Kyoko Yoshida | Life in Brazil | BLOG |
2021年5月1日(土) | ||||
2021年4月30日付けのニッケイ新聞の記事に、「保健省が28日、サンパウロ州ボツカツ市で、オックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発し、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が治験と国内生産を担当しているオックスフォード・ワクチンの実験的一斉接種を行う意向である事を発表した」とあった。この記事は無料で読める記事ではなかったので、詳しい内容を読むことはできなかったけれど、隣町のボトゥカトゥが選ばれた理由はいろいろあるのかもしれないけれど、考えられるのは、ボトゥカトゥにはサンパウロ州立大学医学部とその附属病院があり、全市民に向けたPCR検査を行ってきているというのがあるのかな?とエドソンは言っていた。ボトゥカトゥは人口15万くらいで、この辺では一番大きな町なので、そこの全市民向けにワクチン接種が行われ、調査が行われるというのはいいニュースかなと思った。 | ||||
2021年5月2日(日) | ||||
金曜日にパーディーニョのスーパーに買出しに行ったついでに、エドソンは郵便局にも行ってくれ、届いていた2021年4月15日発行の楽書倶楽部第57号を持って帰ってきてくれた。発送から3週間もかかっているけれど、先週は買出しに行かなかったので、ひょっとすると先週届いていたのかもしれない。でも、発送から1週間後の先々週はまだ届いていなかったのだから、いずれにしても相変わらず郵便事情が悪い状態に変わりはない。以下は、この号に掲載された私の文章。
片田舎の農村地帯にあるシャカラでの暮らしは不便なことが多いけれど、豊かな自然に囲まれているため、様々な鳥たちが暮らしていて、私たちの静かな暮らしに賑わいと彩りを添えてくれている。 ここで暮らし始めたばかりの頃、「アーッ、ハーッ、ハーッ、ハーッ」と笑っているような鳥の声を毎日のように耳にするので、私はその鳥に「笑い鳥」という名前をつけた。この笑い鳥の本当の名前はスィリエマ(seriema)というのだと夫が教えてくれた。見た感じサギのような足の長いスマートな鳥。ちょっと嫌なことがあって、気持ちが沈んでいる時に、この鳥の笑い声が聞こえてくると、「何へこんでるのよ~、アーッ、ハーッ、ハーッ」と笑われているようで、落ち込んでいることがバカらしく思え、元気になることができたりしたものだった。
名前は知らないけれど、「トゥド ベン?トゥド ベン?(元気?元気?)」と言っているように聞こえる鳥の声を聞くと、「ありがとう。元気よ」と応えたくなる。また、「ケッケ フォーイ」と鳴く鳥はベンチビ(bemtevi)という名前で、ブラジルの人にはその鳴き声が「ベンチビー(元気そうね)」と言っているように聞こえるからそういう名前になったそうなのだけれど、その説明を聞いた後でも、私にはどうしても「ケッケ フォーイ?(どうしたの?)」としか聞こえないのだから不思議なものだ。 ブラジルに来るまでは毎朝目覚まし時計の音で起こされる生活をしていた。それがここでは様々な小鳥たちがその歌声で優しく起こしてくれるので、もうずっと目覚まし時計を使っていない。サビアー(sabia)、チコチコ(ticotico)、ティズィル(tizil)、コレイロ(coleiro)、カンバシーハ(cambaxirra)、ジュリチ(juriti)などなど、数え上げると切りがないほどたくさんの小鳥たちの声が聞こえる。これらの鳥たちの中でも私が一番好きなのは、サビアーという美しいメロディーで鳴く鳥と、チコチコというスズメの一種の可愛い鳴き声。彼らの歌声と共に目覚めると、とても気分が良く、歌声に合わせてちょっと踊りたくなったりもする。 サビアーはツグミ科の鳥で、ブラジル全土で見られる野鳥だそうで、その歌声の美しさでサンパウロの州鳥というだけでなく、ブラジルの国鳥にも指定されている。サビアーにはサビアー・ド・マト、サビアー・ド・カンポ、サビアー・ラランジェイラ、サビアー・ポカ、サビアー・バハンコなど様々な種類がいて、それぞれに鳴き方が違うらしい。ここでも複数の歌声が聞こえるけれど、どの歌声がどのサビアーなのか私にはよくわからない。姿を見ても区別はつかず、何とかわかるのは胸元がオレンジ色をしているサビアー・ラランジェイラくらいなものだろうか。 チコチコは一年中見かけるスズメの一種で、繁殖期になるとあちこちの木に巣を作り子育てをする姿を目にする。ある時、黒い小鳥がチコチコの側でチッチと鳴きながらチコチコからエサをもらっている様子を見て、何だか微笑ましいなと思った。でも、あの黒い鳥はシュピンと言って、自分で子育てをしない親鳥が、卵をチコチコの巣に産みつけるんだ。その卵はチコチコの卵よりも早く孵化するから、シュピンのひながかえると、その子にエサを与えて育てるために、まだ孵化していない自分の生んだ卵は放り出して、自分よりも体の大きなシュピンのひなのために、チコチコは母親代わりをしているんだと夫から聞いた時は、自然界の残酷さを垣間見た思いだった。 うちのシャカラの南西の端には南に広がる森がある。以前、その森の中から猿か何かの動物が騒いでいるような声がしていたのは、サラクーラ(saracura)というクイナの一種だということがわかった。サラクーラは警戒心の強い鳥なので人家の側には来ないのが普通らしいのだけれど、うちの周辺や森の東側や北側にたくさん木を植えたので、その後それらの木々が成長し森が広がったため、家の周辺で複数のサラクーラを見かけるようになった。鶏よりも一回り小さく、鶏よりも足の長い鳥で、とても逃げ足が速い。森の中からは、他にもやはり何かの動物が賑やかに騒いでいるような声がたまに聞こえる。夫に聞くと、あれはジャクー(jacu)という鶏よりも体の大きい鶏のような鳥の声だと教えてくれた。
ガビアオン(gavião)というワシの一種もうちのユーカリの木の一本に巣を作って、毎年のように子育てをしている。ある日、母親と子どもらしき二羽が地上にいて、少し離れたセドリーニョの木の上で父親らしき一羽が辺りを警戒しながら母子を見守っているような姿があった。夫婦で協力し、役割分担しながら子育てしているのかと感心したことがある。 ベイジョフロー(beijo flor=ハチドリ)が食堂の窓のところでホバリングをしながら、私たちが食事をしているのを見ていることもある。本当は私たちを見ているのではなく、食卓の上に置いた花を見ているのかもしれないけれど、何だか私たちに挨拶に来てくれたように思えて、うれしくなったりする。 この他にもトゥカーノ(tucano=オオオニハシ)、コルージャ(coruja=フクロウ)、カナリオ(canario=カナリア)、マリタカ(maritaca=インコ)、アンドリーニャ(andorinha=つばめ)や、名前も知らない鳥たちの声が溢れていて、まさにここは野鳥の楽園。みんなここでの暮らしが居心地がいいと感じてくれているらしいことがとてもうれしい。昨年来のコロナ禍で外の人たちとの接触がほとんどなくなった今、彼らの存在や歌声にはとて癒され、慰められている。今更ながらこの野鳥の楽園のような我がシャカラに感謝する日々だ。 | ||||
2021年5月3日(月) | ||||
少しずつ気温が下がってきたので、10日くらい前から、はるとひろが夜寝る際に毛布をかけてあげるようになった。するとひろは夜中に起きてベッドから出て体をパタパタさせた後、自分で毛布の下に潜り込めないものだから、ヒーン、ヒーンと小さな声で泣いて私に手伝ってと言う。これが度重なると私も寝不足になるので、先週後半くらいから朝の最低気温が11度になったこともあり、キューブベッドを出すことにした。キューブベッドなら入り口が開いているので自分で戻れるはずなのだけれど、かなり使い古しているためふにゃふにゃになっていて、やはりひとりでうまく戻れないらしく、2回ぐらいは起こされる。はるはめったにこの行動をせず、これをするのはもっぱらひろだけ。キューブベッドを出した初日に痛み具合を確かめると、入り口の開口部の反対側の壁にあたる部分は2ヶ所当て布をして補修してあるのだけれど、補修していない部分はかなりボロボロになっていた。それで、何とかしないとこれではこの冬を乗り越えられないと思い、着古したTシャツを縫い付けて補修することにした。1枚目は、雑だけれど、キューブベッドを裏表ひっくり返して、何とかTシャツを縫い付けた状態を撮ったもの。2枚目は、裏表を元に戻して入り口の開口部を手前にして、後ろの壁に当たる部分にTシャツを縫い付けたのが見えるように置いて撮ったもの。キューブベッドなのに、もうへなへなでキューブの形を保っていない。でも、はるとひろはこのキューブの中に潜り込んで寝るのが大好き。
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2021年5月4日(火) | ||||
次の写真は、金曜日にエドソンが買ってきた冷凍のハツ。これはエドソンが鶏肉のドラムスティックやマンジォカ芋その他の野菜と一緒に調理する具だくさんチキンスープを作るために買ってきたもの。この1袋は1キロで34レアルだった。この袋の下の方にポルトガル語でCoraçao(コラサオン)とあるけれど、これはheartのことで、つまり心臓とか心とかいう意味。昔、焼き鳥屋さんでハツと聞いても、心臓のことだとは知らずに食べていたけれど、後でheartsだからハツと呼ぶのだと知り驚いたことを、ハツを見る度に思い出す。気温が下がると私が鍋料理を食べたくなるように、エドソンは具沢山チキンスープが食べたくなるようで、日曜日の夕飯に作ってくれた。
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2021年5月5日(水) | ||||
次の写真は、今年の初めに丘の下の方に移植したノイヴィーニャの木が何とか根付いて、下の方に新しい葉が出てきているので撮ったもの。植えた木の上の方は枯れてしまっているけれど、下の方から新しい葉が出てきている。そして、この木の数メートル後ろには、この木よりも比較的元気に葉を茂らせているノイヴィーニャも見える。ここには総数12本のノイヴィーニャを移植したのだけれど、半分くらいは根付かず枯れてしまったようだと思っていたら、どっこい、時間の経過とともに、まだとても弱々しい状態ではあるものの何とか9本が根付いてくれて小さな葉を出していることが確認できた。
次の写真は、数年前にエドソンのオフィスとガレージの間のスペースに移植したノイヴィーニャ。長い間生きながらえているかどうかわからない状態が続いたけれど、何とか根付いて、今ではここまで大きくなって、今年は初めて花を咲かせる状態になってきている。この木の2メートルくらい手前にも移植したものは残念ながら根付かなかった。2枚目の写真は、花を咲かせる準備をしているこの木をアップで撮ったもの。
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2021年5月6日(木) | ||||
次の写真は、1枚目は入り口ゲート横(東側)のブーゲンビリア。2枚目は同じくゲート横(西側)のブーゲンビリア。東側のブーゲンビリアは背が低いのだけれど、西側のブーゲンビリアは背が高く、桜の木の枝の間を縫うように枝を伸ばして花を咲かせている。そのため上を見上げてこの写真を撮った。3枚目の写真は、入り口ゲートから家に向かう道沿いのノイヴィーニャの並木のうちで一番早く花を咲かせ始めた木を撮ったもの。この他数本花を咲かせる準備をしている木もあるけれど、こんな風に咲いているのはまだこの木だけ。
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2021年5月7日(金) | ||||
次の写真は、シュハスコ小屋の後ろ辺り、オクラの畑の向こう側の庭に出てきているダンゴーラたちをベランダから撮ったもの。ヒナたちは生まれてから2ヶ月が経過し、体がウズラくらいの大きさになってきている。以前はみな同じ大きさだったけれど、最近は大きなヒナとまだ少し小さ目のヒナと個体の大きさに差が出てきている。エドソンは大きいのはオスなんだろうと言っている。3週間くらい前、夜遅くダンゴーラのざわめく声がしたので、エドソンが懐中電灯を持って見に行くと、畑はもぬけの殻になっていたので、犬か何か動物がやって来たので避難したのだろうと言っていた。そして翌朝、みな戻ってきていたけれど、ヒナの数を数えると1羽減って9羽になっていた。そして、翌日だったかその次の日だったか、ヒナの死骸が畑にあり、8羽に減り、そしてさらに次の日はヒナの数が7羽に減ってしまっていた。夜な夜な何かがやって来ているようなので、家の北側と東側の外灯を点けて寝ることにした。エドソンによると、夜来ているのが野性の動物なら外灯の明かりがあると近寄らないはずということだった。やはりその読みは正しかったようで、以後は、ヒナの数が減ることはなくなった。そして、誰がどこまで出て行こうと決めるのかわからないけれど、相変わらず常にみんなで一緒に行動している。13羽生まれて、7羽まで減ってしまったわけだけれど、どうかこれ以上犠牲にならず、元気に育ってほしい。それにしても自然界はなかなか過酷だ。
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2021年5月8日(土) | ||||
2週間ほど前、家の前の庭の白いポインセチアの写真を掲載したけれど、花が見えにくかったので、もう一度、今度は反対側から撮った写真を掲載してみる。家を出入りする際、この白いポインセチアが存在感を出していて、きれいだなあと思う。日本にいる頃は、白いポインセチアは地味で、赤いポインセチアの方が華やかだなと思っていたけれど、ここでこのポインセチアが大きく育ち、花を咲かせているのを見ると、全然地味なんかではなく、目に飛び込んでくると、はっとさせてくれる。この時期、入り口ゲートから家までの道沿いにノイヴィーニャの白い花が咲き、家まで来るとマナカの花とポインセチアが咲いている状態が迎えてくれる。まあ、去年からずっと人の出入りはほとんどないけれど、私たちが家を出入りしたり、お散歩の際、この美しさを独占的に堪能できるのだから、感謝。感謝。
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2021年5月9日(日) | ||||
うちには2種類のユーカリの木を植えている。ヒメシマダケの林から道を隔てて西側に10本くらい植えたユーカリはハイブリッド種らしく、種が飛んで自然に芽が出てきたりはしない種類らしいのだけれど、その並木から少し離れて南側に植えた2本のユーカリ(この木は食堂の西側の窓から見える)は種が飛んで自然に芽が出てくるタイプらしく、その木から数メートルの範囲でいくつも芽が出てきて育っている。大きくなる木なので、場所によっては取り除かなくてはならないと思うのだけど、まだ取り除いたりはしていない。次の写真は、その2本の木から数メートル離れたヒメシマダケの林の側で芽を出して、育っている大きさの異なる3本のユーカリを撮ったもの。取り除くべきか、このまま育つにまかせるべきか、悩ましい。
次の写真は、お散歩の際見つけた地面に落ちていた小鳥の巣。側のセドリーニョの木の上にあったものが落ちたのだろうと思う。中は空っぽだった。お散歩をしていると、時々こういう小鳥の巣が落ちていたりすることがある。それにしても枯れ草などを使って作るのだろうけれど、きれいにほんわか丸く、上手に作るものだなあと感心してしまう。
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2021年5月10日(月) | ||||
次の写真は、入り口ゲートの東側にあるパイネイラの木を撮ったもの。とても大きな木で、きれいな花を咲かせるのだけれど、幹に特徴があって、見ての通り太い幹にぎっしりとトゲトゲがある。1枚目から順に、足元、幹の胴体、そして、木の上を見上げて撮ってみた。このトゲトゲのある幹は、ひとりで抱きかかえることができる太さではなく、ふたりがかりでないと抱えられない太さ。
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2021年5月11日(火) | ||||
次の写真は、家の西側の庭で咲くマナカを撮ったもの。先日マナカが咲き始めたと言って写真を掲載したけれど、花の数が少しずつ増えてきているので、2つの異なる方向からまた写真を撮ってみた。
次の写真は、入り口ゲートから家に向かう道沿いのノイヴィーニャの並木を撮ったもの。木によってぎっしり真っ白に満開状態のものや、花は咲いているけれど、まだ真っ白に満開にはなっていないものなど、木によって性格が少し異なるようで、さまざま。でも、ここまで咲き始めると、ほんのりといい香りが漂い始める。
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2021年5月12日(水) | ||||
エドソンはめいをつないでいる鎖を長い物に変えて、ベランダでの彼女の行動範囲を広げてあげようと考えて、ずいぶん前にこれまで使っていた鎖の2~3倍の長さの鎖を買ってきてはいたのだけれど、それを工具を使って家の壁に取り付けたり、めいの首輪に取り付けたりする作業をずっと後回しにしていた。それが、この日曜日の昼食後のお散歩の後、突然作業を始めたのでびっくり。次の写真は、その取り付け作業が終わり、工具を片付け、行動範囲が広がったことをめいに教えるために、ハイビスカスの側まで行ってめいと戯れているエドソンを撮ったもの。以前の鎖の長さではここまでは行けなかった。庭のハイビスカスとノイヴィーニャが花を咲かせているのが見える。この写真を撮った後、私がめいの名前を呼ぶと、うれしそうに玄関先にいる私のところに向かってきたので撮ったのが2枚目の写真。かわいい!これでめいは家の前の芝生の上から玄関扉の前まで自由に動けるようになった。これまでめいをつないでいた椅子は、めいがその上で座ったり横になったりして使っていたので、そのままめい専用の椅子としてベランダの上に置いているので、めいは気の向くまま相変わらず椅子を自由に使っている。
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2021年5月13日(木) | ||||
エドソンが頼んでいた鶏肉を1羽持って、手伝いのゼーが日曜日の夕方きてくれた際、何やらペドレイロの仕事ができる誰々がどうしたこうした。じゃあお願いするよ。なんてことを話しているようだったのだけれど、私はその話の内容を後でエドソンに確認していなかった。すると、月曜日の朝、私が起きる前にエドソンが起きて入り口ゲートを開けに行ったので、月曜日なのにゼーが来るのかな?と思っていたら、レアンドロという人と一緒に仕事に来てくれた。買っておいた貯水タンクを丘の上や森の中に設置して、パイプをつないだりする作業はゼーひとりではできないし、ペドレイロの仕事ができる人が一緒でないと難しいらしいので、ゼーを通じてペドレイロの仕事ができるレアンドロに頼んだらしい。次の写真は、貯水タンクをレアンドロの車の荷台に乗せて安全を確認しているらしいゼー(左下)とレアンドロ(右上)。1~2週間前、ゼーが来てくれた際、丘の上の貯水タンクを置く場所を平らにする作業をしてくれているので、この日は車でタンクを運んで行ってその場所に設置してくれた。
次の写真は、昼食後のめいとのお散歩でカメラを持って行って撮ったタンクの状態。午前中にタンクが設置され、午後からこれまで使っていた左側のタンクと右側にあらたに置いたタンクをパイプでつなぐ作業を行うらしいということがわかる。その後、タンクをつなぐ作業が終わり、森の中にもタンクを移動させ、一応設置が完了したということだった。森の中のタンクはまだパイプでつながっていないけれど、一番大変な作業は終わったので、エドソンは喜んでいた。このレアンドロという人、以前はエドソンが行きつけの建築資材のお店で働いていたので、2月の初めにうちにタンクを配達してくれた際やってきた人のひとりは彼だったのだとか。その前後から肩の痛みを抱えるようになり、重い物が担げなくなったので、建築資材店を辞めて、今はゼーと同じドナ・ベティのファゼンダで仕事をしているということだった。そして、彼と彼の奥さんはすでにコロナ感染して、回復したのだとも言っていた。
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2021年5月14日(金) | ||||
離れの北側、ちょうど離れと入り口ゲートの中間くらいに植えた陽光桜2本のうち、1本の葉が赤く紅葉しているので、写真を撮ってみた。この木は葉切りアリに葉を落とされたので、まだ回復途上で葉が少ないのだけれど、こんなに葉が紅葉していることに驚いている。もう1本の元気な方も少し赤い葉が見られる。うちにあるヒマラヤ桜も沖縄桜も、落葉前に葉が黄色くなっても、こんなに赤くなったりしないのだけれど、陽光桜は1枚1枚の葉が大きく、こんな風に紅葉するという大きな違いがあって、おもしろいなと思う。
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2021年5月15日(土) | ||||
今週に入り、ダンゴーラたちの行動範囲が広がってきている。これまでは私たちの寝室の前とか居間の前くらいまでだったのに、それがベランダのめいの側、さらにはランドマークの木の辺り、庭の桜の木の回り、西側の庭の桜の木の下と広がり、家の南側のエドソンのオフィスの前から、玄関前の外階段の下、貯水タンクが置いてあった辺りと、家の回り360度をぐるりと、午前中は何度も何度も繰り返し動き回っている。そして、先日の朝、寝室でベッドメーキングを始めるとすぐ側で声がするので、窓から見てみると、シュハスコ小屋の前のレンガの壁の上にいて、みんなで毛づくろいというか羽づくろいをしていた。それで写真を撮ろうと思いカメラを取りに行って戻ると、毛づくろいを終えて、ヒナたちはみなまったりと座り込んでいた。ちゃんと7羽のヒナたちが写っている右から2番目のヒナ1羽だけが体全体が黒く、体が少し大きいので、きっとオスなのだろうと話している。このヒナたちは、以前はこのレンガの壁の上までは飛び上がれなかったのに、今ではまったく問題なく飛び上がることができる。着実に成長していることがわかる。この写真を撮った時、大人のダンちゃんは3羽だけだったので、もう1羽はどうしたのだろう?と思ったのだけれど、写真をコンピュータに入れて見てみると、もう1羽は画面左中央隅の、いつもエサを与える場所にいるのが写っていた。
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2021年5月16日(日) | ||||
次の写真は、家の南側の三角地帯から採ってきたレモン。洗って、拭いて、かごに入れる際数えてみると23個だった。ボトゥカトゥのスーパーで買ってきてくれていた大きなボトルのオレンジジュースを飲み終えてしまったので、レモンジュースを作ろうと採ってきたもの。三角地帯には2本のレモンの木があるのだけれど、1本は葉切りアリに裸にされて、枯れてしまうのではないかと心配な状態。もう1本は幸い被害に遭っておらず、たくさんレモンをつけている。ここにはオレンジの木も数本あったのだけれど、これらも葉切りアリの被害が重なり、あまり元気がなく、実をほとんどつけていない。ここには自然に生えてきた野性のレモンの木も数本あるのだけれど、葉切りアリは野性のレモンが嫌いなようで、まったく手を出さないので、すごく元気にしている。この野性のレモンは、見た目はみかんのようなのだけれど、とにかくとても酸っぱく、独特な味。
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2021年5月17日(月) | ||||
次の写真は、ブラジル唯一の邦字紙であるサンパウロのニッケイ新聞から送られてきた「ブラジル日本移民百年史 別巻: 目で見るブラジル日本移民の百年」という本。金曜日にエドソンが町に食料品の買出しに行ってくれた際、郵便局から持って帰って来てくれたもの。封を開いて中を見て「はて?こういう本を注文した憶えはないけれど・・・?」と思い、ニッケイ新聞の編集長の深沢さんにメールで尋ねてみた。「静岡県庁の広告に掲載された質問事項に答えてくれた方に、プレゼントとして送っているものかと思います。おそらく前園さんなどの経由で、質問にお答えいただいたのではないでしょうか?」というご返信をいただいた。ああ、そう言えば、2月の下旬頃、前園さんからメールでそんな依頼があり、質問に答えたことがあったなあ・・・と、思い出した。その後質問に答えてくださった方にはプレゼントがありますから、この中からお好きなものを選んでくださいと、4つくらいの品物が記載されたメールをいただいた。「たった2つの質問に答えただけでプレゼントだなんて、送料だってもったいないので、気をつかわないでください。何もいりませんから」とメールをして、すっかりそのことは忘れてしまっていた。それなのにこんな立派な本を送ってきてくださって、恐縮、恐縮。香山文庫の蔵書一覧に入れようと思う。
ちなみに、以前も書いたことがあるかもしれないけれど、この田舎町ではセントロと呼ばれる町の中心部で、住宅が立ち並んでいるエリア以外の場所への郵便の配達はない。それで、郵便局の私書箱を利用しているのだけれど、それは無料ではなく、1年間いくらという料金(自分で払っていないので、いくらだったか記憶にない)を前払いで支払わなくてはならない。エドソンは1年ごとの支払いだとすぐ期限が来てしまい面倒くさいからと、いつも2年分の料金を支払っている。今回その期限が来たので、これからの2年分の支払いを済ませてくれたらしい。 | ||||
2021年5月18日(火) | ||||
サンパウロにお住まいで一世のメル友の鎌谷さんが、コロナに関する動画を送ってきてくださった。なかなか興味深い内容だったので、以下にリンクをはってみる。"【松田学】「人流抑制」「ゼロ・コロナ」は愚の骨頂!疫学的に正しい対策とは?[R3/5/11]"。この動画のサイトは、こちらへ。 この動画の中で松田氏が間違った情報を発信しているとかいう理由でYoutubeに削除された過去の動画があるという話をしているのだけれど、彼が月刊誌の「正論」5月号に「ユーチューブによる言論弾圧を問う」という記事を書いたからなのか、最近復活したという。そのバンされた動画を、またまた鎌谷さんが送ってきてくださったので、それも以下にリンクをはってみる。この中ではコロナに関することだけでなく、後半いろいろな現代医療の抱える問題にも触れられていて、とても示唆に富むものだと思った。特番『井上正康先生に訊く!視聴者からの『新型コロナ』疑問、質問に答えます!』ゲスト:大阪市立大学名誉教授 井上正康氏Feb 21, 2021。この動画のサイトは、こちらへ。 | ||||
2021年5月19日(水) | ||||
シュハスコ小屋の後ろにある、キダチアロエに今年も花が咲いたので、写真を撮ってみた。後ろに見える白い建物は鶏小屋。ここに植えたキダチアロエは、まだとても小さいものだったのだけれど、それから何年も経過し、こんなに大きく育っている。ちょっと火傷をした時とか、切り傷をした時などにお世話になっているけれど、十分に活用できているかというとそうでもなく、まあ、何かの時に役に立ってくれればそれでいいかなと思っている。昨日、マナウス在住の陣内さんからのメールで、彼女のご主人がやっておられた旅行会社の現在の社長さんの息子さんが、USP(サンパウロ大学、ブラジルで一番レベルの高い大学、日本で言えば東大かな?ただし、USPは国立ではなく私立だけれど)の航空工学部と他の大学にもトップで合格したので、新聞やテレビでも報道されたと言っておられた。すごい。すごい。それで合格祝いの食事会にお呼ばれしたそう。日系人の子弟は能力は相対的にとても高く、医学部に合格する人が多いので、医学部に入ろうと思ったら日系人を殺さないと入れないという物騒なブラックジョークを以前聞いたことがある。
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2021年5月20日(木) | ||||
かねてからガン治療を受けながら仕事をしていたサンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長が入院して、集中治療室に入ったというニュースが最近あり、骨転移などもしているらしく、いよいよ状態が悪化したのだろうかと思っていた。そうしたらつい数日前に、亡くなったというニュースがあった。若い人で40代だろうとは思っていたのだけれど、ニュースを見たら41歳だったそう。去年11月の選挙で2期目を勝ち取った人だけれど、就任から半年で亡くなったことになる。ということは最初に当選した際はまだ30代だったのか・・・。能力のある人らしく、ガン闘病をしながら、ちゃんと仕事をしていたという印象がある。御祖父さんも政治家だったそうで、同様に任期中にガンで亡くなっているのだそう。ブラジルの政治家はとんでもない人が少なくないけれど、こういう能力がある人が早死にするのは社会にとって損失だなと思う。そして、彼が亡くなったというニュースが流れても、ボウソナロ大統領がダンマリを決め込んで、弔意を表すコメントを出したのは7時間も経ってからだったと言って、エドソンは憤っていた。いくら敵対する政党の市長だったと言っても、サンパウロ市はブラジルで一番大きな市で、無視できる存在ではないのに、ボウソナロにはまともな人間としての感情というものがないのかな?
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2021年5月21日(金) | ||||
エドソンに指摘されたので、昨日のコーヴァス氏のことで追記しておく。コーヴァス氏はサンパウロ市長として2期目ではあったのだけれど、1期目は最初ドリア氏が市長でコーヴァス氏は副市長という組み合わせで選挙に出て勝利し、副市長として仕事をしていた。そして、任期途中でドリア氏がサンパウロ州知事になるために辞任したため、その任期の残り半分をコーヴァス氏が市長として仕事をした。そのため2期目と言っても、市長職を務めたのは2期合わせて3年くらいしかなかったというのが正確なところ。ちなみにサンパウロ州知事選に出たドリア氏は当選し、現在もサンパウロ州知事として仕事をしている。 またまたノイヴィーニャの並木の写真を撮ってみた。今月上旬に写真を撮って掲載した時よりも花が開いて満開になっている。そして、今回は前回とは反対の方向から、つまり、家を出て坂を下りたところから北(入り口ゲート方向)を向いて、すべてのノイヴィーニャが画面に収まるように撮ってみた。画面の少し左側にノイヴィーニャの間に孟宗竹があるので、すぐ後ろのノイヴィーニャが見えないけれど、16本のノイヴィーニャが列をなしている。以前は17本あったのだけれど、去年そのうちの1本が根腐れしたような感じになって、強風で倒れてしまったので、枝を切って、右側のセドリーニョの列の間の2ヶ所に移植した。それから半年以上経過して、それらもちゃんと根付いて、今花を咲かせている。ただ、セドリーニョの列に移植したノイヴィーニャはセドリーニョで隠れてしまっていて、この写真では見えない。
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2021年5月22日(土) | ||||
次の写真は、昼食後のお散歩から戻り、私が台所ではるの特別食や私たちの常備菜のきゅうりの酢の物などを作りながらゴソゴソしている間、居間の日溜まりのベッドの中でひろ(左側)とはる(右側)がおとなしく寝ていたので撮ったもの。はるは普通に丸まっているのに、ひろはひっくり返って大股を開き、目と口を半開きにして寝ていた。はるは私が側に行くとすぐに気づいて反応したけれど、ひろはお腹をそっと触ってもビクともせず、爆睡していた。これまで何度も同じような写真を撮って掲載しているけれど、彼らのこんな姿を見ると、いつもとてもおかしくて、ついつい何度も写真に撮ってしまう。Youtubeでいろいろなワンコたちのサイトを見ていると、うちのダックスはいつも寝ているとコメントしている飼い主さんがいたりするけれど、犬って基本、眠りが浅いので、十分な睡眠を確保するために長時間寝るのだということを何かで読んだ憶えがある。それではるとひろも家の中にいる間は、外から聞こえる音に反応して玄関まで走って行って吠えたり、エドソンが下から上がってくるとうれしくて玄関で飛び跳ねたり、そろそろ食事の時間という頃合いや、1日数回2匹でラブラブで戯れ合う時以外は、基本ベッドの中で静かに横になっているというか、寝ていることが多い。
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2021年5月23日(日) | ||||
今月1日付けのブログで、隣町のボトゥカトゥ市で、オックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発し、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が治験と国内生産を担当しているオックスフォード・ワクチンの実験的一斉接種が行われることになったというニュースに触れたけれど、この一斉接種は16日(日)に行われた。ボトゥカトゥの人口は15万ほどで、この日用意されたワクチンは80000人分。実際にこの日に摂取したのは66000人だったそう。でもそれ以前にすでにワクチン摂取を済ませている医療従事者や高齢者などの数を合わせると、103060人が1回目の接種を済ませたことになるという。そして、16日に接種できなかった人たちを対象に、今日また6000人に追加接種が行われるのだそう。接種対象は18歳以上の人らしいので、かなりの数の人たちが1回目の摂取を済ませたことになる。 金曜日の朝、エドソンは久しぶりにボトゥカトゥの日系食料品店ウエノとスーパー・コンフィアンサに買出しに行ってくれた。ウエノのユキエさんも日曜日にワクチンを接種したそうで、接種後に腕やいろいろなところが痛くなり、頭痛と熱が出て、2日間くらい体が機能しなかったと話していたそう。なかなかしんどそうな副反応だなあと思った。エドソンはこれはワクチンが効いていて、体がワクチンに反応して抗体を作ろうとしているから起こる副反応なんだと言っていた。次の写真は、スーパー・コンフィアンサと同じビルに入っている薬局で買ってきた1箱50枚入りの医療用マスクと、もう一種類の医療用マスク2枚。この2枚のマスクは洗えないものなので、使った後はこれも一緒に買ってきたアルコールスプレーでシュッシュッとして、太陽の下で干すのだそう。去年から一年以上ずっと、昔日本で買ったマスク2枚を使っては洗い、使っては洗いを繰り返していたのだけれど、だいぶくたびれてきていたので、ちょうど良かった。
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2021年5月24日(月) | ||||
次の写真は、金曜日にエドソンがスーパー・コンフィアンサで買ってきてくれた赤いチューリップの鉢植えを、食卓の上のランやサツキと一緒に撮ったもの。右側のランは2つのつぼみのうちのひとつが開花し、サツキも2つほどつぼみをつけている。そして、左側のランも小さな花芽が出てきているので、もうしばらくすると食卓の上が華やかになりそう。最近エドソンはスーパーに行く度に何か花の鉢植えを買ってきてくれる。ありがとう。
5月に入りパーディーニョのコロナ感染者数が増え続けている。今月上旬、貯水タンクの作業に来てくれたゼーとレアンドロからエドソンが聞いた話によると、パーディーニョの町で軽食を出すお店のひとつが、特別の昼食を出すというイベントをしたそうで、それに60人余りが参加したらしく、その人たちがみな感染してしまい、町の感染者は一気に90人超となり、その店の女性オーナーと従業員2人の計3人が亡くなったのだ言う。感染拡大が一向に減少しないのに、わざわざ人を集めてイベントをするかなあ・・・?そして、先週後半のパーディーニョの感染者数は106人に増えているとエドソンは言っていた。ちゃんとした規制を行っていないからなのか、このところパーディーニョは周辺の町よりも感染者が多いという状況に陥っているようで、困ったものだ。 | ||||
2021年5月25日(火) | ||||
金曜日に日系食料品店のウエノに行ってもらった際、料理酒やみりん、醤油、ちくわ、焼き海苔などを買ってきてもらったのだけれど、お買い物リストになかったライチーの缶詰と納豆が荷物の中にあったので、写真を撮ってみた。ごまはリストにあったもので、片付ける前だったので、一緒に写真を撮った。フレッシュなライチーが好きなエドソンなので、ライチーの缶詰はまあわかるとして、納豆はどうして買ったんだろう?「これいつ食べるつもり?」と聞くと、「いつでもいいけれど、古くならないうちに食べた方がいいよね」という返事。容器には「カゼイロ納豆」とあるので、工場で作られた既製品ではなく、誰かが手作りしたもののようだった。それで結局、金曜日の夕飯で早速食べることにした。2枚目の写真は、納豆を別の器に入れて、和がらしとお醤油を少々たらして混ぜた納豆。これをふたりで仲良く分けていただいた。既製品の納豆に比べて粘り気がなく糸を引く感じではなくマイルドな味で、これはこれでなかなかおいしかった。エドソンは昔は納豆はちょっと遠慮したいかなと言う感じだったのに、いつ頃からか食べるようになり、今では「好き」とまで言うのだから不思議なものだ。ただここではめったに食べる機会はないけれど。
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2021年5月26日(水) | ||||
次の写真は、22日土曜日の午後4時前に今年初めて薪ストーブに火を入れたので撮ったもの。去年は例年よりも2~3週間くらい早く、5月の上旬に火を入れたので、今年は平年並と言っていいかもしれない。土曜日は夜明け前から雨で、1日ぐずつくお天気だったため午後からも気温が上がらす、何だか冷え冷えしてきたので、火を入れようかということになった。そして、週明けの月曜日と火曜日は朝の最低気温が10度を下回り一気に6度と下がり、月曜日は午後の最高気温も18度と寒い1日になった。週明けに最低気温が一桁になる予報だったので、火を入れるのは月曜日からかなと思っていたのだけれど、どっこいそれよりも早い火入れとなった。そして、日曜日の夜は、夕食後、今年初めてめいを寒さから守るためにシュハスコ小屋に避難させた。ダンちゃんたちはシュハスコ小屋にめいがいても、鎖につながれているからなのか、まったく気にせず、朝はいつも通り私たちの寝室の前をウロウロしたり、シュハスコ小屋の塀の上に飛び上がったりしていた。
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2021年5月27日(木) | ||||
次の写真は、日曜日の夕食のおかずをよそった私のお皿を撮ったもの。エドソンは毎週末必ずではないけれど、月に4回週末があったとして、そのうち少なくとも3回くらいは必ず夕食を作ってくれる。週末に彼が夕食を作ってくれるからと言って、私は何もしなくていいわけではなく、彼が必要だという材料を洗ったり切ったりして彼の補助をして一緒に作業をするのだけれど、今日は何を作ろうかと悩まなくて済むため気分がとても楽で、とにかく助かるし、ありがたい。彼がお料理をするといつも圧力鍋一杯に作るので、2日続けて、つまり土曜日の夕食と日曜日の夕食に食べることになる。でも、献立によっては2日目はちょっと手を加えて煮豆や他の野菜などを加えて、違った感じに仕上げてくれることもある。彼が一番よく作るお料理は、牛肉のすね肉のような、日本で言ったらシチュー用に四角く切ってあるようなちょっと硬い赤いお肉を圧力鍋で調理して、柔らかく食べやすくしたもの。牛肉と一緒に調理するものは玉ねぎだったりトマトだったりタケノコだったりする。今回は保存用に瓶詰にしたタケノコがまだ一瓶あったので、その半分くらいを一緒に調理してくれた。牛肉とタケノコを一緒に調理するとタケノコに牛肉の味が染み込んでおいしくなる。お皿には手前にご飯。左にトマトとモッツァレラチーズとねぎとバジルとオリーブをマヨネーズとワインヴィネガーとオリーブ油で和えたサラダ。中央に牛肉とタケノコ。右にコウヴィ(ケールのような葉物野菜)を炒めたもの。
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2021年5月28日(金) | ||||
離れの入り口は東側を向いているので、ドアに直接雨が降りつけたりはしないはずなのだけれど、家の前のコンクリートのベランダや屋根から落ちる雨が跳ねてドアの足元に当たるのか、離れができてたった1年ちょっとだというのに、ドアの足元が痛んできていることに気づいた。それでエドソンは、この月曜日にひとりで手伝いに来てくれたレアンドロに頼んでドアに防水塗料を塗ったりして補修してもらったのだけれど、夕方までに乾かなかったため、部屋の中に移動させて引き続き乾かすことになった。その状態を撮ったのが次の写真。
それで月曜日の夕方から、次の写真のように入り口にドアがない状態で一夜を過ごすことになってしまった。一応足元にダンボールを立てかけてはいるものの、一晩くらいなら泥棒は入らないとしても、鳥や動物が入る可能性はあり少し心配した。翌朝エドソンが確認しに行くと、何も入りこんではおらず良かった。良かった。でも、さすがにこの状態で何日も過ごすことはできないので、火曜日の夕方エドソンがドアを取り付ける作業をするのを私も手伝い、無事にドアを戻すことができた。当初はレアンドロが火曜日の仕事の後に寄ってくれるはずだったのだけれど、約束の4時半になっても来ないので、暗くなる前に5時頃エドソンは自分で作業をすることにしたようだ。どうもその日は予定通りに仕事をあがれなかったらしく、6時前になってレアンドロから連絡があったとエドソンは言っていた。何の連絡もなく約束を反故にしたわけではないということがわかり少しほっとした。
次の写真は、上の写真の入り口を入った正面の壁にレアンドロに取り付けてもらった絵を撮ったもの。これは確かミュレルと言ったように思うのだけれど、布を切り貼りして描かれている絵。サテライフがケンブリッジのIPPNWオフィスで同居していた当初、IPPNWのスタッフでマリア・ホゼという名前のコロンビア人の若い女性からもらったもの。アメリカでは朝仕事に行く途中でコーヒーを買って飲む人が少なくないけれど、この人はコカコーラのカフェインで目を覚ますんだといって毎朝オフィスでコカコーラを飲むという変わった人だったなあと、これを見る度に思い出す。私が暮らしていたケンブリッジのアパートの近くにあった通勤に使うバス停前に小さな額縁屋さんがあって、ちょっと年をとったおじさんがひとりでやっていたのだけれど、そこに持って行ってこんなふうに額に入れてもらったもの。
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2021年5月29日(土) | ||||
この月曜日はレアンドロにドアの補修以外にも、あれこれ細々した仕事をたくさんしてもらった。離れの北側の窓に取り付けようと用意していたブラインドも絵などと同様エドソンでも取り付けようと思えばできるのだけれど、彼が忙しいこともあって後回しになっていたので、この際レアンドロにやってもらうことにしたようだ。あれこれ取り付けが終わり、離れがだんだん完成に近づいていてとてもうれしい。まあ、このコロナ禍では誰も訪ねて来たりはしないけれど、せっかく来客用に作った離れなので、少しずつでも完成に近づけて、いざという時に使えるようにしておくことは無駄ではないと思っている。
次の写真は、離れの寝室の壁に取り付けてもらった絵。これは旅行好きでエジプト大好き人間のジョン(サテライフの同僚だった人で、今も仲良くしている人)からエジプト土産としてもらったもの。パピルスに描かれた「夜の女神」という名前の絵だったと記憶している。これもやはり、前述の額縁屋さんで額に入れてもらったもの。どんな額縁に入れてどのように仕上げるかは、その店のおじさんの美意識でおまかせでやってもらったのだけれど、どちらもとても満足している。私はアメリカ人のようにあれこれたくさん絵とか写真とかを家の壁に飾る趣味はないのだけれど、好きなものをひとつふたつ飾るのはありかなと思っているので、離れにこれらを飾ることにした。
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2021年5月30日(日) | ||||
日本では5月26日(水)に、一年で最も大きな満月であるスーパームーンが皆既月食になり、月が赤銅色に変わる現象が見見られたというニュースがあった。ここは日本ではないので、皆既月食は見られないだろうけれど、スーパームーンは見られるだろうなと思っていた。すると25日(火)の夕食後、エドソンがスーパームーンが見えると言って、カメラを持って出て写真を撮ったのだけれど、雲が出ていたからなのか、ちょっと焦点が合っていなかった。それで、翌日26日(水)の夜、再度見てみると月の回りに雲がなかったので、うまく撮れるかなと思い撮ってみたのが2枚目の写真。赤銅色に変わる現象を実際にこの目で見ることはできなかったけれど、ニュースの写真で見ることができたので、まあいいか。
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2021年5月31日(月) | ||||
Youtubeで毎日聞いているHARANO TIMESさんのサイトの概要欄に、何故か「御菓子司(おんかしつかさ)しょうふく」というところの変わった紹介文章というか広告があったので、以下にその一部をコピーしてみる。基本は和菓子作りの仲間を求める文章なのだけれど、その内容には何故お正月がおめでたいのかなどの説明がされていて、私も事細かには知らなかったので、なるほどねえ・・・と思った。
============================== お正月がおめでたいのは、新年だからではありません。元日は年神様が各家庭にやってきて、家内安全、無病息災、子孫繁栄、商売繁盛などを約束してくれる日だから「おめでたい」のです。それを祝うために、年末に大掃除をし、家を清め、しめ縄で結界を作り、邪気が入らぬようにして、門松で年神様を呼び込んで、その神様の拠所となるのが鏡餅なのです。(悲しい事に現在では真空パックになってしまっていますが・・・) 日本人が日本人としてあるべき姿を失いつつあります。
おもちは神様からの恵みで、お米を使って作るのが普通ですが、現在ではそうとも限りません。お餅は神様からのご利益を得るために“いただかなければならない”ものだと私たちは考えております。同じく赤飯も単なる食品ではなく、邪気を祓い福を呼ぶ神様からのいただきものだと考えております。
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