Kyoko Yoshida Life in Brazil BLOG 

2021年3月1日(月)

次の写真は、先日の午後、コンピュータデスクの前の私から良く見えるようにと居間の柱の側に置いたベッドの中でグルグル回ったり、クッションを足で蹴ったりして荒ぶるひろと、それを尻尾を振りながらおもしろそうに見つめるはるを撮ったもの。ひろは1日何回かこんな風に荒ぶることがある。荒ぶると言っても怒っているとか暴れるという意味ではなく、ちょっとうれしそうに興奮しているだけ。どうしてこういう動作をするのか私にはよくわからない。たぶんはるに恰好いいところを見せようと、遊んでいるのではないかと思う。

2021年3月2日(火)

次の写真は、ガレージの左後ろにあるパウ・フェフォ(鉄の木)という名前の木。先日から黄色い花が咲き始めたので撮ったもの。2枚目の写真は、そのガレージとパウ・フェフォの位置関係を示すために撮ったもの。うちにあるグアプルブという木にも黄色い花が咲くし、ブラジルの名前の由来となった赤い染料が採れるパウ・ブラジルにも黄色い花が咲く。どれも大木になる木なのだけれど、花の色が同じ黄色という共通点があるのはおもしろい。

2021年3月3日(水)

昨日、パウ・フェフォの花の写真を掲載したけれど、食堂の西側の窓から見えるユーカリの木にも花が咲いているようなので、窓から写真を撮ってみた。食堂から見ると距離があるので、黄色っぽい花が咲いているように見えるのだけれど、カメラをズームにして見ると、黄色ではなく白っぽい感じに見える。次の写真は、食堂の窓から見えるユーカリの木2本と、2枚目は、葉の部分をアップで撮ったもの。

2021年3月4日(木)

次の写真は、昼食後のお散歩の後、ベランダ前のコンクリートの上でまったりしているめいを撮ったもの。以前、めいはベランダの椅子を引っ張って動かして、芝生の上に行って寝そべったり、ウンチをしたりオシッコをしたりしていたのだけれど、最近、それが面倒くさくなったのか、椅子をめったに引っ張って動かさなくなった。それで、ウンチはお散歩の時まで我慢できるようなのだけれど、オシッコはそうもいかず、外ベランダでするようになった。屋根の下のベランダでは絶対しないところは偉い。でも、外ベランダにオシッコをすると、プ~ンと臭ってくる。そういう時はお水で流して臭いを薄めたりしている。雨が降るときれいに流されて臭わなくなる。

現在、サンパウロ州では80歳以上の高齢者向けのワクチン接種が行われているらしい。ブラジルではアメリカのように事前にネットで受付登録をして行くというやり方ではなく、どこでも自分に都合の良い接種会場に行って身分証明書を提示すれば接種してもらえるらしい。それでサンパウロの前園さんは、日本総領事館近くの会場は大きな場所なので、大勢の人との接触がちょっと心配だし、どの会場に行こうかと悩んでいたら、友達のアパートの近くの会場が小さめで評判がいいということを聞き、2日にその友人と一緒にその会場に行ったのだそう。7時開場なので、7時前に行ったら、すでに30人ほどが並んでいたのだけれど、7時にやって来たスタッフや看護師さんたちは手際よく行動しスムースに接種できたということだった。リオのドライブスルーの接種場所で看護師がワクチンを接種すると見せかけて実際にはワクチンを接種していなかったという事件があったけれど、この会場では接種する前後に注射器を見せ、注入したことを確認させてくれたので安心したとおっしゃっていた。2回目は23日だそう。パーディーニョでも現在80歳以上の高齢者の接種が行われているとエドソンが言っていた。ブラジルで現在使用されているワクチンは中国のシノバックとイギリスのアストラゼネカのもので、どちらが接種されるかは、その時行ってみないとわからないらしい。

2021年3月5日(金)

Youtube上で毎日欠かさず見ている「カナダ人ニュース」のやまたつさんが、先日2日連続でくつざわ亮治さんのNHKに関するツイートを紹介していた。くつざわさんというのは東京都豊島区議会議員の人で、Youtube上のお勧め番組で時々表示されるので名前は知っていたけれど、番組を見たことはなく、私はツイッターはしないので、ツイートを見たこともなかった。でも、やまたつさんが紹介していたくつざわさんのツイートのNHKの総予算や平均年収の額の比較が驚きだったので、ここにその2つのツイートの内容をコピーしてみることにした。

ツイートその1=「NHKの異常さが一目で分かる総予算比較」
消防 168億円
海保 2,253億円
警察 3,615億円
NHK 7,548億円

ツイートその2=「平均年収」
英BBC職員 £42,500(675万円)
米CNN社員 $51,000(576万円)
豪ABC職員 $40,000(452万円)

NHK職員 1,780万円
NHK会長 3,800万円
副会長 3,370万円
理事 2,856万円

総理大臣 2,727万円
国会議員 1,842万円
国家公務員 637万円
NHKは異常です

さらにやまたつさんは、これらの数字とアメリカの大統領、副大統領の基本給与(基本給与に追加される旅費などの経費収入は含まない)を、それぞれ4000万円、2300万円くらいと言って比較し、NHKの会長はアメリカの大統領とほぼ同程度の給与をもらっていることに驚いたと言っていた。まったく。

2021年3月6日(土)

水曜日の夕方6時前くらいに、ベランダのめいがサラちゃんやダンちゃんたちに対する吠え方とは異なるおかしな吠え方をして、家の中のはるとひろもそれに呼応して大騒ぎで吠えるので、何だろうと思い、居間の西側の窓から見ると、知らない男の人がふたり来ていて、ランドマークの木の前辺りに立ってこちらを見ていた。ブラジルの田舎では家の玄関まで来て、扉をノックしたりすることはせず、家の近くまで来て、手を叩いて大きな声で名前を呼んで知らせるという習慣がある。でも、それが聞こえないことがうちではよくある。その代わりに、うちではワンコたちが外に誰かいるということを教えてくれる。それで急いで外に出て、「ちょっと待ってください」と声をかけてから、下の事務所にいるエドソンを呼びに行った。

ふたりの男性のうちひとりは以前手伝いのゼーと一緒に来て仕事をしてくれたことがある人だったらしく、パーディーニョの町のジェジェという牛乳や乳製品を作っている工場で働く彼の友人がうちの離れを貸りたいと言うので連れてきたということだった。でも、うちの離れは借家ではないからと、エドソンは断った。そしてさらにその人が、今、ドナ・ベティのところの仕事が休みなのだけれど、ここで仕事ありませんか?と言うので、エドソンは彼の日当を確認して、来てくれるのなら仕事はいくらでもあるよと言って、翌日木曜日から仕事に来てもらうことになった。

そして、木曜日の午後、エドソンが「スーパーに買出しに行かなくてももう1週間何とかなる?」と聞くので、「う~ん、たぶん」と私は返事をした。何でもうちにある鍬がだいぶ古くなって壊れそうなので、お金を渡して新しい鍬をその人に買ってきてもらうついでに、同じ店で鶏たちに与える餌も買ってきてもらうよう頼むことにして、私たちの買い物を先延ばしにすることができれば、金曜日の買い出しはスキップしようと考えたらしい。そして、その手伝いの人が翌日の金曜日に買ってきてくれた餌をシュハスコ小屋に運んでくれたので、その写真を撮ってみた。右側の袋はとうもろこしで、左側の袋は粉の飼料。毎日この2種類の餌と、畑の葉物野菜や台所から出るくず野菜などを与えている。私たちの食料は何とかなっても、先月新たに4羽のダンゴーラが加わり、計6羽のダンゴーラと5羽の鶏に食べさせなくてはならず、餌の減るスピードが加速していたので、そちらは確保してくれて助かった。最近はサラクーラのサラちゃんたちまでが外で放し飼いにしている2羽のダンちゃんたち用に与えているとうもろこしを食べに来ているので、本当に餌の減るスピードが速くなっている。「サラちゃん、あんたたちはうちの子じゃないでしょ?」と、言いたいところだけれど、うちの敷地内で暮らしているのだから、まあ仕方ないか。

2021年3月7日(日)

最近、小さな白っぽい蝶々がたくさん飛び交っているので、写真を撮ってみた。この小さな白い蝶々は地面低く咲く草花の周りを舞っている。次の写真は、防風林の並木の端っこで咲くピンク色の花の回りを飛んでいた羽の先っぽがこげ茶色をした蝶々が花に止まったところを撮ったのだけれど、わかるだろうか?花も蝶々もとても小さいので、ちょっとわかりにくいかもしれないけれど、画面中央に写っている。こういった小さな蝶々は家の側や桜並木の足元で地面低く飛んでいるのだけれど、大きなアゲハ蝶は家の側ではあまり見ることがなく、だいたいいつも道沿いのフランボヤンジーニョの花の回りで飛んでいる。どうやら蝶々の種類によって、好きな花の種類が違うようだ。

2021年3月8日(月)

次の写真は、ランドマークの木の後ろのヒメシマダケの林の中にあるハイビスカスを撮ったもの。画面中央ちょっと右に竹とは異なる木の枝がワアーッと左に伸びているのがわかるだろうか?ここにこのハイビスカスの苗を植えた時は、ヒメシマダケの林はまだなかったのだけれど、何年も経過して、右側から徐々にヒメシマダケが広がってきて林ができて、ハイビスカスを埋没させるような形になってしまった。それで、光を求めて枝の一部が右から左へとぐんぐん伸びて、2枚目の写真のように、竹林の外に出て花を咲かせるというワイルドな状況になっている。

竹林からはみ出てきている上のハイビスカスの写真を撮っていたら、森の中の貯水タンクの水を丘の上の貯水タンクに汲み上げに行っていたエドソンが、右手に収穫したカシをひとつ持って、めいと一緒に戻って来て、私の方に歩いてきていたので撮ったのが次の写真。森の中に行く際は、今の時期うるさいほど飛び交っているムトゥカという大きなハエのような吸血虫に刺されないように、頭からタオルをかけて、帽子を被って、半ズボンでなく長ズボンを履いて、長袖のシャツを着て行くのが定番の服装。そして、めいを一緒に連れて行くのは、めいのためのお散歩と、蛇との遭遇を避けるためという2つの目的がある。このエドソンとの長いお散歩から戻ると、めいはいつもとても満足したような顔をしている。

2021年3月9日(火)

次の写真は、森の貯水タンクに下りて行く途中にある竹を撮ったもの。孟宗竹の二倍はありそうなとても太いタケノコが生えている。この竹もエリゼウからもらって、ここに植えたもの。うちにある様々な種類の竹は、以前から生えていた森の中の竹以外はみなエリゼウからもらったものばかり。孟宗竹はあちこち3~4ヶ所にあるけれど、この太い種類の竹はここ一ヶ所だけ。2枚目の写真は、1枚目の写真のタケノコの反対側にあるもうひとつの背の高いタケノコを撮ったもの。この竹は孟宗竹やヒメシマダケと違って、根をグングン伸ばして、あちこちから生えてくるタイプではなく、1ヶ所から広がることなく、固まって生えてくるタイプのようだ。そして、笹の葉も他の竹の葉よりもずっと大きい。

2021年3月10日(水)

次の写真は、アボボラ・パウリスタと呼ばれる大きなスクウォッシュ。年明けに収穫した1つを何日もかけて主にカボチャスープにしてせっせと食べ、2月に収穫した1つは手伝いのマリアとゼーにあげ、この写真のスクウォッシュは、先週と今週手伝いに来てくれているクレベーにあげた。そして、この写真を撮った際、もうひとつあったこれと負けず劣らず大きなスクウォッシュは、私たちがまた何日もかけて現在食べているところ。

エドソンと一緒にスクウォッシュを見に行って上の写真を撮った際、すぐ側に黄色い花が咲いている木があったので、撮ったのが次の写真。この木の左側のエリアは森を広げるためにカエデの苗木をたくさん植えたエリアで、そのカエデの木々は写っていないけれど、この黄色い花の咲く木の後ろに見える緑の木々は、ここに植えて大きく育ったマンジォカ芋の木。この黄色い花の咲く木は私たちが植えたものではなく、自然に生えてきて育ったもの。でも、うちの敷地内でこれと同じ花が咲いている木は他にはなく、ここだけにある。なかなかきれいな花木なので、もっとあってもいいのにと思う。この木の向こう側に写っているエドソンとめいは、地面を這うズキーニのつるの中のズキーニの大きさを確認しているところ。今できているズキーニは収穫するにはまだ小さいようだった。

2021年3月11日(木)

1月中旬から在宅勤務になった広島の友人は、仕事部屋を整えて在宅で仕事をする日々のペースができてきたようで、お昼休みの時間に気分転換も兼ねてご近所のスーパーに歩いて買い物に行くようになったと言っていた。坂の上にあるマンション住まいなので、往路はいいとして、復路は買い物の荷物を持って坂を上がって帰宅するのは結構な運動になるだろうなと思った。すると、先日のメールで、お昼休みだけでなく、朝食の後にもご近所にある大きな公園を散歩しているので、朝、昼、合計60分弱、坂を上り下りしたり、広場を散策したりしていると追加情報が届いた。その公園にある6つの広場は階段やスロープでつながっていて、そこを通って買い物に行ったり、散歩したりしていると言って、写真を送ってきてくれた。1枚目の写真は、彼女が毎日歩く公園内のジグザグのスロープで、2枚目は「うめのきひろば」と名づけられた広場の梅の花を撮ったものだそう。今、この広場に10本くらいある梅の木に花が咲いているのだけれど、以前はいつも車で出入りしていたので、ここに梅の木があることを今回初めて知ったと言っていた。自分の足で歩くといろいろな発見があるんだね。今の時期、寒くもなく暑くもなく、お散歩にはちょうどいい気持ちのいい時期なんだろうなと、この春らしい梅の花の写真を見ながら思った。

2021年3月12日(金)

次の写真は、月曜日の夕方6時前に運ばれてきた大きな貯水タンク2つを撮ったもの。うちでは生活用水を森の湧水に頼っているため、しばらく雨が降らないと湧水の量が減るということが頻繁に起こる。以前、長い間雨が降らずサンパウロ州全体が干ばつになった際は、森の湧水が枯れてしまい、ご近所のファゼンダのマネージャーをしていたエリゼウに、ファゼンダ内の泉から汲んだタンク一杯の水を運んできて、助けてもらったことがあった。湧き出る水の量は天候に大きく左右されるので、秋冬の乾期の間も生活用水を確保するために、湧水の量が多い雨期にしっかり水を溜めることができるように、エドソンは今年になってあらたに2つの貯水タンクを設置することを決めた。それで先月、町の建築資材のお店に注文していたものが届いたのだ。ひとつは丘の上に設置し、もうひとつは森の中に設置する予定なのだそう。このふたつのタンクが設置され利用できるようになれば、湧水が枯れてしまっても1ヶ月は何とかなるという計算らしい。

2021年3月13日(土)

先日、アボボラ・パウリスタの写真を掲載して、ひとつは手伝いのクレベーにあげ、もうひとつ収穫したものは私たちが食べていると書いたけれど、自宅に持って帰って流しで土を洗い流した後撮った写真を掲載していなかったので、遅まきながら掲載することにした。流しの中で一杯一杯になっているので、何となくその大きさがわかるだろうか?これを消費するにはずいぶん日数がかかりそう。でも、感謝です。ありがとう。

ブラジルのコロナ禍の状況は、さらに酷いことになっている。これまでブラジルのコロナ死者は毎日1000人くらいで推移していたのだけれど、先週は1週間の死者が1万人を超えるという記録を作った。ニッケイ新聞のニュースで、「10日、24時間の死者が2286人を記録しました。ついに世界が恐れる「原爆級」感染爆発の様相を呈してきました。今現在で、20州でUTI(集中治療室)占有率80%超えです。このまま爆発し続けたら、国全体で医療崩壊です。下手したら、今月中に死者3千人超/日という予想まででています」とあった。そして、11日午後にサンパウロ州全域でのロックダウンの発表があった。長いけれど、以下に、2021年3月12日付けニッケイ新聞の「《サンパウロ州》15日から紫レベル突入=商業活動にもさらなる規制=厳格規制は30日まで実施」という記事をコピーしてみる。

『サンパウロ州は11日、医療崩壊が進む中、コロナウイルスの感染抑制策としての外出自粛規制を現状よりもさらに厳しくし、15日からは「紫レベル」を採用すると宣言した。これにより、現状の赤レベルに加え、教会の集会やサッカーのサンパウロ州選手権などが中断されるほか、これまで「生活必需」として認められていた活動の一部にも禁止になるものが生じた。11日付現地サイトが報じている。

サンパウロ州では6日から、州全域で外出自粛規制中最低の赤レベルを実施している。そこでは、食品売り場や薬局、ガソリン・スタンドなど、必要不可欠とされるもの以外の商業活動が禁止された。 だが、同州では既に、大サンパウロ市圏や内陸部で集中治療室(UTI)が満杯になり、医療崩壊を起こしている市がでており、UTIの空きを待っている間に亡くなる人も、9日までだけで38人でている。UTIの占有率は過去最高の82%で、大サンパウロ都市圏では83・6%に達している。

また、コロナによる死者も、9日が517人で過去最多となった上、10日も469人で、1週間の死者の平均が312人/日に上昇。10日の数字ははじめての300人超えだが、1週間における死者の平均は、8日の291人/日以来、3日連続で、20年8月に記録した289人/日を超えている。

現状の赤レベルより厳しい「紫レベル」の導入は2月から検討されており、9日にも導入発表かと思われていたが、その時はされなかった。だが、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は、「(必要ならば)不人気な政策でもやらざるをえない」と語り、実行を示唆していた。 10日に発表された規制では、これまでは「30%の人数」という条件付きで認められていた教会の集会(礼拝、ミサ)が禁止となった。ペンテコステ系の教会は特にコロナウイルに対する猜疑心が強く、外出自粛にもっとも反対している勢力で、かねてから対策が注目されていた。

また、サッカーのサンパウロ州選手権をはじめとする、スポーツの大規模な大会の開催は、無観客であっても禁止となる。9日は、サンパウロ州政府の記者会見の前に、ブラジル・サッカー連盟(CBF)が「試合の中断は行わない」と発表したため、サッカーの試合中止を発表できなくなり、紫レベル採用の発表が遅れる理由のひとつとなった。

他方、もうひとつの注目点だった学校での対面授業に関しては、私立校と市立校に対して「35%の生徒」での対面授業継続が許可された。州立校は4月と10月の休みを前倒しして、15~28日は休暇扱いとするが、食事の提供が必要な生徒への対応と教材の配布は続けられる。ただし、学校での対応は事前の予約が必要だ。

学校での対面授業の継続は、教職員らからの反対が強く、閉校(対面授業停止)を願う声が上がっていたが、「子供を預けられず、働きに行けない」親などに対処したものだという。私立校や市立校が対面授業を継続するか否かは、それぞれの学校や市の判断に委ねられる。

さらに、これまで「必要不可欠なもの」として認められていた建築資材の販売店は営業が禁止され、生活必需ではない管理業務などは、全てテレワークへの移行が義務付けられる。

レストランやバー、その他の店も、顧客が店頭に出向き、対面で受け取る形式は禁じられる。デリバリーは24時まで、ドライブスルーは5時から20時まで認められる。

噂に上がっていた「必要不可欠なものの営業でも時間が短縮」は行われなかったが、20時から翌朝5時までの外出禁止は継続される。

サンパウロ州は、この規制を15日から30日まで続ける。6日からは州全域を赤レベルにすると発表した時点での規制は、19日までの予定だったが、状況悪化で、規制が厳しくなると共に、規制期間が延長されたことになる。』

2021年3月14日(日)

森を拡張するために数年前に、森の北側にたくさんカエデの苗木を植えたことはこれまで何度も書いてきた。今ではその木々がずいぶん大きくなっていて、本当に森の一部のようになってきている。エドソンは先週毎日来てくれた手伝いのクレベーにこれらの木の足元の枝を払らい、クレベーが来る前の週に数日来て草取り作業をしてくれたマリアが取り残したブラキアーリアを取り除くように頼んだら、仕事が丁寧なクレベーは地面の枯葉まできれいにかき集めてくれて、ああ~、枯葉は地面にあった方が土が乾燥しなくて良かったんだけどなあ~という状態になってしまっていた。でも、これから秋から冬にかけて落葉して、またすぐに枯葉が積もるかもしれないから、まあいいか・・・。クレベーの作業が終わり、カエデの回りがすっきりきれいになったよと、エドソンが言うので、一緒に言って撮ったのが次の写真。画面右側の木々の向こうは見えないけれど、木々のすぐ後ろには柵が張り巡らされていてお隣のコーヒー農園になっている。画面の奥の暗い部分から向こうが以前からあった森の始まり。正面手前ちょっと左側の大きな木は、自然に生えてきて育ったもので、カエデよりもずっと大きくなっている。2枚目の写真は、1枚目の写真を撮った同じ場所からカメラを少し左に向けて撮ったもの。ところどころに背の低い緑の葉が見えるのは、カエデの間にあちこち植えて育っているマンジォカ芋の木。

2021年3月15日(月)

金曜日のお昼過ぎに、鶏たちに餌を与えに行くと、ケージの中の運動場で十数匹のダンゴーラのひながお父さんダンゴーラの側に集まっていたのでびっくり!びっくり!!びっくり!!!ケージから外に出て自由にしていた2羽のダンゴーラの内のメスが、ケージからあまり離れていないシトロネラという草の茂みの中で、ずいぶん長い間20個くらいの卵を抱えたままめったに動かず、最近食事のためですら出てきている様子がないので、大丈夫かなあ?と、心配していたところだった。ひなの数は、はっきりとは確認できていないのだけれど、12~3羽いるようだ。卵を抱いているとは言っても、それらの卵が本当にかえるのか半信半疑だったので、一度にこんなにたくさんのひなが生まれていて驚いた。

先月の中旬、新しく4羽のダンゴーラが加わった後のことを書いていなかったけれど、4羽をネットの中の運動場に入れてしばらくすると、新しく来たメスが気になったのか、外にいた古株のオスがネットの中に飛び入り、ネットの中にいた新しく来たオスが外に飛び出して入れ替わるということが起こった。そして、翌日にはネットの中にいた新しく来たメスの3羽のうちの2羽が外に出ていて、結局ネットの中は古株のオスと新入りのメス1羽だけになり、新入りのオス1羽とメス2羽が外で自由に家の回りをウロウロするようになっていた。そんな中で今回ひなが生まれたため、シトロネラの茂みの中でじっとしていたメスも外に出てきて、ひなたちを見守っているので、鶏小屋の回りがずいぶん賑やかになっている。このひなたちはお母さんダンゴーラの後をついて動くだけでなく、お母さんダンゴーラの鳴き声の指示にもちゃんと従って、親子のコミュニケーションがとれていることに感心してしまう。めちゃめちゃ可愛い。こんなに小さくて弱々しいけれど、みんな元気に大きくなれるかなあ?大きな動物や肉食の鳥などに襲われないといいのだけれどと心配している。ブラジルのコロナ禍は悪化の一途を辿っていて、これから先もずっと自主隔離が続く日々だろうけれど、こんな風に新しい命が生まれ、可愛らしい姿に接すると、とても癒される。

2021年3月16日(火)

私たちの寝室の前の庭のオクラ畑の中の真ん中辺に、先週何か赤いものが見えるので、何だろうか?と側まで行ってみると、ここに生えていた葉物植物に赤い花が咲いていた。このオクラ畑の雑草はオクラを収穫する際ついでに取り除くようにしていたのだけれど、この葉物植物は雑草とは違う感じだったので、取り除かずにそのままにしていたら、こんなに大きくなってとうとう花までを咲かせてしまった。どうしてこういう植物が自然に生えてきたのだろうか?と思いつつ、きれいな赤い色の花が咲き何だかウキウキ。

2021年3月17日(水)

世界的にコロナ感染は徐々に減少し始めている中、ブラジルだけは減る気配がまったくなく、増え続ける一方。どうしてブラジルだけこんなことになっているのだろうかと、エドソンと話した。彼いわく、それは11月に日本で言うところの統一地方選挙があり、12月はクリスマスに年末年始という人が集まってパーティーをする時期が重なり、1月はみんな夏休みを取る時期なので、ビーチに繰り出したり、自宅で家族や友人が大勢集まってシュハスコ(ブラジル風バーベキュー)をしたり、2月はカーニバルの休暇という、とにかく何だかんだと人がたくさん集まる時期がひっきりなしに重なったことと、感染率と致死率の高いマナウスの変異株が急速に広がっているからだろうということだった。でも11月くらいから新年にかけて人が集まる環境にあったのはアメリカやヨーロッパも同じだろうと思うのだけれど?しかも欧米は今冬だけれど、こちらは夏。どうしてブラジルはピークを打たないのだろう?ワクチン接種のスピードの違いだろうか?でも、欧米ではワクチン接種が始まる前にピークを打って減少しつつあったのだから、この違いは何なのだろうかと思う。と、こんなことを考えていたら、ヨーロッパでは今第3波が来ているというニュースがあったとエドソンが言っていた。そして、Youtubeで時々見ている「イタリアの食卓」のミホさんが、またロックダウンになり、せっかく2月から始まった息子さんの学校も閉鎖されてしまいショックだと月曜日に話していたので、う~ん、あっちもこっちも結局コロナから抜け出せないんだなと思った。

私たちが暮らすこの人口5000人ほどの小さな田舎町は、幸い死者はまだ4~5人程度で済んでいるし、感染者の数もそれほど多くないため、大変なことが起こっているという実感のない人たちも少なくなく、中にはコロナ禍なんてフェイクニュースだと言う人たちさえいるらしい。文化の違いということだろうか?このところ日本で医療関係者向けに始まったファイザーのワクチン接種で、アメリカの20倍のアナフィラキシーショックの副反応が出ているとか、ヨーロッパでイギリスのアストラゼネカのワクチンで血栓が出来て亡くなる人たちが出ているとか嫌なニュースが続いているけれど、シノバックの他にアストラゼネカも使っているブラジルでは血栓が出来て亡くなるというケースは出ていない。ブラジルで使っているアストラゼネカのワクチンはインドで生産されたもので、ヨーロッパのはたぶんベルギーで生産されたものという違いがあるのだろうけれど、詳しいことはまだわかっていない。

2021年3月18日(木)

ダンゴーラ(日本ではホロホロ鳥と呼ばれているらしい)という鳥は見ていると、とてもおもしろい。小さなグループにオスが2羽いるとメスの取り合いでオス同士が喧嘩になるのは、まあわかるとして、オスは複数のメスの中でもどうやら気の合う1羽のメスを選ぶようで、ケージの外で暮らしている新入りの3羽(オス1羽とメス2羽)は、ペアを組んだオスとメスだけが一緒に行動していて、もう1羽のメスは一緒に行動していないことがよくある。特に、古株のメスにひなが生まれた後、その母親とひなが畑の中で過ごすようになると、ペアにならなかったメスが母親とひなの側に一緒にいるようになった。まるで子育てを手伝っているお姉さんといった感じに見える。一方、ペアになったオスとメスは、メスが主導権を持っているようで、メスが行きたいところにオスがついて行くという感じ。夫唱婦随ならぬ、婦唱夫随。先日は、そのメスがうちの南側の三角地帯を越えてお隣の敷地内深く、たぶん森の中に入って行ってしまったようで、オスが何度も何度もガレージの前辺りに来ては、三角地帯の先に向かってメスを呼び戻そうと大きな声で鳴いていた。その後、とうとう戻ってこないメスを探しに行ってしまったようで、オスの姿も見えなくなった。エドソンが「あああ、これでまた2羽が家出していなくなっちゃった」と言っていた。すると翌朝、2羽が揃って家の北側の庭でそぞろ歩いていたので、「ああ、ちゃんと戻ってきていたんだ」とうれしくなった。次の写真は、畑の隅にいるその3羽の新入りダンゴーラ。

次の写真は、上の写真のダンちゃんたちよりも少し手前にいる母親とひなたち。彼らはここに生えているフンショや桜などの茂みの中にいることが多い。回りに誰もいないと、この茂みよりもさらに手前にひなのために用意した水飲み場や粉ものの餌のところまで来て、水を飲んだり、餌を食べたりしている。

次の写真は、ネットをはさんで中に2羽と、ネットの外にいる3羽のダンゴーラを一緒に撮ったもの。外にいるダンちゃんたちは、ネットの中にいるダンちゃんたちが気になるのか、よくこんな風にネットのところに来ていることがある。画面右側に見える緑のフンショや桜の足元に、上の写真の母親とひなたちがいるのだけれど、この写真では見えない。

2021年3月19日(金)

先日エドソンが森の貯水タンクの水を汲み上げに行った帰りに、ズキーニをひとつ収穫してきてくれたのだけれど、そのズキーニの形がまるで水鳥のように見えるので笑ってしまった。それで早速、洗ってから食卓の上に乗せて写真を撮ってみた。地面をはう葉の間に実をつけるので、こんなに曲がらなければならないような障害物はないはずなのに、どうしてこんなにグニャリと曲がってしまったのだろう?ここの植物も鳥たち同様楽しませてくれますねえ~。

2021年3月20日(土)

入り口ゲートに近いパイネイラの木に咲く花が、どんどん増えて、木全体が花盛りの状態となっているので、今回はいつも写真を撮る入り口ゲート側(つまり北側)からではなく、離れの裏というか近く(南側)から撮ってみた。もうすでにたくさん花びらが足元に落ちているのに、次から次へと新しい花が咲いている状態で、こちら側から見るとなかなかきれい。こんな風にたくさん花が咲いたのは今年が初めて。この日は昼食後のワンコたちとのお散歩に出ると、雷が鳴り始めたので、お散歩を短く切り上げ、急いでこの写真を撮ったので、空が暗い。画面中央から右にかけてパイネーラの足元にある緑色の木々は、マンジォカ芋の木。ここから手前にかけてたくさんマンジォカの苗を植えたのに、何故かパイネーラの側のものは比較的元気に育っていて、それよりも手前に植えた苗は何かに食べられてしまって姿を消したり、まだ小さいままだったりする。

2021年3月21日(日)

2021年3月20日付けのニッケイ新聞の『《ブラジル》感染爆発抑制の足を引っ張る大統領=医療崩壊した自治体の外出規制を裁判で阻止?=国民の8割が「コロナ禍は制御不能」』という記事が現在のブラジルのカオスな状況を説明しているので、以下にコピーしてみる。ちなみに、記事の中のリオ・グランデ・ド・スル州と南大河州は同じもので、ブラジル最南部の州の名前。この記事は言及していないけれど、つい最近3人目の保健相が解任され、4人目が任命されたばかり。コロナ禍をどのように乗り切るかというリーダーシップと実行力が政府にまったくないことが、1日の死者が3千人という記録にじわじわ近づいて、ひょっとすると4千人という記録を作るかもしれないと言われるブラジルの悲劇を生んでいるように思う。

『コロナ禍が深刻化し、1日の感染者数や死者数、1週間の平均の感染者や死者数が連日記録更新中にも関わらず、ボルソナロ大統領は18日、連邦直轄区、バイア州、リオ・グランデ・ド・スル州の出した夜間外出禁止などを定めた知事令を無効にするよう最高裁に求める意向を表明。翌19日には実際に最高裁に訴えた。

大統領はその理由を、知事たちの行為は大統領だけが議会の承認を得た上で出せる緊急事態宣言(戒厳令の一種のエスタード・デ・シッチオ)に相当すると説明しているが、感染爆発抑制の足を引っ張るような行為だけに、強い批判を浴びている。18、19日付現地紙、サイトが報じている。

最高裁に訴えるとの意向は18日、ボルソナロ大統領が毎週木曜に行っているネット上での恒例の生放送であきらかにされた。大統領はここで、連邦直轄区、バイア州、南大河州が先ごろ発表した夜間の外出禁止などを含む対コロナの知事令は「経済活動の自由を脅かす」と批判した。

大統領はこの三つの連邦自治体に関し、最高裁に訴えて知事令を無効化させる意向であることも語った。

この大統領発言に対し、当該の知事たちの口からは、「知事令は全くもって合法的」(イバネイス・ロシャ連邦直轄区知事)、「知事と対立する時間があったらワクチンの対策をしてほしい」(エドゥアルド・レイテ南大河州知事)、「大統領はウイルスの支持者」(ルイ・コスタ・バイア州知事)などと、大統領を批判する発言が繰り返された。

これら3州はいずれも、集中治療室(UTI)の占有率が非常に高く、リオ・グランデ・ド・スル州では全国で最悪となる100%を超える占有率を記録。バイア州では2月からロックダウンを行っている。

ダッタフォーリャが15、16日に行った世論調査では、国民の79%が「コロナ禍は今、制御不能な状態となっている」と回答。「部分的に制御できている」は18%、「制御できている」と答えた人はわずか2%だ。

「コロナへの感染が怖いか」の質問も、「すごく怖い」が55%、「少し怖い」が27%で、計82%が恐怖感を抱いていることも明らかになっている。「恐れていない」は12%、「もうすでに感染した」が7%で、恐怖を感じていない人は国民の2割にも満たない。

ブラジルにおけるコロナの死者数は2週連続で世界一を記録。18日には、ブラジルの1日の死者数は2位から7位の数を足した数よりも多いとまで報じられている。

このような状況下で行ったライブで批判が起きたことを察知したのか、それとも、現状の深刻さを認識しなおしたのか、ボルソナロ大統領は19日午前、大統領官邸前にいた支持者たちの前で、「やりたくはないが、エスタード・デ・シッチオを発令する時は近づいている」「君たちにその準備はできているか」と語った。

この時の発言では、「多くの犠牲者が出ているのに気にもしないと私を批判したがるが、飢えや生活苦も餓死や自殺を招く。知事たちの行為で餓死や自殺が起きる前に、連邦政府がそんな事態を招く措置を採らなければならないのか?」とも尋ねている。エスタード・デ・シッチオは大統領だけが出せる緊急事態宣言(いわゆる戒厳令)で、逮捕状なしの逮捕や言論統制なども認められる。

19日午後はこれらの発言をめぐり、政治家たちからも大統領への強い批判が飛び交っていた。

なお、リオ・グランデ・ド・スルでは19日、1月14日のマナウス同様、病院内の酸素の供給が止まり、人工呼吸器を使用中の患者26人中6人が死亡する事態も起きた。病院側は6人の死亡が窒息死かは不明としているが、酸素の供給が30分ほど不安定だったことは認めた。』

2021年3月22日(月)

この土曜日に、一ヶ月ぶりに手伝いのゼーが来てくれたので、前回やり残していたエリアの草刈りをしてもらった。そして、午後からは家の前の芝生を刈ってくれたので、その刈り取った芝生を鶏小屋の中の鶏たちが卵を産みつける箱に入れたり、運動場に入れたりという作業をした。いつもはマリアに頼んでこの作業をしてもらうのだけれど、今、ダンゴーラのヒナたちが畑の中にいるので、ちょっと雑な仕事をする彼女にまかせるのは心配で、私が自分でやった。カートに草を山盛にしてドドッと運ぶのではなく、バケツで少しずつ何往復もして、ダンゴーラたちを怖がらせないように静かに運んだ。鶏たちはこの刈られた芝生を運動場に入れるととても喜ぶ。次の写真は、草刈り機で家の前の芝生を刈ってくれている手伝いのゼー。

2021年3月23日(火)

次の写真は、入り口ゲートに近い場所で咲く花盛りのブランボヤンジーニョ。道沿いに何本もフランボヤンジーニョを植えていて、この木が一番若いのだけれど、今年はこの木が一番元気に盛大に花を咲かせている。この木の花の回りにはたくさんの蝶々が飛び交っているので、写真に撮ろうとしたのだけれど、なかなか蝶々を捉えることができず、ようやく撮れたのは2枚目の写真の黄色い蝶々と、3枚目の写真の黒っぽいアゲハ蝶1匹ずつだった。複数の蝶々を一度にひとつの画面で捉えたかったのだけれど、できなかった。

2021年3月24日(水)

サンパウロの毛利さんに、今うちではパイネイラが花盛りですと言って、このブログにも掲載したピンクに染まるパイネイラの木の写真をお送りしたら、数年前ヒオ・グランジ・ド・スーウ州のポルトアレグレに行った際、初めてパイネイラの木にできている綿玉を見たと言って、その時撮った写真を送ってきてくださった。うちのパイネイラにも綿玉ができるかというお尋ねだったけれど、うちのパイネイラは植えてから10年経つか経たないかで、まだ木が若いので、花が咲き始めたのも2~3年くらい前からだし、綿玉ができるようになるにはもっと大きく老木になってからなのではないだろうかと思っている。

2021年3月25日(木)

ニッケイ新聞2021年3月24日付けの記事に、『《ブラジル》コロナ死者30万人目前、医療崩壊深刻化=ICUや医薬品不足で「命の選択」』というのがあったので、以下にコピーしてみる。23日にとうとう1日の死者数が3000人を超えた。パーディーニョの町の感染者数も30人と増加している。100万都市の広島市でも新規の感染者数は一桁らしいので、5000人のパーディーニョで30人というのは、ブラジルの現実を物語っているように思う。

『CNNブラジル17時53分配信記事によれば、23日のコロナ死者は新記録となる3251人となり、累計29万8676人、いよいよ30万人台が目前となった。感染力の強い新型コロナ変異株と現状軽視の3密が感染者急増や医療崩壊を招き、経済・産業界の公開書簡を受けても、ボルソナロ大統領の否定主義は変わらないと22、23日付現地紙、サイトが報じた。

3月の死者は19日の時点で月間最多だった昨年7月の3万2881人を超え、死者最多月となっている。23日の累計感染者数は1213万19人に急増している。

感染者急増は、集中治療室(UTI=ICU)などの病床占有率の急上昇を招いた。UTI占有率が9割を超えると、空き待ちで死亡する患者も出る。

空き待ちの患者死亡例や、現場の医師や救急隊員が誰を救うかを選ばねばならない事態は昨年も起きたが、マナウス市やリオ市などに限られていた。

だが、今年は空き待ちで死亡する患者や誰を救うかを選ばねばならない州が増え、南部3州やサンパウロ、ミナス、連邦直轄区などでも現場の医者が「命の選択」をする酷い状態が発生している。

一例は、連邦直轄区の病院の床に患者の遺体が放置された写真や、ベッドがなく、床で蘇生術を施したが助からず、絶望した看護師の写真なども流れたもので、サンパウロ市では1日の死者が400人を超えたら夜間の埋葬も行う事を決めた。病院での酸素不足も深刻で、サンパウロ市では2日連続で患者移送が必要となった。

22日付エスタード紙によれば、14州と連邦直轄区では1日平均の死者が30日間で倍以上に増え、7州は3倍増だ。突出しているのは、リオ・グランデ・ド・ノルテの282%増やセルジッペの213%増で、セアラー196%増、パライバ188%増、マット・グロッソ181%増などと続く。ゴイアスやリオ・グランデ・ド・スルでは20日間の死者が1~2月の死者累計を超えた。

患者の急増は人工呼吸器装着時に必要な麻酔薬などの薬品キット(kit intubacao)の不足も招いており、私立病院は先週、今週初めに在庫が尽きると保健省に訴えた。保健省は昨年8月にキット購入契約をキャンセルしており、公立病院も1~2週間で底をつく。

保健省は無認可のメーカーからも薬品や資材を購入しようとしたが、調達は困難で、汎米保健機関(OPAS)が22日に支援を表明。同キットは3カ月間で1700%も値上がりしている。

関係者は薬品キットの不足は驚異的な死者増を招くと警告しており、サンパウロ州保健局は23日に死者1021人、入院患者も増加中と発表した。

経済・産業界の声は大統領に届くか

ゲデス経済相やテメル前大統領らは、「経済は回復可能だが人命は回復不能」とし、効果的なコロナ対策の必要を訴えている。モウロン副大統領も先日、「マスク着用や社会隔離を訴えなかったのは間違いだった」と発言した。

同様の声は、政権の枠を越えた財相や中銀総裁の経験者、主要な銀行家やファンド、最大手企業家ら重量級の経済人から連名で起き、「否定主義はやめ、マスク着用や社会的な距離確保、ワクチン接種迅速化、コロナ対策の国家機構創設などの効果的な措置を」と求める公開書簡には1554筆の署名が集まった。

同書簡は22日に三権の長に送られたが、ボルソナロ氏は再び、厳しい規制導入に反対。方針転換は容易ではない。三権の長や検察庁長官は24日、一堂に会し、コロナ対策について話し合う』

2021年3月26日(金)

次の写真は、放し飼いにしている新入りのダンゴーラのオスとメスのペア。この子たちは朝起きて、寝室の窓を開けると、寝室の前の庭のオクラの畑にいることがよくある。そして、サラクーラのサラちゃんまで近くによく来ている。着替えをして、はるとひろの朝一番のオシッコとウンチのための散歩に出ると、このペアは家の西側の車寄せや桜の木が植わっている庭に移動して、何かをついばんでいる。そして、午後は入り口ゲートに向かう道よりも西側の辺りをそぞろ歩いていることがよくある。この写真は、午後何時頃だったか、道沿いのハイビスカスの足元にいたので撮ったもの。この子たちは毎日あちこち歩き回ったり、畑に戻ったりを繰り返して1日を過ごしている。はるとひろはお散歩の際、彼らに遭遇すると、フリーズして無言で彼らを見つめ、我に返ると興奮して彼らに飛びかかりそうな勢いでリードを引っ張るので、そうはさせじと、こちらは必死で引き止めるというのを繰り返している。一方、めいはベランダから彼らを見かけると吠えたりするけれど、もう毎日の日課になり、だいぶ慣れてきたからなのか、まったく反応せず気にしない時もあり、お散歩で遭遇しても無反応ということもある。

2021年3月27日(土)

次の写真は、畑の中で暮らしているダンゴーラのヒナたちと母親と、その子育てを手伝っているもう1羽のメスを撮ったもの。彼らは敷地内をあちこち自由に動き回っているペアとは異なり、1日中ずっと畑の中で過ごし、畑から外に出ようとはしない。畑の外はヒナにとって危険が一杯ということを理解しているのだろうと思う。この畑は鶏小屋の前の運動場よりもずっと広いので、ヒナにとっては十分な運動が可能なのではないかと思う。ヒナが生まれて最初の2日くらいで何があったのか3羽が次々に死んでしまったものの、その後は残った10羽が元気に育っている。この写真を撮ったのはヒナが生まれて10日あまり経過しているので、ヒナたちが気持ち一回りくらい大きくなってきているような気がする。

2021年3月28日(日)

先日、梅の花の写真を送ってきてくれたのとは別の友人が、桜とすみれ草の写真を送ってきてくれた。今、広島は春らんまんということだった。この紫の花の写真を見た時、すみれだとはわからず、友人に聞くと、「山路来て何やらゆかし菫草」のすみれだと教えてくれ、ああ松尾芭蕉が詠んだあのすみれかと思った。楚々としてとても可愛い。長旅で疲れて、一休みしようと腰を下ろそうとした場所で、こんな花を見つけたら、芭蕉でなくても疲れが癒されるだろうと思う。

2021年3月29日(月)

今月上旬に収穫したアボボラ・パウリスタという名前の大きなスクウォッシュを、かぼちゃのスープにしたり、鶏肉をローストする際、他の野菜と一緒にガラス容器の底に敷き詰めて一緒にローストしたりと、いろいろしながら毎日のように食べているのだけれど、とにかく大きいのでなかなか消費できないでいる。するとエドソンが「これでパンプキンパイを作ったら?」と言うので、ああ、そういう手もあったかと、久しぶりにパンプキンパイを焼いた。20代の頃、2~3回作ったことがあるだけで、それ以来作った記憶がないのだけれど、エドソンはボストンで暮らしていた頃私が作ったパンプキンパイを食べた記憶があるとか言っていた。当時もいろいろお菓子を作っていたけれど、パンプキンパイはまったく記憶にない。とにかく久しぶりだったし、使うかぼちゃも種類が少し異なるというのもあって、おいしくできるかどうかあまり自信がなかったのだけれど、エドソンには「軽くて、甘すぎず、とてもおいしい!大成功!!」と言ってもらえたので、良かった、良かった。次の写真は、焼きあがったパイをオーブンから出してすぐに撮ったもの。2枚目の写真は、このパンプキンパイを作った後、まだ残っているスクウォシュを撮ったもの。これ以外に皮を剥いて小さめに切ったものを大きなタッパーに入れて、すぐ使えるように冷蔵庫に保存しているので、完全消費にはまだ時間がかかりそう。

2021年3月30日(火)

日曜日の夜、台所の流しの前の窓から東にとても明るく丸いお月様が見えたので、写真に撮ってみた。ガレージの屋根の上のアンテナなどが一緒に写っている。3月21日は日本では春分の日だったので、こちらでは秋分の日ということになり、この月は中秋の名月ということになるのかな?

パーディーニョのコロナ感染者はさらに増えて50人になったそうだ。そして、隣町の大学病院は病床が一杯になり、新規患者の受け入れができなくなったため、パーディーニョの患者は町の救急病院に収容されているということだった。でも、救急病院には入院設備などないのに、どのように収容されているのだろうか?と思う。これから死者が徐々に出てくるのではないかと心配される。これぞまさに医療崩壊。最悪の事態はまだこれからやってくるのだと思うと、出るのはため息ばかり・・・。

2021年3月31日(水)

ランドマークの木の後ろの西側の道をお散歩していて、ふと森の方に目をやると、ピンクのクワレズマの花が見えたので、少し坂を下りて近寄って写真を撮ってみた。画面の左側にクワレズマがあって、その右側に木の台のようなものがいくつか見えるけれど、これはミツバチのジャタイのための巣箱を置いている台。この台の向こう側の暗い場所は、もともとここにあった木がうっそうと茂る森なのだけれど、ここからお散歩道までの森ではなかったエリアにもたくさん木を植えて、それらが大きく育ってきているので、ほぼお散歩道までが森と言ってもいい感じになっている。



  Home Copyright (C) 2009 Kyoko Yoshida   Next