Kyoko Yoshida | Life in Brazil | BLOG |
2019年11月1日(金) | ||||
水曜日の朝、ニワトリに餌をやりに行くと、シュハスコ小屋の中でカタカタ音がするので、何だろう?と思って見ると、流し台と壁の間の隙間に挟まって逆さまになっているチコチコ(雀の一種)が1羽と、流し台の前のガラス窓の所に別の鳥が1羽いた。どちらも動かずじっとしているので、1羽づつつかんでシュハスコ小屋の外に静かに置いた。2羽ともじっとしているので怪我でもしているのかな?と、思いつつ、ニワトリに餌をやるためにシュハスコ小屋を出たり入ったりしていると、チコチコはようやくどこかに飛び立って行った。でも、もう1羽はピー、ピーと鳴くのだけれど、飛んで行かない。何度目かの私の出たり入ったりの後、ようやく飛んだのだけれど、シュハスコ小屋の前の電線に止まって、またそこから動かないので、カメラを取りに戻って撮ったのが次の写真。この鳥の鳴き声はこの辺ではよく聞く鳴き声なのだけれど、鳥の名前は知らない。尻尾が少し変なので、やはり怪我でもしているのかなと思うけれど、どうしてあげることもできない。
次の写真は、広島の友人が実家に生っていたゆずを少し持って帰って撮った写真と言って、送ってきてくれたもの。「ブラジルにもゆずはありますか?」と聞かれたのだけれど、ここでは見たことないなあと思った。日系農家の人で育てている人もひょっとしているかもしれないけれど、市場には出回っていないようなので、スーパーでも日系食料品店でも見たことがない。ブラジルではライムをレモン(発音はリマオン)と言って、ピンガ(砂糖きびで作ったお酒)に砂糖と一緒にライムの絞り汁を混ぜたカイピリニャというお酒が有名で、お料理にもライムの絞り汁をかけて食べるということを普通にするので、ゆずがあったら同じようにするのではないかと思うけれど、見かけない。
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2019年11月2日(土) | ||||
私たちの日々の生活がすぐにどうこうなるというような、直接的な関係はないのだけれど、長い目で見ると良くないニュースが今週は立て続けにいくつもあった。チリで激しいデモが始まり収拾がつかない様相を呈していること。日本での天皇陛下の「即位の礼」に参列したボウソナロ大統領が、その後複数の国を訪問しのだけれど、中国で教育、農業、エネルギーなどの分野で協力するという合意をし、その中で中国人のビザを免除することにしたこと。ブラジルは中国から遠い国だけれど、ビザが必要でも中国人は不法にブラジルにたくさん来ているのだから、ビザなしにしても何も変わらないとエドソンは言うけれど、ブラジルに中国人が溢れる日はそう遠くないと思うとバカなことをしたと思う。そして、アルゼンチンでは現職のマクリ大統領が選挙に破れ、左派の大統領が選出された。この人はこれから財源もないのに年金支給額を上げたり、最低賃金を上げたりするそうだから、またデフォルトになるだろうことは火を見るよりも明らかで、そうすると世界経済にどのようなショックを与えることになるのか、予想もつかない。こう悪いニュースばかりが続くと何とも言えないざわざわとした不安が募る。 | ||||
2019年11月3日(日) | ||||
2019年10月29日付けで、Youtubeにアップされていた「馬渕睦夫のひとりがたり」で、馬渕氏は国連でのトランプ大統領の演説に関して話していた。ホワイトハウスのサイトでその演説が読めると言っていたので、検索して読んでみた。Remarks by President Trump to the 74th Session of the United Nations General Assembly・・・Issued on: September 25, 2019というサイトで、この演説原稿を読むことができる。読んでみようと思われる方はこちらへ。 この演説でトランプ大統領はなかなかいいことを言っている。これがトランプ大統領の演説だと思って読むと、バイアスがかかっていい演説だとは思えないかもしれないけれど、内容的にはとてもいいと思った。例えば、中国やイランを批判する一方で、次のようなことも言っていた。If you want freedom, take pride in your country. If you want democracy, hold on to your sovereignty. And if you want peace, love your nation. Wise leaders always put the good of their own people and their own country first.つまり、「もし自由を望むなら、祖国に誇りを持て。民主主義を望むなら、主権を維持せよ。平和を欲するなら、祖国を愛せよ。賢明なる指導者なら国民の福利と自国のことを第一に考えよ」と言い、さらに、「未来はグローバリストのものではない。未来は愛国主義者のものだ・・・」と続けている。The future does not belong to globalists. The future belongs to patriots. The future belongs to sovereign and independent nations who protect their citizens, respect their neighbors, and honor the differences that make each country special and unique. この他にも、Events in Venezuela remind us all that socialism and communism are not about justice, they are not about equality, they are not about lifting up the poor, and they are certainly not about the good of the nation. Socialism and communism are about one thing only: power for the ruling class. と言っており、つまり社会主義や共産主義は貧者のことや国家のことなどこれっぽちも考えておらず、ただ支配者層が権力を握ることが彼らの唯一の目的だと言うのは、本当にその通りだと強く思った。どんな奇麗ごとを並べ立てても、本質はそこなのだと私たちは常に心しておかなければならないのだと思う。 Today, I repeat a message for the world that I have delivered at home: America will never be a socialist country. In the last century, socialism and communism killed 100 million people. Sadly, as we see in Venezuela, the death toll continues in this country. These totalitarian ideologies, combined with modern technology, have the power to excise[exercise] new and disturbing forms of suppression and domination. その通り。20世紀は戦争の世紀などではなく、ロシア革命以来ずっと共産主義によって行われた虐殺の世紀というのが真実だろうと思う。戦争で亡くなった人の数よりも共産主義独裁政権によって殺された人々の数の方が桁違いに絶対的に多いのだから。これは左派の人たちにとっては隠しておきたい、触れられたくない不都合な真実だろう。 For this reason, the United States is taking steps to better screen foreign technology and investments and to protect our data and our security. We urge every nation present to do the same. Freedom and democracy must be constantly guarded and protected, both abroad and from within. We must always be skeptical of those who want conformity and control. Even in free nations, we see alarming signs and new challenges to liberty. A small number of social media platforms are acquiring immense power over what we can see and over what we are allowed to say. A permanent political class is openly disdainful, dismissive, and defiant of the will of the people. A faceless bureaucracy operates in secret and weakens democratic rule. Media and academic institutions push flat-out assaults on our histories, traditions, and values. ジェイソン・モーガンというアメリカ人歴史学者/日本史研究者の人が、アメリカの大学の教授たちはみな中国や韓国からお金をもらって、彼らの片棒を担いでいるバカデミズムだと言っていた。日本もそうだけれど、保守本流の立派な研究をしている人たちは学会から排除され、とても辛い思いをしているらしい。けれど、ブラジルも大学の教授などに共産主義を支持する人たちが多いので、アカデミズムは世界中赤で染まっているんだろうなと思う。 | ||||
2019年11月4日(月) | ||||
次の写真は、日曜日の朝撮った離れの建設現場。天井にコンクリートが入り、そのコンクリートが乾くのを待つ間、ペドレイロさんたちが進めることのできる作業があまりないらしく、たまに来て作業するだけで、週の半分はお休み。先週、家の周囲にコンクリートが入り、家の出入り口の前に2メートルの幅のベランダを作る作業がゆっくり進み始めた。ここは、夏の夕暮れ時、日陰になるので、家の中にいるよりも涼しいだろうから、ここに椅子を出して夕涼みができるようなスペースにしようと、最初は1メートル幅にコンクリートを入れようと思っていたのを変更して、2メートルに広げてもらった。
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2019年11月5日(火) | ||||
先週の土曜日、午前中のエロイーザのレッスンをキャンセルさせてもらって、ずいぶん久しぶりにボトゥカトゥのウエノ(日系食料品店)に買い物に行って来た。この日はフィナードス(諸死者の日)という休日だったので、「お休みかなあ~?」と思いながら行ったのだけれど、幸いなことに営業していてくれて助かった。次の写真は、ウエノで買ってきた食料品の一部。これらはみな日本からの輸入品なので、値段は高いのだけれど、買い置きをして長く使う必需品だし、ここでしか買えないので仕方がない。以前は、海苔なんて買ってもすぐ湿気ってしまうので、買わなかったのだけれど、5~6年前だったか、楽書倶楽部の方達数人が訪ねてきてくださった際、どなたかが、「冷凍庫で保存すれば大丈夫よ」と、教えてくださり、以来、冷凍保存して、毎日のように少量を刻んでアボカドにかけていただいている。それでこの写真の50枚入りの海苔が大活躍している。左側のカットわかめは、きゅうりの酢の物に欠かせないもので、お味噌汁などにも入れたりするので、これまた必需品。この他、この時期になると販売している桃を1箱と、ブラジル産の料理酒やキッコーマンの減塩醤油やお米などなどを買って帰った。
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2019年11月6日(水) | ||||
次の写真は、2019年10月15日出版の楽書倶楽部第50号。先月21日にエドソンが郵便局から持って帰ってくれたのだけれど、いつものようにこれに掲載された文章をここにコピーして掲載するのを忘れていたことに遅蒔きながら気づいたので、以下にその文章をコピーした。
以前、「女性の社会進出と幸福度は比例するか?」という文章をこの楽書倶楽部に書かせていただいた。その後も日本人女性は社会的に差別されていて、虐げられているというような言説に接する度に、本当にそうだろうか?と、考え続けている。 今年になって衛星放送のSKY TVを解約したため、テレビをまったく見なくなり、以前にも増してYoutubeの番組を見るようになった。様々ある番組の中で、川添恵子さんというノンフィクション作家の番組が興味深く、学ぶことが多いと感じている。川添さんは仕事の関係で世界各国を回っていて、学校や様々な施設を訪ね歩き、現地の人々やそこで暮らす日本人など、いろいろな人たちと話した生の体験を語ってくれるので、とてもおもしろい。 その番組の中で、フランスで会った五〇代の日本人女性は、結婚以来、フランス人の夫から一度もお金をもらったことがないと話していたという。生活費は自分で働いて稼ぐしかないと言う夫婦関係らしかった。そう言えば、東京で暮らしていた頃、夫の部下だったフランス人の男性は、お財布をしっかり自分で管理し、日本人の奥さんには月々の生活費だけを渡していたことを思い出した。ずいぶん昔に、アメリカで女性が社会進出したのは、夫がお財布を握っていて奥さんが自由にできるお金がなかったからだと聞いた時、家のお財布は妻が管理するものだとばかり思っていた私は驚いたことを憶えている。そして、川添さんがイギリスで会った日本人女性は、病院で出産したその日にイギリス人の夫の母親、つまりお姑さんが病室にやって来て、「あなたはいつから仕事をするのか?」と言い放ったことに非常に驚いたと話していたという。つまり欧米社会では、働かざるもの食うべからずという考え方があるのかもしれないということだった。 これを聞いて、欧米社会ではなぜ専業主婦は働いていないことになり、価値がない存在になるのだろうか?と、疑問に思った。もちろん自宅で家事や子育てをするだけでは現金収入は得られないけれど、子育ては例え子供がひとりだけだったとしても、ひとりの人間を育てるのだからフルタイムの大変な仕事だと私は思う。子供がいない私のような主婦でも、夫の健康を考えて毎日の食事を作っているし(日本の主婦の場合、お昼のお弁当を手作りして子供や夫に持たせる人も少なくない)、掃除や洗濯などと言った家事も、専業主婦は三食昼寝付きと揶揄されても、人を雇えばお金がかかるれっきとした仕事だ。欧米社会の専業主婦に対するこの見下したような差別意識は一体どこから来るのだろうか?何故そこまで専業主婦を否定するのだろうか?と、考え込んでしまった。 話は変わるが、世界で一番幸せな国はどこかという調査結果を時々目にすることがある。だいたいフィンランド、デンマーク、ノルウェーと言った北欧諸国が上位を占めるのが常だ。そして、日本は二〇一九年版では五八位だったと言う。だから日本はダメなんだと短絡的に結論づける人々にはちょっと待ってと言いたい。世界で一番幸せなはずの北欧諸国で、睡眠薬や抗うつ剤の摂取が世界一高いという現実はどのように理解したらいいのだろう?川添さんによると、どうも北欧の人たちには自分を他人と比較するという考え方がないようで、まあ、普通に生活できているのだから幸せと言えるのだろうと考える傾向にあるらしい。一方、日本人は完璧主義の人が多いため何事にもストレスを感じやすく、自分と他人を比較する傾向が強いので、普通に生活できていても、あまり幸せだと思えないのかもしれない。 つまり、物事のある一面だけを見ただけでは、その本質はなかなか見えてこないのではないかと言いたいのだ。例えば、中国では、女性の社会進出が著しいけれど、それは基本に、男も女も人間である前に、労働者だと考える共産主義思想があるからだと言われている。でも、何のために、誰のために働くのかと考えると、やはり、男性も女性も労働者である前に、人間なのだから、社会進出をしているから中国の女性は幸せだと単純には言えないのではないだろうか?さらに、最近の中国では子供の肥満がアメリカやブラジルのように大きな問題になっているという。両親が働いていて家にいないため、家で子供の食習慣を管理する人がいないために起こっていることらしい。女性の社会進出が欧米諸国に比べてそれほど高くない日本では、幸い子供の肥満という問題はまったくないわけではないけれど、まだそれほど大きくはなっていない。しかし、大多数の女性が社会に出て、家を留守にするようになると、少子化にさらに拍車がかかり、子供の肥満が増えるのではないかと心配になってしまう。 WHO(世界保健機関)が二〇一八年に発表した統計によると、世界で最も平均寿命が長いのは日本人女性で八七・一歳だと言う。日本人女性が世界一長生きというのは、二〇一八年だけに限らず、以前から知られていることだと思う。社会的に虐げられて、辛い思いをしている女性たちが、果たしてこんなに長生きできるだろうか?常識で考えてもその理解はどこかおかしいのではないかと思わざるを得ない。 ノルウェーでは子育てのための財政支援は、子供を保育園などに預けて働いている女性たちだけでなく、自分で子育てをすることを選んだ女性たちにも行われているという。保育園などの数を増やすことはもちろん必要だけれど、専業主婦として自分で子育てすることを選んだ女性たちのことも差別せず、自分の手で我が子を育てる幸せを享受できるような社会の仕組みを作ることも大切なことなのではないだろうか? | ||||
2019年11月7日(木) | ||||
広島の友人が、ガイドの下見を兼ねて宮島に行ってきたと言って、メールをくれた。今年は暑すぎて、まだ紅葉どころではなかったそう。次の写真は、1枚目は弥山の原生林。2枚目と3枚目はもみじ谷辺りを撮ったもの。ほんの少し紅葉が見られる。宮島のシンボルの大鳥居は4月から修理中で白いカバーがかかっているので、フェリーからの景色も、桟橋から厳島神社へつづく参道からの景色も味気なくて、まるで別の所みたいだったと言っていた。修理期間は2年間くらいらしい。現在の鳥居は8代目で、140年経っているとのことだった。こういう歴史の重みっていいなあ・・・。何十年も前の若かりし頃のこと、「一体、宮島のどこがいいんでしょうねえ~?全然たいしたことないですよねえ~」と言った女性がYMCAの英語学校時代にいた。私は厳島神社やその周辺だけでなく、もみじ谷や弥山をそぞろ歩いたり、弥山の頂上から瀬戸内海の景色を眺めるのがとても好きだったので、数え切れないほど宮島に行っているのだけれど、あの宮島の奥深い良さがわからないのかなあ・・・と、その人の発言を聞いてとても残念に思ったことがいまだに忘れられない。
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2019年11月8日(金) | ||||
11月6日付けで掲載した「主婦の価値」という私の文章を読んだ友人が、すぐその日にメールをくれた。家事労働をお金に換算したらいくらぐらいになるかということがメディアを賑わせていた時代が何十年も前にあったけれど、確か1ヶ月20万円くらいだったような気がすると書いていた。何十年も前に20万円だったなら、今ならもっと大きな額になっているだろうなと思った。彼女が昔アメリカで暮らしていた頃は、女性にも職業を普通に聞くし、女性が外で仕事をしているのが当たり前みたいな感覚の人たちが多かったので、ずっとそうなのかと思っていたら、最近知り合った40代くらいのアメリカ人女性は、誇りを持って自分は専業主婦だと言っていたので、ちょっと驚いたとも書いていた。そして、イギリス暮らしの娘さんの友人で、ドイツ在住の日本人男性は、フランス人の女性と結婚したのだけれど、そのフランス人の奥さんは外で働かず、全面的にご主人に頼っているらしく、その友人がちょっとこぼしていたらしいという話も書いていた。まあ、夫婦の関係っていろいろあって当然なのだろうけれど、欧米では女性が外で仕事をせずに、専業主婦として家にいると言うと、「へえ、そうなの・・・」と言う感じで、卑下しないまでも、その人に対する関心がすーっと消え失せるという対応をする人は今でも少なくないのだと思う。ブラジルでは、私たちが暮らしているような田舎町の人たちは、生活のために共働きが当然という人たちがほとんどなので、女性も何か仕事をしているのが普通という感覚がある。でも、男女共に大学進学率がそれほど高くないブラジルの現実として、これは女性も何か専門職を身につけてキャリアを積むべきだという欧米の人の意識とは少し違う。 そして、北欧諸国は睡眠薬や抗うつ剤の摂取が世界一高いということに関して、以前、娘さんがスウェーデンに留学しているという知り合いのお医者さんが、北欧は日照時間が少ないから、鬱になる人が多いと娘さんから聞いたと言っておられたともその友人は書いていた。この日照時間というのはとても大事らしい。昔エドソンが、リオデジェネイロの国立の研究所で仕事をしていた頃、同じ職場の友人が半年か1年の期間スウェーデンでの研修に派遣されたのだけれど、しばらくして日照時間が少ないことが原因で病気になって帰国させられるということがあったと聞いたことがある。でも、その人はリオに戻ったらまるで何もなかったようにすぐに元の元気な状態に戻ったと言っていた。太陽の光というのは命にとってとても大切なものなんだと、その話を聞いた時思ったものだった。ちょっと話は逸れるけれど、ベジタリアンというのも人によって向き不向きというのがあるらしく、知り合いの娘さんが大学生の頃、ベジタリアンになったのだけれど、お肉を食べないと正常な体調が維持できない体質だったらしく、体調を崩した際、医師から健康的に生きて行くためにはお肉を食べるように言われ、ベジタリアンを止めたという人もいたなと、ふと思い出した。でも、この人の妹は何も問題なくベジタリアンを続けているのだから、姉妹とは言え、ずいぶん個人差というものがあるのだなと思った。 | ||||
2019年11月9日(土) | ||||
今週、離れの屋根の骨組み作りが始まり、木曜日の午後からは、その上に瓦が並び始めたので、写真を撮ってみた。1枚目は、離れの北側から撮ったもの。昼食後のめいとのお散歩に出た際、カメラを持って出て撮ったのだけれど、こちら側の瓦はすでに並び終わっていた。屋根の上にいる2人が瓦を並べる作業をしていて、下の1人が瓦を家の下まで運んでいた。そして、2枚目の写真は、家に戻る際、離れの方を振り返って南側から撮ったもの。こちら側はまだ瓦が並んでおらず、屋根の骨組みが見える。こうして屋根が見えてくると、家らしくなってきたなと思う。
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2019年11月10日(日) | ||||
先月17日付けで、ちょっととんがったマスクメロンのようにも見えるソテツに出てきた3つの雄花の写真を掲載したけれど、次の写真は、この木曜日の午後撮ったその後の雄花の状態。3つの雄花が伸びてだいぶ背が高くなって来ている。写真では見えないけれど、この花の回りに黒くて小さい蜂が蜜を求めてたくさん飛び回っている。それを見て、これは花には見えないけれど、やはり花なんだなと思う。
次の写真は、今年初めて咲いた庭のフランボヤン(Flamboyant=鳳凰木)の花。だいぶ前から花のつぼみらしきものが芽吹いていたので、ひょっとしてこれは花のつぼみ?今年は花が咲くのかな?と、楽しみにしていた。すると、金曜日の朝のお散歩から家に戻る際、赤い花が咲いていることに気づいた。フランボヤンの木は根を横に張り、木が10m~15mの大木になるのだけれど、桜の木に近すぎるから切ろうと思うと、エドソンは何年か前に言っていた。でも結局、切らずにそのままにしていたら、今年ついに花が咲いた。それで、私は切らなくて良かったねと話している。ウィキぺディアによると、このフランボヤンとアフリカン・チューリップ・ツリーとジャカランダは熱帯三大花樹とされているのだという。今年はジャカランダが花を咲かせていないけれど、うちにはフランボヤンとジャカランダがあるので、この熱帯三大花樹のうちの二種類があるということになる。2枚目の写真は、フランボヤンの花のひとつをアップで撮ったもの。5枚ある花びらの一番上の1枚は真っ赤ではなく、白い筋が入っている。これはこの花だけでなく、他の花も同じだった。でも、遠くから見ると、赤一色の花に見える。
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2019年11月11日(月) | ||||
アチバイアの田中さんの紹介で、ブラジル広島県人会が受け入れた農業研修生の女子大学生を、今日から2泊3日で受け入れることにした。田中さんのところでは栗の栽培をしているのでそれを手伝ってもらったそうなのだけれど、うちには移民史にも関心があるからということで、田中さんから行ってみる?と聞かれて、行きたいということだったらしい。10月17日付けのニッケイ新聞に、「広島文化センター=57年ぶりに農業研修生受け入れ=ブラジル側の提案、藤岡さん来伯」と題して、この学生さんのことが掲載されていたので、以下にリンクをはってみる。この記事のサイトは、 こちらへ。愛媛県出身で広島大学の3年生ということだけれど、はるばるブラジルまで来る度胸があるのはやっぱり女の子なんだと、思った。男の子は、変わった子は徹底的に変わっていたりするけれど、普通の子は通常の軌道を外れることができないんだろうなあ・・・。 | ||||
2019年11月12日(火) | ||||
昨日の午後1時を少し回って、藤岡さんの乗るバスがホドサーブ・ソヒーゾに到着。サンパウロから2時間半少々の行程はほぼ寝てきたと言っていた。ホドサーブの側のレストラン・カンポネーザでお昼を食べて、帰り道の途中、クエスタ・カフェで、ちょうど切らした朝食用のコーヒー豆を買い、帰宅。パーディーニョ観光にも行こうかと思っていたのだけれど、今にも雨が降り出しそうな空模様になってきたので、それはやめて、帰宅してから敷地内をお散歩がてら案内して、香山文庫も見てもらい、いろいろお話をした。ひとりでブラジルまでやって来て、あちこちの日系農家に受け入れてもらって農作業を手伝ってきているだけあって、おとなしそうな人だけれど、ものおじしない、何でも経験してみようという「どーん」とした落ち着いた感じの、性格のおおらかそうな人だった。たくましい大和撫子と言ったところだろうか?次の写真は、夕食の前に台所と居間の間のカウンターテーブルで、ワインを飲みながら、おしゃべりをしながら、うちのwifi環境に携帯電話をつなげて、メールを確認しているところ。
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2019年11月13日(水) | ||||
去年までゲストルームは下の香山文庫の書棚のある部屋を使っていたのだけれど、今年の4月頃、エドソンがパウロの会社を辞めて、個人事業者として仕事を始めたので、その部屋を彼の事務所に模様替えし、そこで使っていたベッドは物があふれてひっくり返っている隣のワークショップの片隅に立てかけて置いて、離れができたらそちらに移す予定にしていた。でも、藤岡さんを受け入れることになり、急遽、エドソンが上でワークショップとして使って、とっちらかっていた私たちの寝室の隣の部屋の大きなテーブルのひとつを下に下ろして、ベッドを持って上がって入れるスペースを作り、テーブルの上にあふれた機材なども下に移動させて何とか寝泊まりしてもらえる状態にした。でも、これまで来訪者が私たちのすぐお隣の部屋で寝泊まりするということを経験したことのなかったひろは、とても怖がって、気になるようで落ち着かず、一晩中、2時間おきくらいに起きて「おしっこ」と言うので、その都度外に連れ出しておしっこやウンチをさせなければならず、火曜日の朝、私は寝不足で、やれやれトホホという感じだった。エドソンが朝からエンブラエー高校でのミーティングに出かけて行ったので、パーディーニョ観光に出て行くことができず、藤岡さんには下から本を数冊持って上がって、持参してくれたノートパソコンで本の目次データの入力作業をしてもらった。去年、サンパウロ大学に来ていた学生さんたちに入力してもらったデータも、まだ香山文庫のサイトにアップできていないので、これをいつアップできるかわからないのだけれど、まあ、少しでもデータ入力が進むことは悪いことではないので、彼女に「やります」と言ってもらえて、うれしかった。次の写真は、彼女に泊まってもらった部屋の窓辺のテーブルでデータ入力をしてくれているところをパチリ。
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2019年11月14日(木) | ||||
広島県人会の農業研修生としてブラジルに来ていて、うちにも足を伸ばしてくれた藤岡さんは、都会よりも田舎の方が好き、新しいものよりも古いものの方が好き、農作業をしていると気持ちが落ち着いて、気分がいいという、今時の日本の普通の若い女の子とはちょっと違うタイプの人だったので、ここでの香山文庫のデータ入力も嫌な顔をせずやってくれ、たくさんいろいろな話ができ、来てもらって本当に良かったなと思った。エドソンも彼女と話をするのをとても楽しんでいた。11日の夜、そろそろ満月だと思うんですと言って、彼女は夜外に出て空を見上げたのだけれど、曇っていて月は見えなかった。でも、12日の夜は雲の合間から満月が見えたので、私のカメラでその月を撮影してみた(以下写真)。左手前にエドソンの衛星通信用のアンテナと孟宗竹が一緒に写っている。ここはお天気が良ければ満天の星空が見えるのだけれど、あいにく彼女がいる間星空を見ることはできなかった。こういうお月様とか夜空をボーッと見ていることも好きなんだと言っていた。12日の午後、エドソンがエンブラエー高校から戻ってから、私がひとりで彼女をパーディーニョ観光に連れ出した。とは、言っても、パーディーニョで見るものはマックス・フェファー文化センターと、「眠れる巨人」と呼ばれる山が見える景色のいい場所くらいしかないので、あっという間に終わってしまったけれど、ブラジルとしては珍しいここの環境を見て少し楽しんでもらえたかなと自己満足。
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2019年11月15日(金) | ||||
次の写真は、2泊3日でうちに来てくれた藤岡さんが、サンパウロに戻った後、彼女の部屋を撮ったもの。ベッドシーツや、枕カバー、バスタオルなど、彼女が使ったものがまとめてたたんであり、まあ、何と丁寧なこと!立つ鳥後を濁さずという感じだなと思った。彼女が滞在中、食後は必ずお皿を下げて、食器洗いをしてくれたりもして、まあ、当然と言えば当然と言えなくもないけれど、こういうことをごく自然に当たり前のようにして、飄々としている風情を、とても好ましく感じた。
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2019年11月16日(土) | ||||
先週、ペトロポリスの安見さんからメールをいただいた。安見さんご夫妻は、ペトロポリス日系協会を牽引しつつ、ペトロポリス市を巻き込んだBUNKASAI(日本祭り)の企画運営実施を長年されているだけでなく、ティラピス教室に参加されたり、ご主人はメダル100個を目指してマラソンへの参加を続けておられたり、ご夫妻であちこち旅行に行かれたりと、とても活動的なのだけれど、何と、この6月からそれに加えて今度は社交ダンス教室に通い始めて、週に1回1時間のレッスンを受け始めたとメールにあった。ご夫妻が通っているティラピス教室の若い女の先生が社交ダンスを習っていて、楽しいから一緒に習おうと声をかけられたのだそう。それで、奥さんの道子さんはすっかりやる気になり、ご主人は拒否していたのだけれど、とうとうやることになってしまったのだと言う でも、やり始めたらとても大変で、ステップの順序に気を取られるので、音楽に合わせてリズミカルに動いていけないし、回転するとふらつくし、背筋を伸ばした姿勢を保って、肩の力を抜いて、手の持ち方にも気をつけて、頭の方向もと、いろいろあって気が回りきらない。とにかく大変な様子がメールに書かれていた。そして、9月になってから11月に発表会があると言われ、基本ステップすら覚えていないのに皆の前で披露だなんてとんでもないと思ったのだけれど、道子さんはやる気だし、いまさら止めるとも言えず、なるようになったのが添付の写真ですと、動画と写真を送ってきてくださった。このことをエドソンに話すと、「Amazing!」そのエネルギーは一体どこから湧き出てくるんだろう?すごい人たちだねえと、称賛しつつ、エネルギー不足の我が身の不甲斐なさを嘆いていた。私にもこれだけのエネルギーはないなあ・・・。「老化防止とは大変な努力が必要なのだ」と書いておられたけれど、その努力をする気力とエネルギーがあること自体がすごいと思う。
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2019年11月17日(日) | ||||
広島の友人から「いま、ちょうど、今年で72回目を迎える中国新聞主催の『鈴木三重吉賞』の審査をしています」とメールをもらった。毎年、県下の小中学校から5000点の作文と詩が応募作として集まるのだそうで、今年から彼女は作文の部の最終審査員に就任したので、今小学1年生の作文を読んでいるとあった。農村部の自然豊かなところの子どもたちの作文が多いそうで、都会の子たちは書くことがないのかな?子どもは自然の中で育つのが大事なんだなというようなことが書かれていた。この友人は子ども向けの本(つまり児童文学)を書いている人で、「子どもにとって本とは何か、読書とは何か」と言うような講演会を子ども図書館などで行ったりもしている。そして、新作の本の表紙を撮った写真も送ってきてくれていた。
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2019年11月18日(月) | ||||
藤岡さんが来ている時、一緒に家の東側の庭で大き目の筍を2~3本掘り出したのだけれど、先々週、先週とよく雨が降ったので、それまでじっと待っていた筍が一斉に芽を出し始めたようで、水曜日の午後エドソンが家の東側の庭を見たら何十本も芽が出ていると言うので、木曜日の午前中行って見てみると、すでに大きくなりすぎているものや、まだちょっと頭を出し始めたばかりのものなど、30~40本はえていた。それで、その中でちょうど食べ頃の大きさのものを収穫し、ついでに、入り口ゲートに向かう道沿いの筍も数本収穫して、計13本を収穫。それを大きな鍋で茹でているのが次の写真。藤岡さんと一緒に収穫した筍は結構大きかったので、長さを半分に切らなければ鍋に入らなかったけれど、今回のものは小さめのものが多かったので、長さを短くしなくても鍋に収まっている。そして、こんなに一度にたくさん収穫できると、私たちだけでは食べきれないので、茹でたものをアイスクリームの容器に入れて、私の英語の生徒さんたちに分けて持って帰ってもらっている。広島の友人から、茹でた後、乾燥させて保存することもできると教えてもらったのだけれど、何せ、毎日のようにぐずつくお天気で、筍を乾燥させられる状態ではないので、今のところお裾分けで何とかしのいでいる。
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2019年11月19日(火) | ||||
日本では先週14日の夕刻から15日の未明にかけて、「大嘗祭(だいじょうさい)」がつつがなく行われた。天皇陛下がその年の新米などを天照大神とすべての神々に供えて、天皇みずからも食べて、国と国民の安寧や五穀豊穣を祈って行われる「新嘗祭(にいなめさい)」は毎年11月に行われる宮中祭祀だけれど、大嘗祭は天皇即位に伴って数十年に一度行われる重要な儀式で、日本で一番大事なお祭り。7世紀後半の天武天皇の時代から歴代天皇が即位後に「大嘗祭」を行うことが皇室の伝統で、これによって、天皇が天照大神とすべての神々から信任され、正真正銘の天皇になられたことになる。この祈りの儀式を経て、令和の時代が平和で豊かな時代となることを祈るばかり。次の写真は、Japan Forwardのサイトにあったものを拝借。たった一晩のお祭りに28億円ものお金をかけるのは無駄だと、これに反対する人たちがいたそうだけれど、数十年に一度の大事な大事なお祈りの儀式の伝統をないがしろにしようとする人々の気が知れない。目に見えないものの価値を認めることのできない偏狭な考え方の人々はかわいそうな人々だと思う。国会で野党がバカなことを言って、議会を空転させると、1日5千万円が吹っ飛ぶそうだから、そっちの方がよっぽど税金の無駄使いではないだろうか?
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2019年11月20日(水) | ||||
先日、庭のフランボヤンが今年初めて花を咲かせたと、花が咲き始めた写真を掲載したけれど、その後、たくさん花を付け始めたので、再度写真に撮ってみた。花の色は赤と書いたけれど、赤というよりも朱色と言った方が適切なような気がしてきた。だから少し離れてみると、濃いオレンジ色の花が咲いているように見える。この写真は、居間の西側の窓から撮ったので、左側のベランダの柱がちょっと目立つけれど、花を写す邪魔はしていない。居間のソファーに座っていて、この花が見えるので、何だかうれしい。
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2019年11月21日(木) | ||||
家の南西側の坂を上ってきたところにあるサボテンに、昨日数年ぶりに花が咲いた。ひとつだけだけれど、その可愛い黄色い花を写真に撮ってみた。この芽が出てきた際、サボテンの葉の芽が出てきているのだと思っていたのだけれど、どっこい花だった。以前、花が咲いたのは何年前だっただろう?毎年花が咲くわけではないので、昨日の午後、花が咲いているのに気づいた時は、何だかとてもうれしかった。ここの生活はこんな小さな驚きと喜びの積み重ねで日々が過ぎて行く。
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2019年11月22日(金) | ||||
現在筍の収穫ラッシュなので、私の英語の生徒さんたちにせっせとお裾分けして持って帰ってもらっていることはすでに書いた。すると、中学生のルイーザのお母さんから「ありがとう」と言うメッセージと共に、筍をお醤油でマリネして炒めた料理を作っていただいたと言って、写真が送られてきた。ほう、こういう食べ方もあるのか。お醤油で味付けしているから、ちょっと和風かな?香ばしい匂いが漂ってきそうだ。
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2019年11月23日(土) | ||||
先日インターネット上のニュース記事に、丹波新聞11/21(木) 5:00配信で『宇宙から来たんやろか? 民家で謎の芋成長 正体は「宇宙いも」/兵庫・丹波篠山市』というのがあった。何のことだろう?と思って、見てみると、これはここではカラと呼ばれているお芋のことで、うちでも育てていたので、以前、何度もブログに写真を掲載したり、これで作ったコロッケの写真を掲載したりしたことがあったけれど、それと同じものだった。日本では「エアーポテト」と呼ばれているの?へえ~。この記事のサイトは、こちらへ。 | ||||
2019年11月24日(日) | ||||
金曜日の午前中、果樹園の側で筍掘りをして、筍の皮をその場で剥く作業をして、さて、家に戻ろうと立ち上がってふと見ると、目の前の木にピンク色の小さな花がたくさん咲いていた。あれ?この木はアセロラの木。と言うことは、これはアセロラの花?アセロラの赤い実は何度も見ているけれど、アセロラの花は初めて見た。家の中に引きこもっていると発見することもなく過ぎていただろうけれど、この時期どうしてもやらなくてはならない筍掘りのお陰で、初めてアセロラの花を見ることができた。可愛い花だなと思った。
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2019年11月25日(月) | ||||
エドソンは金曜日は毎週のようにエンブラエー高校に出かけて行く。先週の金曜日はいつも午後ある先生たちとのミーティングだけでなく、午前中に生徒達のプロジェクトの発表会のようなものがあり、審査員として参加してほしいという依頼を受けて、朝から出かけて行った。様々なグループが今年行ったプロジェクトの発表プレゼンテーションだったらしいのだけれど、エドソンが指導したプロジェクトに参加した生徒達の発表が、プロジェクトの内容、目的、得られたデータの説明、そのデータの解析結果、そして、結論と、論旨が一番整理されていて、一番良かったと言って満足そうだった。次の写真は、その発表会の様子を撮ったもの。右側に発表する生徒達が立っていて、それに向かい合って、審査員の先生たちが座っている。先生たちの後ろには他のプロジェクトの生徒達の一部が座っている。先生たちは青いシャツを着ていて、真ん中にエドソンと、もうひとり、FATECというボトゥカトゥにある州立の理工系大学の日系の先生が座っている。エドソンはこの先生と面識があるので、発表会の後、色々話をして、こういうのはとてもいいプロジェクトだから、来年は、FATECとエンブラエー高校で合同のプロジェクトをやろうと言うことになったらしい。ますます忙しくなりますねえ。
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2019年11月26日(火) | ||||
先々週は、月、火と雨は降らないまでもどんよりとした曇り空で、いつ雨が降り出してもおかしくないお天気だった。水曜日にようやくいいお天気になったものの、木曜日は雨。それで、ペドレイロさんたちは作業に来ず、1週間作業がストップしていた。そして、先週は水曜日の午後は雨が降ったものの、それ以外はいいお天気だったので、離れの建設作業が少し進んだ。家の前のベランダ部分にコンクリートが入り(1枚目写真)、家の中で天井を支えていた鉄パイプが取り外され、家の中の壁や天井にコンクリートを塗る作業が行われた。それで、レンガ丸出しだった室内の状態が、少しきれいになってきた(2枚目写真)。
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2019年11月27日(水) | ||||
香山文庫を今後どうしたらいいかということに関して、いろいろ悩みながら、メル友の鎌谷さんに相談したり、ニッケイ新聞の深沢編集長にも相談したりして、あれやこれや考えあぐねている。ブラジル国内で寄贈するとなれば、やはり「ブラジル日本移民史料館」の図書館しかないでしょうと言って、深沢さんが教えてくださった図書館運営委員長の山下さんという方のメールアドレスに、9月の中旬メールをお送りした。ちょうど10月末まで海外出張中で、11月に戻って、他の委員と相談の上ご連絡します、と言うご返信だったのでご連絡を待っていたのだけれど、11月中旬過ぎてもご連絡がない。それでいつもの鎌谷さんとのメールのやり取りの中で、まだご連絡を待っているところですと、メールした。鎌谷さんは私がいろいろ相談をもちかけるものだから、いつも気にかけてくださっていて、「ブラジル日本移民史料館」というのがあるのは知っていたけれど、行ってみたことがないから一度時間のある時に行ってみるとおっしゃって、11月に入ってから行ってきたとメールをいただいた。山下さんはおられなかったけれど、職員の人と話をして、なかなか立派な所だったから、ここなら蔵書を寄贈しても大丈夫じゃないかとメールをくださった。そして、ついでにこの移民史料館の本を入手したからと、郵便で送ってきてくださった。それが次の写真の本。この本を見る限り、本当に立派な史料館のようだ。
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2019年11月28日(木) | ||||
この日曜日からはるの様子が少しおかしく、右側の後ろ足をあげてケンケンしながら歩くようになった。ひろと激しく戯れ合って足を痛めたのかな?と思いつつ、はるを抱きかかえてエドソンとふたりでよく見たのだけれど、虫に刺された形跡も、怪我をした様子もなく、特に異常はなさそうだった。月曜日も相変わらずびっこを引いていたけれど、昼食後のお散歩では徐々に右後ろ足も普通に使うようになっていた。火曜日も午前中は少しびっこを引いていたのだけれど、午後はびっこの頻度がかなり減り、回復して行っているようだった。でも、水曜日の朝、今度は右後ろ足ではなく、左後ろ足をあげてケンケンして歩き、元気がないので、これは獣医さんのところに行って診てもらった方がいいかもねと言うことになり、昼食後、バタバタとひろをシュハスコ小屋に入れて、はるを連れてヴィラ・シーコに行ってきた。ちょうど午後の二ヴァウドの英語のレッスンがキャンセルになっていたので、即行動を起こすことができ助かった。ヴィラ・シーコには午後1時頃到着したのだけれど、ドトーラ・ナターリアがすぐに診てくれた。エドソンが日曜日以来の状況を説明してから、ドトーラがはるの足や体の状態を詳しく診て、体温を計り、聴診器を当て、血液検査をしてくれた。血液検査の結果は何も異常はなかったけれど、腰を触ると少し痛みがあるようだから、腰を痛めたのかもしれないということで、炎症を抑える薬を処方してもらって帰宅した。ヴィラ・シーコにいる間、はるはうれしくて元気に飛び回り、びっこを引くこともなく、午前中のびっこと元気のなさは何だったの?という感じだった。まあ大したことはないようだったので、とにかくほっと安心した。次の写真は、3時半頃帰宅して、シュハスコ小屋からひろも連れ帰って、やれやれと一息ついたのだけれど、一緒に帰ってきたエドソンが上に上がってこず、直接下の事務所に行ってすぐに仕事に戻ってしまったので、玄関のところでエドソンが上がってくるのを待っているはるを撮ったもの。この日は1日雨だったので、3時半と言っても薄暗くて、フラッシュをたいたらこんな写真になった。2枚目は、そのはるに声をかけて、こちらを振り向いてくれたところをフラッシュをたかずにパチリ。この間、ひろは私の側に来たり、はるの側に行ったり、うろうろするものだから、1枚目の写真に彼のお尻が少し写っただけで、はると一緒のところをカメラに収めることはできなかった。
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2019年11月29日(金) | ||||
広島の友人が縮景園のきれいな紅葉の写真を送ってきてくれた。これは昼間撮った写真だけれど、夜もライトアップされて、夜の紅葉も楽しめるらしい。町の真ん中でこんなきれいな紅葉が見られる庭園があるなんて、広島はいい町だなあと思う。ここは9月と10月に35度とか36度にもなる異常に暑い日が何日かあったけれど、今月は雨が多く、気温も低めの日が多く、何だか不思議な天候だなと思う。例えば今週は、朝晩気温が低いので、肌掛けだけではベッドの中で朝ちょっと寒いので、毛布を掛けて寝てちょうどいい感じ。昼間も長袖Tシャツの上から長袖の上着を羽織ったり脱いだりを繰り返している。
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2019年11月30日(土) | ||||
木曜日の午後のルイーザのレッスンを終えてから、小雨が降る中はるとひろを家の前の芝生の上でのオシッコに連れ出すと、うちの敷地内でトラックが泥道にハマって動けなくなっているような大きなエンジン音が聞こえた。どうしてそんな音がしているんだろう?何なんだろう?と思いながら、ひとまずはるとひろを家に連れて戻ると、少しして、ベランダのめいが吠え出し、それに合わせるようにはるたちも吠え出し、男の人の声が聞こえた。それで、ウィンドブレーカーを着て傘を持って外に出ると、男の人とエドソンが下から上がって来るところだった。うちに砂を配達に来た建築資材の店のトラックが、何故か建築現場の方に行かず、建築現場の下の道の、しかも、道から外れたアメンドインの上を通ろうとして動けなくなったと言う。火曜日の夜から降り続いている雨で地面が緩んでいたのでアメンドインの上で車が傾き、タイヤをとられてしまって動けなくなってしまい、トラックを引っ張り出してもらうために、これからトラクターを呼ぶということだった。次の写真は、その動けなくなったトラックを撮ったもの。これまで何度も配達しているのだから、どこに砂や砂利を下ろすかわかっているはずなのに、建築現場に行かず、何故こちらに来ようとしたのだろう?しかも、車が通る部分にちゃんと砂利が敷いてあるのに、何故その道をはずれてアメンドインの上を通ろうとしたのだろう?ここの人たちのやることは本当にわけのわからないことが多い。やれやれ・・・。
1時間ほどして5時前にやって来たトラクターで引っ張っても押しても砂を積んでいる重いトラックを動かすことができず、トラックの重量を減らすためにトラックの上の砂を道に捨て始めた。その後、トラクターに砂を移し替える作業を始めたところを撮ったのが次の写真。でもトラクターに移し替えた砂は建設現場には持って行けず、道の横に捨てる恰好になった。その後、何とか荷台を空っぽにしたトラックを道に戻すことができたのだけれど、トラクターが行ったり来たり作業して道がぐしゃぐしゃになり、タイヤが泥に奪られてまた動けなくなるといけないので、トラクターで道の泥を削り取る作業が行われ、6時を少し回ってようやく作業が終わり、この人たちは帰って行った。それから家に戻って夕食を食べて、7時からのハファエウのレッスンに間に合わせることは時間的に無理だったため、彼のレッスンはキャンセルさせてもらった。申し訳ない。
そして、翌金曜日の午前中撮ったのが次の写真。道の横のアメンドインが無残に削られて、泥土がむき出しになっている。長い時間をかけてアメンドインがきれいに地面を被うようになっていたのに、こんな姿になってしまい、何だか涙が出てきそうだった。そして、道の上には砂が捨てられ、画面奥の左側に、運ばれてきた砂や、道を削って出た泥土などが山になっているのが見える。その山の前で、この日手伝いに来たマリアが、何なのこれはという感じで、しばし呆然と眺めているのが写っている。せっかく運んで来た砂も、泥土と一緒に捨てる恰好になり、ああもったいない。
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