワインビネガーと卵黄とにんにくで混ぜるというレシピを見て作ってみると、以外なほどエドソンに好評で、以来、ポテトサラダというとこれを作ってとエドソンから要望が来ることが多くなった。ここではかいわれ大根は手に入らないので、その代わりにルッコラを使っているのだけれど、それでもまあいい感じ。何がどうしてエドソンはそんなに気に入っているのかなと考えるに、ワインビネガーと卵黄とにんにくで作るドレッシングの味が好きなのかなと思ったりしている。オリジナルレシピではジャガイモは生なのだけれど、私は生よりもやはり茹でた方がおいしいような気がして、シャキシャキ感をなくさない程度にさっと茹でて作っている。

2023年1月21日(土)

とうもろこしが出来始めた当初はまだ小さいうちにベビーコーンとして収穫していたのだけれど、収穫のスピードよりもとうもろこしが成長するスピードの方が早く、だいぶ大きくなってきてしまったので、これらの大きいものを収穫して、実の部分だけを削って冷凍保存することにした。1枚目の写真は、収穫して皮を取り除いて、中に実が詰まっているものだけを並べてみたもの。2枚目の写真は、実がちゃんとなっていないので、どうするかは後から考えようと、バケツに取り分けたもの。そして、3枚目の写真は、実を削ったもの。この実を削ったものは容器に入れて冷凍保存にした。思ったよりも量が多かった。数人がかりでこの作業ができれば、あっと言う間に収穫や保存処理ができるのだけれど、基本、楽をしたい怠け者の私ひとりでは、とうもろこしの成長について行けず、ちゃんと収穫して、保存処理をして、利用できる量は限られている。でも、収穫時期を過ぎてしまったとうもろこしは、鶏たちに食べてもらおうなどと考えているので、無駄にするわけじゃないんだと、自分に言い訳をしている。

2023年1月22日(日)

先週の火曜日と水曜日の夜、激しい雷雨に襲われた。特に、水曜日の夜の雷雨は恐ろしく強烈で、ドッカ~ン、バリバリ~と、あらゆるものをすべて壊してやるとでもいうような勢いだった。電化製品などのコンセントはすべて抜いて臨戦態勢は敷いていたものの、停電するだけでなく、敷地内の電信柱やトランスフォーマー、あるいは家に直接落雷したりして、何か思いがけないものが壊されたりするのではないかと、雷が遠ざかるまでの1時間余り、ひやひやしながら過ごした。この感じをどのような言葉で説明したらいいのかよくわからないけれど、風や雨はそれなりに激しかったけれど、それ以上に雷がすごくて、建物に被害が出るのではないかと不安になるような大型台風に襲われている感じに近いかなと思った。雷が遠ざかった後、停電は夜中に解消し、翌朝我が家は何も被害が出ていないことを確認できてほっとしたけれど、お隣は落雷の被害が出たのか停電しているようで、水曜日の夜から発電機を可動させていて、金曜日の夜まで丸2日間動かし続けていたので、うちのすぐ南にある発電機の音がうるさかった。水曜夜の雷のせいなのか、うちの入り口ゲート側のパイネイラの木の大きな枝が2本折れて地面に落ちていた。木曜日にボトゥカトゥに出かけたエドソンは、途中あちこちにたくさんの折れた木の枝が道路に散乱していたと言っていた。風はそれほどでもなかったので、やはり雷のせいなのかな?そして、お隣さんが自宅から北東の空の雷の様子を撮影してYoutube上に上げていた動画をエドソンが見つけたので、そのサイトにリンクをはってみた。雷はずいぶん長く大暴れしたのだけれど、これは1分30秒ほどの短い動画で、撮影開始から2回の雷が撮影されている。特に、撮影から1分後の2回目の雷が、そのすごさを見せつけている。実際の感じはこの映像よりももっとすごい音で雷の数ももっと多かったのだけれど、とにかく心臓に良くない感じなのは、この映像だけでもある程度感じられるかなと思った。この動画のサイトは、こちらへ

2023年1月23日(月)

先週、ある朝いつものようにコーヒーメーカーのスイッチを入れて、ひろとのお散歩に出て、戻ってから朝食の仕度をし、さあ、コーヒーをカップに注ごうと思ったら、コーヒーができていなかった。スイッチはちゃんと入っているのだけれど、壊れてしまったようで動いていなかった。うちのオーブントースターも何とか使えるものの、スイッチの部分のプラスチックが壊れて久しいので、ボトゥカトゥの入り口にあるアヴァンというデパートにコーヒーメーカーとオーブントースターを買いに行こうということになった。それで、この土曜日の午前中それらを買いに行ったのだけれど、コーヒーメーカーはあったけれど、オーブントースターは置いていなかったので、コーヒーメーカーだけを買って帰った。次の写真は、買ってきたコーヒーメーカー(右)と壊れたもの(左)を並べて撮ったもの。これまで使っていたコーヒーメーカーには時計がついていて、使ったことはないけれどタイマーもついていたけれど、今回買ったものはスイッチを入れてコーヒーを煎れるというだけの単純なもの。複雑な機能のついたものを買ってもたぶん使わないだろうし、電子機能付きのものは雷の被害に遭い易いので、ここの環境にはふさわしくない。ということでこの単純なコーヒーメーカーを選んだ。こうやって並べて見ると、大きさも形もほとんど変わらないなと思った。

2023年1月24日(火)

とうもろこしの収穫が始まるよりも前に、パラナたちが豆を収穫してくれたのはいいのだけれど、サヤから取り出さないままの豆がカートに山盛りになって、ガレージの中に入れられていた。この大量の豆をサヤから出す作業を私ひとりでするのは勘弁してほしいなと思い、そのまま放っておいたら、この土曜日にエドソンがパラナたちに言って、サヤから出す作業をしてもらったので、ほっとした。うちで採れたものはありがたく食べてあげないといけないのは百も承知しているけれど、大量の収穫物をひとりで処理したり、下準備するのはとても大変なので、パラナたちが手伝ってくれると、本当に助かる。ここでは彼らのような手伝いの人なしでやって行くのはまず不可能だと思う。次の写真は、サヤから出して、ゴミや埃を取り除いてきれいになった豆をプラスチックの容器に入れたもの。容器の重量を合わせた重さだけれど、計ると4.6キロもあった。何という名前の豆なのか知らないけれど、見かけはカリオカ豆に似ている。最近、うちではほぼ毎日のように煮豆を少し食べるようにしていて、カリオカ豆を切らさないようにしているので、とても助かる。

2023年1月25日(水)

うちの玄関前の階段の両端の割れ目から、シダとかいろいろな草が生えてくるので、時々それらを取り除くのだけれど、根っこは割れ目の奥にあって取れないため、しばらくするとまた生えてくる。その状況は屋根の下のベランダと屋根のない外ベランダの間の割れ目でも同じ。最近、草が生えてきていたのだけれど、抜かずにそのまま放っておいたら黄色い花が咲いたので写真に撮ってみた。これって、たんぽぽ?つまり、ド根性たんぽぽと言うことかな?

2023年1月26日(木)

次の写真は、兄のところに4人いる孫のひとり。お誕生日でどこかに行って撮ったのかな?すっかりお姉ちゃんになっている。彼女の前に置かれているものは、何だかイギリスのアフタヌーンティーのよう。このような彼らの成長に伴う写真を見てよく思うことだけれど、この子たちの側で、彼らの成長を間近に見守ることができないのはとても残念だし、寂しい。でも、仕方がないね。これが私の人生なんだろうね。お誕生日おめでとう。

2023年1月27日(金)

この夏は毎日のように雨が降っているのだけれど、この月曜日から火、水、木と珍しく連日お天気が良く、晴れ間が広がり、雨が降らなかった。4日も連続雨が降らなかったのは、この夏初めてのことだった。それで青空を撮ろうと思って丘の上に上がってみた。秋の空のようにすっきりクリアではなかったけれど、気持ちのいい青空だった。次の写真は、丘の上から西の方角を撮ったもの。画面のほぼ正面の向こうに見えるグレーの建物は腐葉土を生産しているカロリナ・ソイルという工場。そして同じ位置で右側に見えるグレーっぽい建物はジミーとジェフがやっている工場。

2023年1月28日(土)

次の写真は、外ベランダに干したひろのベッド。お天気が悪くなければ、なるべく天日干ししたり、日差しがなくても風に当てるだけでもいいので、雨が降っていない限り半日くらい外で干すようにしている。こうすると消臭にもなるから。左から居間用のベッド、寝室用のベッド、そして、ケージ用のクッション。一緒に干しているTシャツはベッドに被せて使っているもの。Tシャツをベッドに被せると、ベッドが汚れにくくなるのと、ひろの体の汚れも取れるので助かっている。そして、穴に潜り込みたい習性のワンコにとっては、Tシャツの中に潜り込めると落ち着くらしく、大のお気に入り。

2023年1月29日(日)

次の写真は、丘の上の貯水タンクの側のクアレズマ。少し花を咲かせ始めたので撮ってみた。それでお隣のコーヒー農園のクアレズマも花を咲かせているのかなと見ると、花が咲いている木と、まだそれほど咲いていない木とがあった。うちの庭のクアレズマもたくさんつぼみをつけていて、少し花開き始めている。2枚目の写真は、その庭のクアレズマ。

2023年1月30日(月)

次の写真は、庭の桜の木の側に置いた枯木に植えたランのうち、あまり目立たない茶色い花が咲いたので撮ったもの。形は黄色いダンシングレディーという名前のランと同じだけれど、色は中心だけが少し黄色いく、ほぼ濃い茶色という珍しい色。これはうちの敷地内で自然に生えていたランをパラナがここに移植してくれたもの。ランという花は結構強いようで、こんな風に別の場所に移植しても元気に花を咲かせてくれる。自然界ではこんな色の花も咲くんだね。

2023年1月31日(火)

アメリカミシガン州デトロイト在住の友人が、今こちらは大雪と言って、雪景色の写真を送ってきてくれた。寒そうだけれど、これはこれできれいな景色だなと思う。ブラジルは南部の州の山間部に行けば、冬に雪が降ることがあるようだけれど、ここは気温が0度を下回ることはめったにないし、雪は降らないし、氷がはることもない。極端に寒いのも暑いのも苦手な私にとっては過ごし易い気候で助かっている。何度も書いているけれど、この夏は例年よりも雨が多く、それほど暑くないので過ごし易い。先週は晴天続きで、雨が降らなかったので、お昼前から気温が上がり暑い日々になり、夏が来たという感じだったけれど、まあ夏なのだからそれが自然なことで、そういう日もないといけないよねと思いながら過ごす日々。



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