Kyoko Yoshida | Life in Brazil | BLOG |
2022年10月1日(土) | ||||
今週の月曜日だったか、エドソンが陽光桜が少し咲き出したと教えてくれたのだけれど、毎日雨が降ったり止んだりのお天気だったので行って確認をしないでいた。この木曜日は曇りながら雨が降らない1日になったので、ワンコたちとのお散歩で確認してから、あらためてカメラを持って行って写真を撮ってみた。花が咲いていると聞いて数日経過しているので、すでに花びらがだいぶ落ちてしまっていたけれど、これから開花しそうな花芽もあり、これが開花したらまた写真を撮ろうと思った。去年は2本ある陽光桜のうちの小さい方の木が9月にほんの少し花を咲かせたけれど、今年は大きい方の木が去年よりも遅く、そろそろ10月というこの時期に開花した。小さい方の木は今年は開花しないのかな?
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2022年10月2日(日) | ||||
先日、パーディーニョはSaci Pererê(サッシペレレ)のお話で知られているんだと言って、ネットで見つけたサッシペレレの絵をエドソンがメールに添付して送ってきてくれた。ネットでは、「『サッシペレレ』は、ブラジル北部アマゾンの山の中に住んでいると言われる黒人の子どもの妖精で、アマゾンの森の中で道に迷った大人に反対の道を教えてしまうという古くから言い伝えられているブラジルの童話の主人公です。 赤い帽子をかぶり、子どもながら、口にはパイプをくわえています」とあったけれど、サッシペレレというのは先住民のトゥピグアラニ族の言い伝えのお話なので、アマゾンと言うよりは、ブラジルの大西洋岸、つまり私たちが暮らしているこの地域に伝わるものだそう。だからパーディーニョの人たちには馴染みが深いということらしい。そして、エドソンの見つけた絵が、やはりアマゾンというよりも、私たちが暮らしている、まさにここの風景を思わせる丘陵地帯だったので、なるほどと思った。
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2022年10月3日(月) | ||||
いつだったかずいぶん前に、手伝いのパラナが入り口ゲートから家に向かう道沿いにゴールデン・マーガレットをポツンポツンと移植してくれたのだけれど、枯れることなく根ついてくれていた。そして9月になり雨がよく降るようになり、花芽がつき始めていたところ、ようやく少し花が咲き始めたので写真を撮ってみた。次の写真は入り口ゲートを背にして撮ったもの。この先はセドリーニョの並木になっていて、入り口から入ってきてすぐのこの辺りには並木はないので、その代わりに花を植えてくれたのだろうと思う。画面の後ろの方に見える枯れたような裸の木々は、花が終わってまだ葉の出てきていないノイヴィーニャ。
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2022年10月4日(火) | ||||
この日曜日はブラジルでは選挙だった。大統領、連邦議員、州知事、州議会議員など8人くらいの人たちを選ばなければならなかったらしい。エドソンは朝9時半頃投票に出かけて行ったのだけれど、11時を回るまで戻らなかったのでどうしたのだろうと思っていた。彼が帰宅してどうしてこんなに時間がかかったのか聞くと、投票所にはすごい列ができていて、高齢者や乳児を連れたような女性は優先的に投票できるので、いつまで経っても投票の順番が回ってこなかったんだと言っていた。さらにたくさんの人を選ばないといけないので、投票し終えるまでにずいぶん時間のかかる人たちが少なくなかったということだった。どうやら投票のシステムか何かが以前とは少し変わったこともこのトラブルの原因だったよう。そして、午後4時半頃、エドソンからメールで、パラカンビのエリカも午後1時半に投票所に行ったのだけれど、3時間経った4時半近くなってもまだ待っているところだと連絡があったと言って、その送られてきた写真を添付してくれていた。1枚目の写真は、投票所に到着した際の建物の外の列を撮ったもの。2枚目は、建物の中でもまだまだ続く列を撮ったもの。まるで安倍さんの国葬儀の際の一般の人たちの献花の列みたいだと思った。ただ、ブラジルの選挙での投票は義務で、投票に行かないと罰せられるのだけれど、安倍さんへの献花は自由意志という大きな違いはある。そして、まるでコロナ禍は過去のことのように人で混み合う建物の中でも誰もマスクなどしていないように見える。安倍さんへの献花のために並ぶ人たちは屋外なのに、みなマスクをしていたなあ。ちなみに、選挙直前の世論調査ではルーラが優勢で、1回目の投票でルーラが勝つだろうと言っていたけれど、ふたを開けてみるとルーラもボウソナロも40%台で、過半数を獲得できなかったので、2週間後かな?に決選投票が行われるという結果になった。
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2022年10月5日(水) | ||||
以前、台所の流し台の前の窓に大きな緑色のバッタのような昆虫が止まっていたので、その写真を掲載したことがあったけれど、今回は別の大きな黒い虫が窓の外にいたので写真を撮った。3~4センチくらいの長さで、夕食の仕度をしている時からそこにいて、夕食が終わって食器を洗う段階になっても相変わらずそこにいた。これはカミキリムシの一種かな?それにしてもどうしてこの流し台の前辺りにはよく虫がやってくるのだろう?窓が閉まっているから家の中には入って来れないけれど、開いていたら入ってくるだろうなと思う。
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2022年10月6日(木) | ||||
広島の友人が朝友さんに誘われて「はしもとみお木彫展」を見てきたと、以下の写真を送ってきてくれた。入場料は大人が800円なのだけれどシニアは400円だったので、自分はシニアだったんだと思ったとあったのがおかしかった。「展示場の1角にはしもとみおさんがアトリエで制作するビデオもあり、大きな木から動物が彫り出される様子を見ることも出来きました。当初は興味はありませんでしたが撮影可とのことでスマホで写真を撮っているうちにはしもとみおさんの世界に引き込まれていきました」と書いていた。はしもとみおさんという名前は初めて聞いたけれど、ネットで見てみると、まだ40代の若い女性だった。木彫りでよくこんなふうに動物が作れるものだ、まるで生きているみたいと思った。1枚目の写真の題名は霊長類。2枚目はラクダの行列だそう。先日、Youtubeで見た「徹子の部屋」で、さんまさんの付き人からお笑いの世界に入ったジミー大西さんのインタビューを見たけれど、彼の絵も独特で、色使いがとてもきれいで、すごい絵を描くなと思ったのだけれど、芸術家という人たちは普通の人にはない特別な感性を持っているんだろうな。
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2022年10月7日(金) | ||||
次の写真も広島の友人から送られてきたもの。1枚目は、朝友さんからもらったと言うまん丸どんぐり座布団付きと少し丸型どんぐり座布団付き。その右側は速谷神社で拾ったギンナン。2枚目の写真は、百メートル道路沿いで平和大橋を渡って直ぐのところにある銀杏の大木。信号待ちの時に車窓から撮ったものだそう。銀杏の木の下のぐるりが黄色く見えるのは、ほとんどギンナンの皮だそうで、彼女もここのギンナンを狙っていたのだけれど、時遅しで誰かが実だけを抜いたものと思われると書いていた。それでここは諦めて、側の速谷神社に行って少し拾ってきたということだった。
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2022年10月8日(土) | ||||
9月の下旬だったか、ワンコたちとのお散歩の際、防風林の並木に入って左側の庭をふと見ると、黄色いイペーの花が少し咲いていた。その時すぐに写真を撮るのを忘れていたのだけれど、数日して写真を撮ってみた。この木は毎年、一応花を咲かせるのだけれど、木全体が花に被われるほどに咲き誇るということはなく、裸の木にチラホラと言う感じ。でも、季節になれば少しでもちゃんと咲いてくれるのだからうれしい限り。
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2022年10月9日(日) | ||||
カメラのメモリーカードの中の写真をコンピュータにダウンロードしようとしたら、私が撮っていないカエルの写真がメモリーの中にあった。先日の夕食の後、ひろをオシッコに連れ出した際、玄関先にこのカエルがいて、めいがカエルに向かってワンワン吠えていたのだけれど、「ああ、また来てる」と思っただけで、写真を撮ろうとは思わなかった。でも、どうやらエドソンが撮ったらしい。玄関を出て左の壁側でじっとしている。私が見た時よりも少し移動して、しっかり壁際にくっついている。この写真では大きさがわかりにくいかもしれないけれど、こうやって丸まっていても頭からお尻までの長さは15センチ近くある。雨が降り出す季節になると、こうして玄関先にやってくる回数が増える。めいのために置いている水の容器の中に入って水浴びをしていることがあるけれど、わざわざここに何をしに来るのだろう?
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2022年10月10日(月) | ||||
陽光桜の花が少し咲いているよとエドソンから聞いて、数日後に写真を撮りに行くと花びらが散ってしまっていたけれど、まだこれから開花する花芽がいくつかあったので、それが開花したらまた写真を撮ってみようと思っていた。すると、先週、ポツポツと新しい花が開花していたので、次の写真を撮った。この写真の桜の後ろに並ぶセドリーニョのさらに向こう側に入り口ゲートが見えるので、位置関係が少しわかるだろうか?パラナ州カストロの蓼沼さんからいただいた苗木をここに植えて、だいぶ大きく育ち、ようやく花も少しだけれど咲くようになった。ゆっくりではあるものの、着実に成長している。庭のヒマラヤ桜のように木全体に花を咲かせるようになるには、後何年くらいかかるのかな?
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2022年10月11日(火) | ||||
この日曜日の午前中、隣町ボトゥカトゥの大きなスーパー・コンフィアンサに買い物に行った。次の写真は、買ってきたもののごく一部。左側手前からしめじ、しいたけ、もやし。その右側に大根とセロリ。その右側に手前からいちご、クルミ、チャパタ(パン)、前回ウエノに行った際買い忘れたもめん豆腐2つ。そして、右端は、コンフィアンサの出入り口すぐのところに新しくできたペット用品とガーデン用品を販売しているお店で買ったひろのための座布団。この中でパーディーニョでも買える物はいちごとクルミだけ。この他にもニュートロジーナのボディーローションとか、洗顔用のジェルなどやはりパーディーニョでは買えないものも買った。
次の写真は、同じくコンフィアンサで買ってきた魚類。左上から時計回りに川魚のランバリ、サーモン、海魚のペスカーダ、そして、エビ。こういう魚類もパーディーニョではどのスーパーでも販売していないので買えない。冷凍の魚をたまに販売していたりするのだけれど、以前、冷凍のサーモンを買って食べてみた際、ぜんぜんおいしくなかったので、以来、魚類はもうパーディーニョでは買わず、コンフィアンサで買っている。魚類は週に1回は食べたいのだけれど、コンフィアンサには一~二ヶ月に1回くらいしか行かないので、だいたいこんな風に何種類かまとめて買ってくることにしている。
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2022年10月12日(水) | ||||
私が英語のレッスンをしたり、掃除をしたりする際、ひろには食堂の隅に置いたケージの中に入っていてもらうのだけれど、昨日紹介したひろのための座布団は、そのケージの中に敷いて居心地良くするために買った物。この座布団を見たひろは大喜びで、私がケージの中に敷く前にケージの中に入ってしまったので、一旦出てきてもらって、座布団をケージの中に敷いてから再度中に入ってもらった。1枚目の写真は、座布団を敷いたケージの中に入るやいなや座布団の匂いを嗅いでチェックしているひろ。2枚目の写真は、昼食が終わり、お散歩から戻ると、一目散にケージの中に入りお昼寝を始めたひろを撮ったもの。カメラを持って近づくと目を開けたけれど、横になった状態からは動かなかった。どうやらとても気に入ってくれたようで良かった。ただ、はるがいたもっと以前から座布団を敷くことを思いついてあげれなかったことを少し後悔。
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2022年10月13日(木) | ||||
先日、二羽のダンゴーラが庭を右へ左へと駆け回っていた。何をしているのだろう?と、家の中から少し見ていたのだけれど、どうやらオスがメスを追いかけているようだった。ダンゴーラたちは集団行動をしていることが多く、走っている時もみんなが一斉に同じ方向に走っているのだけれど、この時は走り回っているのは二羽だけで、他のダンゴーラたちは彼らとは無関係と言った感じで庭にいた。結構長い間追いかけっこをしていたので、この二羽の写真を撮ろうと思い、カメラを持って外に出たのだけれど、庭の右奥に走って行った後は、追いかけっこをやめてしまったため、写真に撮ることはできなかった。また追いかけっこを始めないかな?と思ってしばらく待っていたのだけれど、結局、追いかけっことは関係なくそぞろ歩いていたダンちゃんたちが鶏小屋の方から庭のアンテナの辺りに出てきたので、代わりにその写真を撮った。
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2022年10月14日(金) | ||||
先日行われた選挙の決選投票は2週間後くらいに行われるのかなと思っていたのだけれど、どうやら30日(日)に行われるらしい。1回目のこの選挙の前、7月の中旬頃、パラナ州フォス・ド・イグアス(イグアスの滝のある町)で、ボウソナロ大統領支持者がルーラ元大統領の労働者党同州支部で会計を務める男性の誕生会に武装して侵入し殺害する事件があったというニュースを聞いた際は驚いたのだけれど、その後も、マト・グロッソ州の農村地帯やリオ市で9月7日から9日にかけ、ボルソナロ大統領とルーラ元大統領の支持者同士の乱闘が相次いで、ルーラの支持者1人が死亡、ボルソナロの支持者1人が流血の怪我を負う事態となったというニュースもあった。そして、10月2日の選挙の日を迎えたのだけれど、どちらも過半数を獲ることができなかったため決まらず、30日に決選投票ということになった。そんな中、ボウソナロ派とルーラ派の暴力沙汰は収まることがなく、今月8日にはサンパウロ州の海岸部の町で、ルーラを支持している男がボウソナロを支持していた友人を殺害するという事件もあり、友人同士でそんなことで言い争って殺人までするのか?一体この国はどうなっているんだと思った。ルーラもボウソナロも犯罪者で国や国民のことなどどうでも良く、ふたりの言っていることは違っていても、やっていることは結局一緒。自分たちの利益しか考えていないような人たちで、目くそ鼻くその戦いでしかない。どちらが大統領になってもブラジルにとっては地獄なのになあ・・・と、ため息しか出ない。でも、こういう選挙はその国の国民性を反映していて、彼らを選ぶのはブラジル人なのだから仕方がないのかなあ~?投票を現在の罰則付きの義務投票から自由投票にしたら、ブラジルの抱える問題も少し変化しないだろうか?なんて思ったりするのだけれど、どうだろう? | ||||
2022年10月15日(土) | ||||
毎週土曜日にうちの手伝いに来てくれるパラナが、今月初めに無事脚の手術を終え、翌日の夕方には退院して自宅に戻ったと、彼の息子からエドソンに連絡があった。いつお見舞いに行こうかと考えていたエドソンは、先週は遠慮して、この水曜日にスーパーに買い物に行ったついでに、パラナのためにぶどうやみかんなどの果物を買って、パラナの自宅にお見舞いに行った。ベッドで寝ているのかと思ったら、多少動いたり散歩をした方がいいと医師から言われているそうで、エドソンが行った際は、椅子に腰かけて外を眺めていたそう。思ったよりもずっと元気そうだったので、エドソンは安心したようだった。パラナの横には彼が飼っているダックスフントが一匹寄り添っていて、ひろよりも少し小さく、はるよりも少し大きいサイズの、ひろに似た可愛い笑顔の犬だったと言っていた。手術を受ける前エドソンに、手術が怖いと言っていたパラナだけれど、無事に手術を終えられて良かった。良かった。うちに手伝いに戻って来るのを焦る必要はないけれど、早く元気になって、普通の生活に戻れるようになるといいなと心から願っている。 | ||||
2022年10月16日(日) | ||||
家の前の庭に自然に生えてきた草は、花が可愛いので抜くことなくそのまま成長するがままにしていたら、草というよりも木のようになってきた。それでその全体像を撮ったのが次の写真。この花は不思議な感じの花で、つぼみの時は赤い感じで、花が開き始めると黄色くなり、しばらくするとその黄色がピンク色に変わる。2枚目の写真は、つぼみが開き始めて黄色い花を咲かせているのを撮ったもの。3枚目の写真は、その花が完全に開いて黄色からピンクに色が変化しているのを撮ったもの。
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2022年10月17日(月) | ||||
この金曜日に2022年10月15日発行の楽書倶楽部第65号が届いていたのを、エドソンが彼宛てに届いていた郵便物と一緒に持って帰って来てくれた。今回も発送から受領までが比較的早かったなと思う。以下はその号に掲載された私の文章。
うちのご近所にはとても大きなファゼンダが二つ三つ点在している。そのうちの一つ、竹を育てているファゼンダのマネージャーさんは、趣味なのか実益を兼ねているのか、鶏やダンゴーラだけでなく、七面鳥や孔雀など様々な鳥をたくさん飼っている。 今年の前半、夫がこのファゼンダに用事があって行った際、ガーニゼ(Garnize)という小さな鶏を見て、その姿形だけでなく、人間に慣れて懐いている様子がとても可愛いかったから、うちでも飼いたいと言い出した。うちではすでに鶏とダンゴーラを飼っているので、少し驚いたけれど、反対する理由も特にないので了解した。その後その小さな鶏を迎えるために、手伝いの人に頼んで、うちにある竹や廃材を利用して畑の隅に小さな鶏小屋を作ってもらい、6月下旬にこのマネージャーさんからオス一羽とメス二羽のガーニゼを購入し迎え入れた。 やって来たガーニゼたちを見ると、本当に鶏のミニチュアのようで可愛かった。体の大きさは普通の鶏の半分か三分の一くらいしかない。三羽のうち一番大きなオスは立派なトサカと美しい尾を持っている。ガーニゼは日本語で何と言うのだろうと思い、ネットで調べてみると、チャボだとわかった。チャボという名前は聞いたことはあるけれど、実際に見たことはなかったので、ああ、これがチャボなのかと思った。
彼らがやって来て3日目の朝だったか、何だか聞き慣れない変わった鳥の鳴き声が聞こえるなあと、寝ぼけた頭で思った。翌朝、また同じ鳴き声がした際は、前日よりもちゃんと目覚めていたので、「オケッケフォーイ」とか「コケッココー」とはっきりと聞こえた。それで、この声はひょっとしてガーニゼの鳴き声なのかなと理解することができた。以来、毎朝六時半前後になるとガーニゼのオスが「オケッケフォーイ」とか「コケッココー」と鳴いて朝だと知らせてくれるようになった。うちで飼っている鶏はみなメスなので、卵を生んだ際に鳴いて騒ぐことはあっても、朝「コケコッコー」とは鳴かないので静かだったのだけれど、一羽だけいるガーニゼのオスが毎朝鳴く声で、鶏を飼っている実感が沸くようになった。 ガーニゼが鳴き始めると放し飼いにしているダンゴーラたちも活発に活動を始めるようで、私たちの寝室の前に来て、何かをついばんでいる声が聞こえるようになる。そのうちダンゴーラたちは玄関先の外ベランダの方に移動すると、ベランダで暮らしている犬のめいが側に来た彼らに向かって吠える声が聞こえるようになる。そして、ベランダの欄干に飛び乗ったダンゴーラの「ゴハン、ゴハン」と鳴く声も聞こえるようになる。そうなるともう賑やか過ぎてのんびりまどろんでいられないため、しぶしぶ起きて、同じ寝室で寝ている犬のひろと一緒に朝一番のお散歩に出るという日々になった。これまで春や夏の時期は、サビアーやチコチコなど小鳥たちの鳴き声で目覚めていたけれど、冬場はそれらの鳥の鳴き声は聞こえないため静かだった。それがガーニゼが来たことで、オスの鳴く声で目覚めるようになった。冬の間は朝あまり早く明るくならないので、鳴き出すのは6時半前後だけれど、ひょっとして朝明るくなるのがずっと早くなる夏場はもっと早くから鳴き出すのだろうか?と、朝寝をしたい私は今から少し心配をしている。 ちなみに、ダンゴーラが「ゴハン、ゴハン」と鳴くと書いたけれど、ブラジルの人たちには「トウフラッコ、トウフラッコ(tou fraco)」と聞こえるのだと夫が教えてくれた。そう説明されても、私にはどうしても「ゴハン、ゴハン」と鳴いているように聞こえるので笑ってしまう。この 「ゴハン、ゴハン」と鳴くのはメスだけだそうで、オスは「ギャッ、ギャッ」というような声を出したりするものの、メスのような言葉に置き換えられるような鳴き方はしない。 鶏やダンゴーラにエサを与えるのは私の日課なので、彼らは私のことをエサを持ってきてくれる人と認識してくれていて、私がエサを持って行くと、駆け寄ってくる。ガーニゼも人懐こい鳥のようだけれど、つき合い始めてまだ日が浅いので、私がエサを持って行くと不安そうに、ちょっとバタバタして小屋の隅で固まったりする。そして、ガーニゼは鶏よりも卵をたくさん生んでくれるらしいと夫は言っていたけれど、今のところまだ一度も卵を生んでくれていない。まあそのうちここの生活に慣れ、私にも慣れてくれれば、卵を生んでくれるのかもしれないなどと思いながら、のんびりと彼らと付き合っている。 | ||||
2022年10月18日(火) | ||||
いつだったか寝室の窓辺で毛布やベッドシーツをはたきながら、庭の木々を見るともなく見ていたら、以前は青々していた糸杉が何だか茶色く見えるので、「あれ?」と思った。後で側に行って確かめてみると、上も下も、木全体が枯れて茶色くなっていた。どうして枯れてしまったんだろうと不思議だった。エドソンに言うと、彼も気づいていて、雷に打たれたんじゃないかと言ってた。この糸杉は側の桜の木々よりも背が高いけれど、側のランドマークの木の方が背が高く、この庭には糸杉よりも背の高いユーカリの木もあるし、防風林の並木の木々は糸杉よりも高いと思うのだけれど、ここで1本だけニョキッと立っているので被害に遭ったのだろうか?私たちはこの糸杉のことが好きで、気に入っていたので、とても残念。
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2022年10月19日(水) | ||||
先日、ひょんなことでYoutube上で「てんしのいもうと」という動画を見た。小学一年生の男の子が生まれてこれなかった妹のことを思って書いた作文が作文大賞か何かに選ばれて表彰され、それを本人が朗読発表しているのだけれど、自分が経験したことや自分の気持ちを素直に描写しているその文章力や話の展開の巧みさにただただ驚いてしまった。そして、朗読もすばらしく、聞いていて涙が溢れてきてしまった。まだこんなに小さな子なのに、大人でも書けそうにないこんな文章が書けるなんてすごいの一言。きっと優しい両親の愛情に包まれて育っているのだろうなあと思った。こんなに素直でまっすぐな子どもを育てることのできているご両親はすばらしいとも思った。この動画は5年前のものらしいので、現在この男の子は小学6年生か中学生。どんな男の子に育っているのかな?きっと優しく感受性の強い子に育っているんだろうなと、思いを馳せた。この動画サイトはこちらへ。 | ||||
2022年10月20日(木) | ||||
先日、2羽のダンゴーラが庭で右に行ったり左に行ったりと追いかけっこをしていたので写真を撮ろうとしたのだけれど、追いかけっこの写真は撮れなかったと書いた。すると先日、同じ2羽なのか異なる2羽なのかわからないけれど、また2羽が追いかけっこをしていたので写真を撮ってみた。ダンちゃんたちはとても速く走るので、カメラを構えて彼らが画面に入ってきたところでシャッターを切るのだけれど、2羽を一緒に画面に捕らえることができず、どうしても後ろを走る1羽だけがかろうじて画面の端に写り込むという感じの写真になってしまった。それが1枚目の写真で、画面の右端に走っているダンちゃん1羽を捕らえることができた。2枚目は、追いかけっこを止めて、2羽が距離をとっているところ。3枚目は、そこからまた2羽が一緒になって戯れ始めたところ。この2羽がこんな風に2羽だけで遊んでいる間、他のダンちゃんたちは鶏小屋近くの庭にいた。春になり、少しずつパートナーになる相手を見極めているところなのかなと思う。
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2022年10月21日(金) | ||||
ここでは季節が日本と逆なので、9月から季節は春で、雨が良く降るようになる。今年は例年よりも雨が降る頻度が高く、雨量も多いので、干ばつになる可能性は低いだろうなと思っている。そうしたら、先日ブラジル日報(サンパウロの邦字紙)で、イグアスの滝の水量が例年の11倍となっているため、イグアスの滝を見物するための遊歩道の一部が閉鎖されているという記事を見かけた。その話をエドソンにしたら、ネットのニュースでイグアスの滝の写真を見つけてくれたので、ここに掲載してみる。遊歩道の閉鎖は一時的なものだったのか、この写真では観光客がすごい水量の上の遊歩道にいるのが見える。もう何年も前、雨が降らず干ばつになってうちの森の泉が枯れたことがあり、その時イグアスの滝の水量もかなり減って発電量が減るということがあったけれど、これだけの水量があればイグアスの滝の発電所の発電量はしっかり確保され、電力不足になることはなさそうだなと思った。世界的なエネルギー不足や食料不足の影響をブラジルはもろに受ける可能性が低いことに感謝。
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2022年10月22日(土) | ||||
10/17(月)6:03配信の現代ビジネスの記事で、高橋洋一さんが『アベノミクスの理論的基礎「バーナンキ」のノーベル賞受賞を、メディアがあまり触れない理由』というのが掲載されていたのでリンクをはってみた。この記事のサイトはこちらへ。 この長い記事を読んでいる時間のない方のために、この記事のまとめとも言える部分である最後の数段落を以下にコピーしてみた。安倍総理の国葬儀で菅前総理が弔辞で述べた通り、安倍さんの判断はいつも正しかったということがこの件でも証明されたことになる。ああ、それにしても本当に惜しい人を日本は失ってしまったのだとあらためて悔しく思った。それにつけても財務相は税金を上げることばかり考えて嘘をつき、国益や国民のためをまったく考えていない現実はどうにかならないものかと思う。 『いずれにしても、アベノミクスの理論的基礎はバーナンキにあるといってもいい。バーナンキも議会証言などにアベノミクスを高く評価していた。 もっとも、かつては日銀を批判していた。1999年に「日本の金融政策は自分でマヒに陥ってしまったのでは?」というちょっとおもしろいタイトルの論文を書いている。物静かであからさまに批判するような人物でなかったが、日銀の金融政策については「異様に貧弱・下手」とはっきり言っていた。それが、アベノミクスになってから高評価になった。 ただし、消費増税には否定的だった。消費増税は財務省の横やりであり、アベノミクスの足を引っ張った。 それにしても日本の経済学界では、財務省に忖度したのか、バーナンキの評判はあまりよくなかった。日経新聞などのマスコミも同じだ。だから経済学界やマスコミは今回のバーナンキのノーベル経済学賞についてあまり触れていない。このあたり、「日本の常識は世界の非常識」の典型例だ。 いずれにしても、もし安倍さんが生きていたら今回のバーナンキの受賞をさぞかし喜んだだろう。』 | ||||
2022年10月23日(日) | ||||
先日カメラのメモリーの中に次の写真があり、「???何これ?」と思った。エドソンに聞いても「何のこと?」と言う反応だったので、写真を見せると、「ああ~」とようやく思い出した。彼の説明によると、土曜日にやってくる私の英語の生徒さんのマテウスの靴がすごく大きかったので、自分の足と比べて写真に撮ったのだそう。エドソンの足の大きさは25センチだけれど、マテウスは30センチ以上ありそう。まあ、身長が180センチ以上あるのだから、足が大きくても不思議ではないのだけれど、そう言われれば大きな靴だなあとあらためて思った。
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2022年10月24日(月) | ||||
日米台関係研究所理事の林建良氏がやっている「台湾ボイス」という動画サイトで、「蔡英文はなぜ国慶節に日本の高校生を招いたのか?台湾人の感動に隠された日本人に対する深層心理とは?」という話をしていて、とても興味深く聞いた。こういう政治決断ができる蔡英文総統はやはりとても立派なリーダーなんだなと思った。この動画のサイトはこちらへ。 京都橘高校のマーチングバンドが台湾に行って演奏をしたというのはYoutube上で動画が複数あったので知ってはいたけれど、見てはいなかった。でも、この林建良氏の話を聞いて見てみたくなり、台湾のサイトが出している以下のサイトを見てみた。とても素晴らしかったので、そのサイトにもリンクをはってみる。この動画のサイトはこちらへ。 | ||||
2022年10月25日(火) | ||||
次の写真は、入り口ゲート近くの道沿いで芽を出し始めたとうもろこしと豆の芽を撮ったもの。ここには以前パラナたちにセドリーニョなどの枝を払ってもらった枝がたくさん山積みになっていたのだけれど、それを少しずつ燃やしてもらって、その後しばらくしてからパラナがとうもろこしと豆の種をここに蒔いてくれたのだそう。画面右上に入り口のゲートが見えるという位置関係にある。画面左側の柵の向こう側は西隣りのコーヒー農園。
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2022年10月26日(水) | ||||
広島の友人が、先日3日間ほどボランティアをしたと言って、写真を送ってきてくれた。拘束時間が長くて疲れたものの、今まで知らなかったことを知ることができて楽しかったと書いていた。障害のある人もない人も一緒に競争できるハンザヨットの大会があったのだそう。オーストラリアの人が自分の障害のある息子のために開発したヨットだという。ハンザヨットというのは初めて聞く言葉だったので、ネットで検索してみたら、日本ハンザクラス協会のウェブサイトを見つけた。 「ヨットの中でも小型の1~2人乗りのものを『ディンギー』と呼びますが、これは簡単に操れるものではありません。そこで、オーストラリアのクリス・ミッシェル氏が『誰でも乗れるように』と考案したのがハンザです。このハンザは、子どもから高齢者の方、障害者の方も難しい練習などをせずに簡単に帆を操って船を走らせることができます。2001年4月には日本初のセイラビリティが設立され、国内のハンザの普及がスタート、社会福祉として大変有意義な活動になっております」と説明にあった。何と2018年の10月にはアジア初となる「2018ハンザクラスワールド&インターナショナルチャンピオンシップ」が広島の観音マリーナで開催されたともあった。瀬戸内は海が穏やかなのでヨット競技にはもってこいの場所かもしれない。 それで送ってきてくれたのが次の1枚目の観音マリーナの写真。2枚目は観音マリーナから見た似島(画面右側に見える島)。似島はその形から安芸の小富士とも呼ばれている。そして、3枚目は、競技中のハンザヨットがたくさん浮かぶ瀬戸内海。画面左側に宮島が見える。お天気も良く、気持ちよさそう。私が広島で暮らしていた30年以上前にはこの観音マリーナはなかったような気がするのだけれど、今ではこんなマリーナがあって、ハンザヨットの世界大会が行われたりしているのかすごいなと思った。
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2022年10月27日(木) | ||||
先日、観音マリーナの写真を送ってきてくれた友人に、NYのM子さんが厳しい財政難で多くのスタッフを解雇しているメトロポリタン美術館で職を得る見返りに、この美術館では皇室特権を利用して高額寄付者向けに皇室の三の丸尚蔵館の美術品を特別展示するという計画があるらしいですねとメールに書いた。すると、広島県立美術館で開催されている「皇室の美と広島」「宮内庁三の丸尚蔵館の名品から」の招待券があったので先日行ってきたのだけれど、アメリカで展示する前に日本でもやっておかなければと言うことで、M子さんの仕事の下準備が着々と行われてるということなのかと私のメールを見て思ったと返信をくれた。本当にそうみたいだなと私も思った。次の写真は、その展示会でもらったチラシだそう。
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2022年10月28日(金) | ||||
家の掃除をする時、洗面所や台所の足拭きマットをすべて外に出してホコリをはたいて、外ベランダの欄干に干して陽に当てる。ひろの寝室と居間のベッドも外に干し、ひろには食堂隅のケージの中に避難してもらうことにしている。そして、すべての作業が終了すると、ケージの扉を開け、ひろを開放してあげる。すると、ひろは居間の日溜まりのところに行くのだけれど、まだひろのベッドを持って入っていないので、次の写真のように、「僕のベッドがありません。持って来てください」と私に無言のプレッシャーをかけてくる。それで、居間用のベッドを持って入って、ここに置くと、早速ゴロリと横になる。それが2枚目の写真。昼間はベッドに被せたTシャツの中に潜り込まず、こんな風に上に乗っていることが多い。このTシャツをベッドに被せるようにするアイデアは大正解で、このTシャツの中に潜り込んだり出たりすることでひろの体の汚れが取れて、きれいな状態を保てている。その代わりTシャツはかなり汚れるので、週に1回の頻度で取り替えてゴシゴシ手荒いをしている。
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2022年10月29日(土) | ||||
食堂の南側の窓際に置いた観葉植物のスパティフィラムは、大きな鉢にぎゅうぎゅうに育っていたものを3つの鉢に株分けしたもののひとつなのだけれど、葉を茂らせて元気にしている。ただ、ずっと花を咲かせることはなかった。それが先日黄色く変色した葉を切り取っていると、ひとつ白いつぼみができていたので、次の写真を撮った。食堂の窓際の棚の上は朝夕直射日光が当たるからか、葉が黄色くなってきているので、台所と居間の間のカウンターテーブルの上のスパティフィラムと場所を入れ替えてみた。そして、数日後、花が開いたのでまた写真を撮った。
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2022年10月30日(日) | ||||
次の写真は、食卓の上にある3つのランの鉢を紹介した際、まだつぼみの状態で花開いていなかった左端のランの4つのつぼみが全部開いたので撮ったもの。写真では3つの花しか確認できないけれど、4方向に花が咲いていて、後ろ側の花は手前の花に隠れて見えない状態。2枚目の写真は、食卓の上の3つのランを一緒に撮ったもの。こうして見ると、エドソンが気に入って買ってくるランは、花びらの中の赤い点々の入り方が少し違うだけで、同じようなピンク色のランだなと、あらためて思った。以前青い色のランを買ってきたことがあったけれど、その花が終わって、翌年咲いた花が白だったので、成長過程で何か色素を加えていたんだなということがわかり、以来、そういう変わった色のランは買ってこなくなった。
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2022年10月31日(月) | ||||
いつだったか、手伝いのパラナがチューリップだと言って持ってきてくれた植物を外で大きな鉢に植えて水をやっていたら花が咲いて、アマリリスだったことがわかった。花が大きくてきれいだったので、家の中に持って入り食堂に飾った。だいぶ経ってから花が終わったので、また外に出して、時々水をやっていた。そうしたら古い葉が枯れて、最近花芽が出てきたので、また家の中に入れ、食堂の窓際の棚に置いた。こうやって繰り返し花をつけてくれるなんてうれしい。2枚目の写真は、1枚目の写真を撮った1週間後くらいに花のひとつが開花したので撮ったもの。
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