Kyoko Yoshida | Life in Brazil | BLOG |
2012年5月1日(火) | ||||
今日は、メーデー。ブラジルではジア・ド・トラバリョ(Dia do Trabalho)と言って、休日。昨日も1日雨で、日が沈む直前に太陽がわずかに顔を出し、空をほんの少し赤く染めたけれど、とても寒い1日になった。そして今日はさらに冷え込んだ。今朝の外の気温は8度、室内の気温は17度と、この秋一番の冷え込みになった。モビとの朝一番のお散歩から戻り、ガレージの前の水場でモビの足を洗う水がとても冷たかった。ウィンドブレーカーを着込んでいたので、体はそれほど寒いとは感じなかったけれど、洗濯物を干す手がかじかんだ。お昼過ぎからようやく暖かい日差しが家の中に差し込んできて、ちょっと一息ついた感じだった。モビは日だまりでグースカお昼寝。気持ちよさそう。このところ土曜日に休日が重なったりしてレッスンを休んでいたイザベラが、今日来ることになり、午後4時から1時間半ほどレッスンをする。 | ||||
2012年5月2日(水) | ||||
今朝は外の気温は10度と、昨日よりも少し高かったのだけれど、室内の気温は冷たい外気の影響で、ぬくもりがどんどん奪われているようで、15度だった。午後からはボトゥカトゥで用事があり、モビを連れて行けないため、ドナ・クレウザに預かってもらってから出かけた。7~8軒を駆け回って用事を済ませ、5時を少し回ってモビを迎えに行く。モビを連れて帰る際、お礼とは別に、ドナ・クレウザが内職で作っているお菓子、パオン・デ・メウ(pão de mel)を6つほど買わせてもらった。 ここ3週間ばかり休暇でミナス・ジェライス州の実家に帰っていたエリゼウが、今日久しぶりにレッスンに顔を出した。お土産に彼のお母さんが作ったホスカ(rosca)という小麦粉で作ったお菓子と、彼のファームで採れた果物のグラヴィオラと、うちで飼い始めたミツバチと同じ種類のジャタイから採ったはちみつを持ってきてくれた。早速このはちみつを少しなめてみると、普通のはちみつよりもマイルドな味で、メープルシロップの代わりに、パンケーキに合いそうな感じでおいしかった。日本もそうだけれど、ブラジルでもメープルシロップはカナダからの輸入なので、値段が高い上、この辺の普通のスーパーでは売っておらず、ボトゥカトゥのパオン・ジ・アスーカーでしか見かけない貴重品なのだ。感謝。感謝。
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2012年5月3日(木) | ||||
この辺には大きな蟻塚がたくさんあることは以前にも書いたけれど、だいたい次の写真のように、土がこんもりして真ん中に穴が開いている小さな火山の噴火口のようなのをほっておくと大きな蟻塚になるので、このくらいの時に壊すのが一番簡単。
でも、ちょっと油断すると、あっと言う間に大きくなってしまう。蟻塚の高さが30センチくらいになると、とても硬い山になってしまっているので、壊すのが難しくなる。今朝も庭の東側にひとつ蟻塚ができていたので、くわで壊そうとしたのだけれど、とても硬くて私の力では表面が少し削れた程度で、地面の中までくわを入れることができなかった。この土曜日にジョゼに頼むしかないか・・・次の写真は、少し表面を壊した蟻塚で、小さな白いものはその中にいたアリ。
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2012年5月4日(金) | ||||
庭に植えたシトロネラという虫が嫌う草は、買ってきた苗をポットのままで育てている間はほとんど成長しなかったのだけれど、地面に植えたら元気に成長し始め、今では大きなブッシュを作っている。昨日、ふと見ると、太い枝がブッシュの上から突き出ているのに気づき、びっくり。こんなに太くてしっかりした枝が生えてくるなんて・・・
次の写真は、約1月ほど前に植えたばかりのシトロネラ。これでもすでに買ってきた苗の3倍くらいに育ってきている。これが1年もすると上の写真のようなブッシュになる。
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2012年5月5日(土) | ||||
昨日、エドソンがお隣のウィリアムのところからオレンジやみかんをたくさんもらって来た。ここは秋と言っても気温が下がるだけで、紅葉が見られるわけではないので、あまり季節感がないけれど、みかんやオレンジが採れるようになると、秋だなと思う。次の写真の右上から時計回りに、ポンカン。名前はわからないけれど、オレンジというよりもポンカンに近いもの。次に、ひとつポンカンが紛れ込んでいるけれど、切ると実が赤いオレンジ。形がちょっとスマートではないずんぐりむっくりのレモン。そして、いわゆるみかんだけれど、サイズがとても小さい。日本で見かける小粒のみかんの半分くらいの大きさ。
切ってみると、中の実がレッドグレープフルーツのように赤いオレンジ。
でも、これを絞ると果汁は赤くはなく、普通のオレンジジュースの色になる。14個を絞って、デカンターの3分の2くらいの量になった100%果汁のオレンジジュース。
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2012年5月6日(日) | ||||
このところ週末は毎週雨で、ジョゼに作業をしてもらうことができなかったのだけれど、昨日はいいお天気になったので、3週間ぶりにジョゼに作業に来てもらうことができた。でも、何だかジュルルで元気がない。エリゼウからつい最近奥さんと別れたという話しは聞いていたけれど、彼自身の話しだとまるでノヴェラのストーリーのような奥さんの浮気が原因だったようで、子どもと奥さんを置いて家を出たのだそうだ。2人の小さな子どもがいるのに(と言っても1人は奥さんの連れ子なのだけれど)、どうして奥さんは家庭を壊すようなことをしたのだろう?でも、パーディーニョの町ではこんなこと珍しくもなく、新参者で町のことにまったく疎い私たちですら奥さんの浮気が原因で家庭崩壊に至ったケースをジョゼのケース以外に3件も知っている。ここは小さな町なので、誰と誰が浮気をしようと、すぐ町の人たちに知れ渡る。それなのにまるでそんなことお構いなしのように、ノヴェラのようなストーリーが日々展開していることが、不思議でならない。これまでノヴェラのストーリーは非現実的と思って見ていたけれど、ひょっとしてあれは現実の社会をちゃんと反映したストーリーだったのかな?と、思うようになった。 昨日の夕方、西に日が沈んだ後、台所で夕食の仕度をしていると、東の空にまん丸い月が出ていたので、台所の窓から写真に撮ってみた。
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2012年5月7日(月) | ||||
土曜日にジョゼがここの手伝いに来てくれたので、野菜畑の準備に着手することができた。ジョゼに野菜畑にするスペースの草を除去して、でこぼこの地面を平らにならしてもらってから、エドソンと私で、家の建設途上で出た廃材を運んで、畑の畝と通路を分けるのに利用したり、畑の畝を5つ作ることを決め、そのスペースに紐を張る作業をした。午後からジョゼに畝にする部分の土を耕して、その上にいい土を運び込んでもらう力仕事を始めてもらった。一方、エドソンはこの野菜畑をネットで囲むために、コンクリートの柱の上にワイヤーを渡す作業を進めてくれた。野菜の苗を植えたり、種をまいたりする作業ができるようになるにはまだまだ時間がかかるだろうけれど、少しずつ前進しているのはうれしい限り。
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2012年5月8日(火) | ||||
最近モビは時々夜中に目を覚まし、ベッドから起き出してドアのところで「ウーン、アーン」と泣き、用便に出たいとせがむことがある。この日曜日の夜半過ぎにも起き出して泣くので、外に連れ出したのだけれど、地面を嗅ぎ回り虫の死骸を見つけて食べるばかりで、一向に用便をしてくれない。ふと見ると、お隣のウィリアムの家や倉庫に灯りがついていて、人の声が聞こえる。こんな夜中に何だろうと思っていたら、エドソンが懐中電灯を手に玄関から出てきた。ウィリアムのところの入り口ゲートに誰かが車をぶつけて、ゲートをひどく壊したらしく、そっちは大丈夫かと電話があったから、今からうちの入り口ゲートを確認しに行くと言う。しばらくしてエドソンが戻り、うちのゲートは何事もなく一安心。誰かがひどく酔っ払って、車の運転を誤ったのだろうか?こんな町外れの農家がポツポツとしかない地域で、いくら街灯がないとは言っても、道路からだいぶ引っ込んだところにあるゲートに車をぶつけるなんて、とても不思議な事件だった。12時近くにジョアオンが町から戻った時は、すでにゲートは大破していて、いつ誰がこんな事故を起こしたのかは不明のままのようだった。それで昨日はそのゲートの修理にエディたちがきて、トンカチやっていたようだった。 昨日の夜は、エリカの仕事の都合で英語のクラスがキャンセルになったので、ロータリークラブの夕食会に行くエドソンと一緒に、私もモビを連れて参加することにした。モビ同伴では店に入れてもらえないかもしれないとは思ったのだけれど、その時は参加せず帰るつもりで行ったのだけれど、店の人に「どうぞ、どうぞ、構いませんよ」と言われ、無事夕食会に参加。パーディーニョの町の小さなレストランというよりも、全然気取らない食堂のようなところだったので、助かった。 | ||||
2012年5月9日(水) | ||||
昨日はモビの10回目の抗ガン剤治療で、いつものようにボトゥカトゥの大学病院に行ってきた。モビは幸いにも相変わらず元気にしているのだけれど、先週の初めころ風邪をひいたエドソンは、状態がなかなか改善せず、ここ2~3日は症状が悪化している。在宅勤務になり、オフィスで他の人たちから風邪をもらう可能性が減ったのに、4月の中旬から急に寒くなったからか、ひとり風邪をひいてしまった。久しぶりの風邪にちょっと辛そうだ。 昨日の夜、夕飯とその片付けが済み、居間でしばらくテレビを見て、8時45分頃台所に行ったら、南東の空に赤い月が出ていたので、写真に収めた。私の小さなカメラでは暗すぎて撮影できないので、エドソンの1眼レフで撮ってもう。先日の月よりも時間が遅いのに、高さが低く、月の出ている場所も少し南寄りで、しかも赤いのでちょっとびっくり。
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2012年5月10日(木) | ||||
とうもろこしの収穫が終わり、この立ち枯れしたとうもろこしとボウボウに生えているブラキアーリアを刈り取らないといけないねと話していたら、エドソンがお隣のジョアオンに草刈りを頼んだようで、昨日の午後、ジョアオンがトラクターに草刈り機を取り付けてやって来て、草刈りをしてくれた。
これでまた丘の上まで歩いて上がって行けるようになったのはうれしいのだけれど、この作業の際、エドソンが前もって場所を示して、あんなに注意したのに、3本植わっていたイペーの小さな苗木の真ん中の1本を無残に刈ってしまい、がっかり・・・次の写真は、丘の上から入り口ゲートの方を向いてパチリ。
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2012年5月11日(金) | ||||
ニッケイ新聞に2012年4月12日から27日まで、「第37回県連ふるさと巡り=ボツカツ、バウルー、パ・パウリスタを往く」という11回の連載記事が掲載された。ここパーディーニョの近隣の町のことがいろいろ詳しく書かれていて、とても興味深く読んだので、以下にリンクを張ってみた。ボツカツというのは、ボトゥカトゥ(Botucatu)のこと。ボトゥカトゥ日系協会の坂手実さんには、ロータリークラブの夕食会でお目にかかったことがある。
『「名前はよく聞いていたけど、ここにもこんなに日系人がいるのね」―。参加者の一人はバスに乗り込みながら、感慨深げにそう漏らした。ブラジル日本都道府 県人会連合会(園田昭憲会長)主催「移民のふるさと巡り」は37回目を迎え、先月31日~4月3日に実施された。かつてコーヒー、棉栽培などで栄えた移住地をバス3台で巡り、聖州ボツカツ、バウルー、パラグアスー・パウリスタの3カ所の日本人会では温かなもてなしを受け、交流を深めた。 この連載記事のサイトは、こちらへ。 | ||||
2012年5月12日(土) | ||||
前にも書いたけれど、ここは秋と言っても紅葉があるわけではなく、落葉樹は冬に向けていつの間にか葉が落ちて裸になるだけ。その半面、この時期に咲き始める花もある。庭に植えたタケイシさんからもらった小さな苗木がだいぶ成長して、1週間ほど前から小さな白い花を咲かせ始めた。
そして、玄関前の外階段沿いに植えたサツキにつぼみがつき始めた。冬に咲く桜といい、日本で春に咲く花は、ここではみな秋から冬にかけて咲くのかな?
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2012年5月13日(日) | ||||
昨日、ここでは紅葉は見られないと書いたけれど、我が家の庭に関しては、ひとつだけ例外があった。ハイビスカスガーデンの横にある緑の葉が美しい植物は、秋になり、色が黄色くなり、枯れ始めた。去年の冬は、完全に枯れて姿を消したので、ここの寒さに耐えられず死んでしまったのだとばかり思っていた。でも、どうも土の中で冬眠していたようで、春になり、雨が降るようになったら芽が出てきて、大きな綺麗な緑の葉を茂らせたので驚いたのだけれど、また、今年も冬眠の準備を始めたようだ。
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2012年5月14日(月) | ||||
ポルトガル語にはときどき日本語の発音に似た、おもしろい言葉がある。例えば、「ちびまる子ちゃん」の「まる子」のアクセントを「ま」から「る」に変えて、「マルーコ」というと、「maluco」となり、「crazy」とか「mad」と言う意味になる。それで「Ele é maluco.」というと、「He is crazy.」という意味になる。また、「バカーナ」という言葉。これはブラジルの俗語なので、ポルトガルでは通じないかもしれないけれど、「すてきな」とか「すばらしい」というような意味で、「Ele é muito bacana.」というと、「He is very nice.」という意味になる。「そんな、バカな」と言いたいところだけれど、実際にそういう意味なのだからしかたがない。 | ||||
2012年5月15日(火) | ||||
金曜日の夜半過ぎから降り出した雨は、土曜日の朝8時過ぎには止んだものの、それ以後も降ったり止んだりのお天気で、空は厚い雲に被われて、太陽が顔を出さない。そんな状態が今日でもう4日も続いている。その上、2週間経過してもまだエドソンは風邪から脱出できていないところにもってきて、昨日から私も風邪の症状が出てきて参った。でもそのお陰と言っては変だけれど、この間、同人誌の「楽書倶楽部」に投稿するための文章書きに集中することができた。こういうお天気の悪い日が続き、体調もはっきりしないと、ちょっと気が滅入るけれど、モビがいてくれるので、彼の顔を見ているだけで、気持ちも明るくなるから不思議だ。
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2012年5月16日(水) | ||||
ようやく今日お天気が回復し、まずまずの1日になった。朝は少し冷え込み、午前中は曇りがちだったけれど、午後から日差しが家の中に差し込み少し暖かくなった。これから1週間の予報を見てみると、朝の最低気温が8度前後、最高気温が18~9度の日が続くようだ。ただいま秋本番! 次の写真は、午後5時半頃台所の窓から撮ったもの。日の入り前に西に傾いた太陽が我が家とここのランドマークの大きな木の影を南東の丘に投影している。日の入りが北に移動するこの時期限定の景色。夏の間は日の入りがもっと南寄りなので、このような影を見ることはできない。
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2012年5月17日(木) | ||||
昨日からお天気は回復したものの、毎日南東からの強い風が吹きつけていて寒い。エドソンはだいぶ風邪から抜け出しつつある。私は今朝は咳が出て、声が出にくかったけれど、午後から暖かくして居間のソファーに横になっていたら、咳も止まり、声も元に戻ってきた。ライラの都合で明日の日本語のレッスンが今日に変更になり、やってきたライラを見ると半袖のTシャツ1枚だったので、「元気ね~!」とびっくり。でも、さすがにレッスンが終わって帰る際に、玄関から出ると、「ウァー、寒い~!」と悲鳴をあげた。 次の写真は、今日昼食後のお散歩を終えて、戻ってきたエドソンとモビを家の中からパチリ。
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2012年5月18日(金) | ||||
次の写真は、我が家の庭で自然に芽を出し、育っているグアバの木。エディたちはまたここ1ヶ月ばかり姿を現さないのだけれど、ここで仕事をしている時、彼らはバナナやアテモイアなどの果物をよく食べていて、バナナやアテモイアの皮がよくそこいらにポイと捨ててある。どうやらそんなふうに彼らが食べて捨てた種からグアバが自然に生えて来たらしいので、引き抜いたりせずそのまま育てている。これまでも台所から出た野菜くずを埋めた後、とうもろこしやスイカなどが自然に生えてきたように、たまたま環境が整うと何もしなくても元気に育つのには驚いてしまう。
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2012年5月19日(土) | ||||
普段は目覚ましなしで、朝7時前後に起きるのだけれど、土曜日はジョゼに手伝いに来てもらうために、エドソンがパーディーニョの町まで彼を迎えに行かなければならないため、6時起き。この時間はまだ暗いので、目覚ましがないと起きられない。お天気が悪いと、ジョゼに手伝いに来てもらえないけれど、今日は予報も実際もいいお天気だったので、作りかけでストップしていた野菜畑作りを仕上げてもらった。午後からはエドソンも一緒に作業をし、私も外で草取りをした後、モビの体を洗ったりと、外で過ごした。
今日はパウロが留守らしく、午後4時前にジャナイーナがイザベラを英語のレッスンに連れてきた。マリア・パウラが一緒なので、レッスンの邪魔になるから、一旦戻って5時に迎えに来ると言って帰って行った。イザベラを連れて家の中に入るとアクシデント発生。イザベラが椅子に腰かけようとしたら、机の下から回り込んだモビがイザベラの膝のあたりをがぶりと噛んだ。痛かったようでイザベラは泣き出してしまった。彼女はタイツとズボンをはいていたので足にモビの歯型がつくほどではなかったけれど、左足の膝の外側の皮膚がほんの少し擦ったような感じで傷ついていた。結構本気で噛んだらしいことがわかる。消毒をして、バンドエイドをはって何とか落ち着く。 これまで家具屋さんの男性がふたりソファーを家の中に運び込む際に、その内のひとりの足首に噛みついたり、エディたちがダイニングテーブルを運び込む際、マノのズボンの裾に噛みついたりしたことはあったけれど、怪我をさせるようなことはなかった。これらの場合は家の中に「不審者現る」という感じで防衛本能で噛みついたのだと思うけれど、イザベラの場合はもう1年以上ほぼ毎週来ていて慣れているはずだし、ここに来る他の大人の生徒さんたちにも噛みつくようなことはしたことがないのに、一体どうしたんだろう?エドソンは「イザベラに嫉妬したのかもしれない」と言っていた。やれやれ・・・次回からは彼女が来るときはモビが自由に歩き回れないように、ひもでくくりつけておかなければと思った。 | ||||
2012年5月20日(日) | ||||
昨日、ジョゼは野菜畑作りを終えた後、エリゼウからもらったアセロラとグラヴィオラの苗木それぞれ1本ずつを下の森の近くに植え、コロア・デ・クリスト(キリストの冠)7本を、東側のフェンスとセドリーニョの間に植えてくれた。この コロア・デ・クリストは、幹に刺があって、フェンス沿いに植えて成長すると動物などか簡単に入ってこれない自然のフェンスになるので、うちのフェンス沿いにぐるりと植えようと思っている。
次の写真は、野菜畑の北側に何本か植えたオレンジの木の1本に、実がひとつなっていたのでパチリ。木はまだ小さいのに実がなっていることに感激。これは5月5日付けで紹介した実がレッドグレープフルーツのように赤いタイプのオレンジ。
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2012年5月21日(月) | ||||
土曜日は風が強く、午前中は特に寒かった。それでエドソンがジョゼに熱いコーヒーを入れたあげてと言うので、いつもエディたちに出すコーヒーポットにいっぱいコーヒーを作って出してあげた。でも、日曜日の昨日は珍しく風がなく、寒さが和らぎ、穏やかな1日になった。午後からエドソンとふたりで、野菜畑の畝と畝の間の通路に砂を入れる作業をした。エドソンはカートを使い、私はバケツで砂を運んで通路にまいた。ここの土は雨が降ると泥土になり、靴や長靴が泥だらけになるので、それを防ぐために通路に砂をまくことをエドソンが思いつき、家の建設作業で少し残っていた砂を使った。
今日はモビの11回目の大学病院通い。でも、今日はこれまでの治療の結果を見るための検査をするということで、いつものように朝一番からではなく、午後から来るように言われ、お昼を食べてからボトゥカトゥへ出かけて行った。1時半前に受付を済ませて順番を待ち、いつもの血液採取をする部屋でドトー・ジョゼと話し、病理学専門医による細胞診を受けるため、また受付に戻って呼ばれるのを待った。病理学専門医は若い日系の女医さんで、モビの首を触診して、ガン細胞の存在がほとんどわからないから細胞診は無理だということになった。それでこの女医さんとドトー・ジョゼが話しをした後、再度、ドトー・ジョゼに呼ばれ、細胞診ができないので、ガンが消えたことをはっきりと確認することはできないけれど、治療の効果がよく現れていると思われるので、今日と、後もう1回、抗ガン剤治療をして、一応、治療終了ということにしましょうということになった。つまり手術はしなくてもいいということ。それで、ドトー・ジョゼがその場で採血をしてくれ、私たちは外科に行き、採血結果が出て、治療してもらえるのを待つことになった。採血したのが3時頃だったので、治療が終わるのは6時頃になるのかな?と、思っていたら、やはり思った通り治療が終わったら6時になっていた。それからパオン・ジ・アスーカーで買い物をして、家に戻ったら7時半になっていた。 | ||||
2012年5月22日(火) | ||||
昨日は真っ暗な中を帰宅したので気づかなかったのだけれど、どうも昨日の午後エディたちがここでの作業に来たらしく、家の東側に雨水を貯めるためのタンクを置くスペースに土が入り、平らに整地してあった。
そして、庭の桜の木の側に草で被われた壊れたカートが置かれていることに気づいた。どうもこれもエディがやったことのようだけれど、カートの中は花とか観葉植物ではなくて、ネギが4株ほどと、観葉植物のような緑の葉の植物が1株の他は、みな草ばかり。エドソンとふたりで「???」と顔を見合わせた。
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2012年5月23日(水) | ||||
月曜日に半日だけ作業に来たエディたちは、昨日は作業に現れなかったけれど、今日はやってきて作業をしてくれた。家の東側の雨水を貯めるためのタンクを置く場所と、ミツバチの巣を置いたり、苗木を育てるためのスペースにする予定の下の部分にコンクリートが入った。そして、家の西側の廃材が積み上がったままほったらかしになっていた辺りに、車寄せと花壇との境界を作るための準備が始まった。
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2012年5月24日(木) | ||||
来週の日曜日(6月3日)に、ロータリークラブがパーディーニョの老人ホームのための資金調達支援イベントとして、ボイ・ノ・ホレッチ(牛の丸焼き)ならぬポーコ・ノ・ホレッチ(豚の丸焼き)の食事イベントを開催することになった。各メンバーはそのチケットを最低10枚ずつ持たされ、販売しなければいけない。でも、私たちには1枚20レアル(約1000円)のチケットを買ってもらえるような知り合いはいないので、自腹でこの10枚を買うしかないという状況。それで、昨日はエリゼウに3枚あげ、今日はエディに4枚あげた。残りは、明日ライラに2枚と、明後日ジョゼに1枚あげたらすべてはけることになる。みんないつもお世話になっていたり、親しくしている人たちなのだから、ちょっと家計には響くけれど、まあこういうのもたまにはいいかなと思う。
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2012年5月25日(金) | ||||
昨日、エディたちは午後から作業にやって来たのだけれど、午後は小雨が降ったり止んだりのお天気で、時々作業を中断したりしていたので、あまり進展はなかった。でもとにかく家の西側の車寄せと花壇との間に低くレンガを積むための穴堀りと、多量の雨が降った際に、この車寄せにたまる雨水を排水するために、サツキの列の後ろ側に穴を掘ってパイプを通すところまでは進んだようだ。昨晩夜中に激しい雨が降り、朝までには止んだものの、掘った穴には水がたまり、空は1日厚い雲に被われていたため、エディたちは作業に来なかった。
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2012年5月26日(土) | ||||
昨日、待望の暖房用のガスストーブが到着した。居間の壁の前に薪ストーブを置く予定なのだけれど、なかなか思うようなものが見つからず、月日だけが経過してしまっていた。そうこうしていたら、4月下旬から急に寒くなったので、エドソンがインターネット上で見つけたガスストーブを急ぎ買ってくれた。ブラジル最南部のヒオ・グランジ・ド・スーウ州の店から取り寄せたのだけれど、長距離を運ばれてくるのに、送料は無料で、注文から発送、到着までとてもスムーズで比較的早く届いた。やはり南部の州だけあるなあ~と、感心してしまった。でも、このストーブの後ろにプロパンガスのタンクを入れて使えるようにする作業中に、エドソンが右手の人差し指を負傷してしまったのは、いらないおまけだった。
毎週土曜日に手伝いに来てくれているジョゼは、これまでいつもお昼を持参していたのだけれど、奥さんと別れたからなのか、先週はパンをひとつ持ってきただけと判明した。エドソンが空腹の状態でこんな肉体労働をさせられないから、何か作ってあげてと言うので、急いでパオンジーニョにハムとチーズをはさんだサンドイッチを作ってあげた。それで、今後はお昼に温かい食事を出してあげることになり、その心づもりでいたのだけれど、今日は、一緒に暮らしている姪御さんが用意してくれたからと、お昼を持参したていた。 | ||||
2012年5月27日(日) | ||||
暖房用のストーブが使えるようになったと思ったら、気温が上がり、暖房の必要がない暖かさになったため、ストーブの本格的なデビューはもう少しお預けとなった。でもそのお陰で今日は曇りがちながら暖かい1日になり、午後からラベンダーのドライフラワーを作るために、ラベンダーを収穫したり、入り口ゲート付近の草刈りをしたりすることができた。ラベンダーの収穫は本当は朝するのがいいそうなのだけれど、商品にするわけではなく、我が家で楽しむだけなのだからまあいいか?という感じで気楽にやってみた。次の写真は、庭で成長しているラベンダーのブッシュのひとつ。このラベンダーは、フレンチラベンダーとかデンタータラベンダーと呼ばれる四季咲きの種類で、葉がギザギザで歯のようだからデンタータと呼ばれているのだそうだ。香りの良さはイングリッシュラベンダーには負けるけれど、育てるのが楽な種類なので、植えてから特に何もケアをしていないのに、元気に育っている。
上の写真のブッシュのラベンダーを収穫して葉を落とし、花の方は乾燥させるために、束ねて紐をくくりつけて部屋の中につるし、葉の方もいい香りがするので、ザルの中で乾燥させることにした。この作業の後、外での草刈りなどを終えて家に戻ると、部屋中にラベンダーのいい香りがあふれていて、なかなかいい。
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2012年5月28日(月) | ||||
パウロの会社でエドソンと一緒に働き、週に1度ここでの英語のレッスンに来るハファエウは残業が多く忙しいので、これまで何度もレッスンの曜日を変えてきた。それでもやはり仕事の都合で急に来れなくなることが多く、その代わりにレッスンを別の日に振り替えたりと、やりくりが大変だった。そうしたら、今度は仕事の後ではなく、仕事の前に、つまり、朝のレッスンに変えてほしいということになり、今日から、朝8時から9時までレッスンをすることになった。8時までにモビのお散歩をして、私たちの朝食とモビの投薬や食事、台所の片付けなどすべてを終えようと思うと、6時に起きないと間に合わないので、今日から毎週月曜日は6時起床ということになった。でも、これは結構効率的でいいスケジュールなので、この思わぬ展開を喜んでいる。 そもそも去年からここで英語のレッスンをするきっかけとなったホドリゴは、今年に入ってから何故かレッスンに来なくなり、彼の車でここに連れてきてもらっていた、ヴィトーとルアナはまだ免許を持っていないため来れなくなり、日曜日の彼らのクラスは自然消滅した。月曜日の夜のエリカとアナ・パウラのクラスは、アナ・パウラが3月くらいからここのレッスンを止めて、ボトゥカトゥの英語学校に仕事の後で毎日通うことになり、相前後してエリカのご主人のルーカス(Lucas)が参加することになったので、相変わらず生徒さんは2人。水曜日の夜はエリゼウ。金曜日はライラの日本語レッスン。土曜日の午後はこれまでジョアオンのところの3人の子供たちとイザベラ、たまにイザベラの従兄弟の男の子が参加して4~5人でやっていたけれど、3月からイザベラの学校の英語の勉強を見ることになり、これまでのような子供たちのクラスはなくなった。英語のクラスが減ったり、日本語を教えることになったり、少しずつ変化してはいるものの、少数でもコンスタントに生徒さんがいることを感謝したい。 | ||||
2012年5月29日(火) | ||||
先日、ライラの日本語のレッスンで、ある言葉の意味を説明をしていて、彼女がその説明をノートに書き留めながら、observacão(オブゼーバサオン)は、日本語で何と言うのかと聞くのだけれど、何故突然その言葉が出てきたのか、質問の意味がよく分からず、答えに窮した。それでエドソンに助けを求めたら、何のことはない、ポルトガル語のobservacãoは英語のobservationのことではあるけれど、彼女が言いたかったのは英語ではnoteということがわかり、疑問解消。つまり直訳ではよく理解できなかったのだけれど、英語でnoteという意味なら、「注」とか「備考」という意味になる。言葉の説明をノートに書き留める際に、「注」という意味でobservacãoと書きながら、ふと日本語では何というのだろうと思ったようだった。 ポルトガル語と英語にはよく似た言葉があるのだけれど、使い方は必ずしも同じではないというものの例として、例えば、experimentar(エスぺリメンター)とtentar(テンター)という言葉がある。英語でもexperimentという言葉も、tryという言葉もあるけれど、使い方はポルトガル語とまったく同じではない。ポルトガル語ではどちらも「試みる(to try)」という意味なのだけれど、このふたつの言葉の使い方は微妙に異なる。食べ物を試食したり、洋服や靴を試着したりと、その行動を通して何かを観察するような場合は、エスぺリメンター(experimentar)の方を使い、それとは反対に観察することが目的ではなく、その行動自体が目的のような場合はテンター(tentar)を使うという。英語ではどちらもただtryなので簡単だけれど、ポルトガル語だと、どちらを使えばいいのかと少し戸惑う。 | ||||
2012年5月30日(水) | ||||
昨日の朝、エディはマノともうひとりの手伝いの人をここに残して、別の現場に行ってしまったようで、ここでの作業をしていたのは、ふたりだけだったので、車寄せと花壇の間に低いレンガの壁を作る作業はゆっくりと進んだ。夕方、エディがふたりを迎えに来て、帰って行った後、外に出て少し積み上がったレンガの列の写真を撮ってみた。この写真にはレンガの列が2列見えるけれど、右側の穴の中にまっすぐ並んだものが積み上がったレンガで、左側は右側にレンガを積むために、運んできて置いてあるレンガ。このレンガの列の右も左もまだ廃材やゴミなどが散乱している状態だけれど、レンガの列が出来上がったら、少しずつ片付けてきれいにして行きたいと思っている。
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2012年5月31日(木) | ||||
ここ1週間ばかり暖かく穏やかな日々が続いている。窓を開け放していると、サラッとした気持ちのいい風が家の中を吹き抜けて行く。Tーシャツ1枚でもちっとも寒くない。夜も掛け布団がいらない暖かさで、季節がちょっと2~3ヶ月逆戻りした感じだ。でも、この穏やかなお天気のお陰で、このところ毎日きれいな日の入りと夕焼けが見られる。昨日もきれいな夕焼けだったので写真に撮ってみた。そして今朝も日の出前に、昨日の夕焼けのようなきれいな赤い朝焼けが見られた。毎日のようにこういう景色を眺められることに感謝。
今朝、洗濯物を干した後、外で作業をしていると、エリゼウがやって来て、コロア・デ・クリストや桜、竹、その他の苗をたくさん持って来てくれた。それで早速、先週の土曜日にジョゼが柵沿いに掘っておいてくれた穴に、エドソンとふたりでお昼過ぎまでかかって、60本のコロア・デ・クリストをすべて植えた。コロア・デ・クリスト(キリストの冠)はとても丈夫な植物のようで、枝を切ったものをそのまま植えて育てることができるのだそうだ。エリゼウのところで大きなブッシュを作っているコロア・デ・クリストの枝を切って、持ってきてくれたので、中には赤い花を咲かせているものもあった。いかついトゲのある見かけとは不釣り合いな、赤い小さな花が可愛らしい。
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